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空想から科学へその④

2008年03月17日 10時46分09秒 | 世間の話
先週からのつづきです。

さて、
三人の空想的社会主義者について語ったエンゲルス著「空想から科学へ」の第一節、その最後の文章に今日の題名の言葉があります。

エンゲルス曰く
「彼ら(空想家)のすべてにとっては社会主義は絶対的真理と理性と正義の表現でありそれ自身の力で世界を征服するには、ただ発見されさえすればよいのである」

そしてそれは人間の発展とは無関係故に

「いつどこで発見されるかは全くの偶然である。その場合、絶対的真理、理性、正義はまた、それぞれの学派の創始者によって違ってくる」

要するに、空想的社会主義は様々な人間が様々な思索により独自の考えを出すという状況だった為、「資本主義の矛盾を取り除く」という共通の目的がありながら主観が入るため、やり方や論理の違いが生まれ、それをすり合わせるのですが、当然うまくいかないという事なのです。

だからこそ・・
「社会主義を科学する為には、まずそれが実在的な基盤の上にすえられなければならなかった」
となるのでした。
では、実在的な基盤の上とは具体的に何を指すのか?

それこそが、唯物論の歴史への適合である史的唯物論であり、そして剰余価値による搾取の論理の暴露だとエンゲルスは言います。

というわけで来週は弁証法的唯物論についても詳しく解説だ!

事務局:つ