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saarweineのワインなどに関してあれこれ

このブログはドイツはモーゼル河の支流であるザール地域のワインを愛する男がワイン等に関して色々適当に書き込みします。

Saar編・その2

2009-05-28 18:28:11 | 日記
5月9日。この日はSchloss Saarstein訪問のアポイントメントが取れたので8時に朝食を摂りSerrigへ向かいました。10時半という約束だったのですが意外にSerrigの駅から近く10時10分前に到着しました。そして10時半少し前にオーナーのクリスチャンエバート氏が現れて僕を畑の見えるテラスへと案内して頂きました。そしておもむろにワインリストと絵葉書を持って来られて「何から飲みたい?」と聞かれたのでtrockenタイプのからお願いしました。2008のWeissburgunder(Saarなのに10%も作付があるそうです)trockenから始めまりRiesling に移りtrockenのKabinett、Spaetlese、halbtrockenとfeinherbのkabinett、Spaetlese、Auslese(!)そしてlieblichなSpaetleseとAuslese、最後はなんと90年のBAを(まだ開けていないのを!)飲ませて頂きました(^o^)酒石の小さな塊が瓶の底にころころ転がっていたのが印象的でした。結局2008年のWeissburgunder trocken
と2007年のKabinett、2006年のSpaetleseの3種類を購入しました。エバートさんとも拙いドイツ語で辞書を使いながらお話させて頂いたのですがワイン法の改正で生産地域としてのSaarは表記出来なくなったのは残念と思う旨を伝えたらエチケットを指差しながら「私のワインのエチケットには醸造所、畑名、そして住所と堂々とSaarと書く事が出来る。ワイン法にも違反していないし問題ないよ。」と笑いながら話して下さいました。またこういう軽やかなSaarのワインは和食と抜群に合うと思うと言いましたら「そう、そこだよ!その特徴がSaarのワインの真骨頂だ。君も知っての通り昔は辛口の比率が高かったしSaarのトップクラスのワインは5大シャトーよりも高値で取り引きされていたんだ。」と話して下さいました。この訪問時奥様のアンドレアさんは来日されておりその模様は緑家様のblogに詳しいので是非御覧頂きたいと思います。12時近くになってお別れをしてSaarburgに戻って中華料理屋さんで昼食を摂りGasthofで休んで落ち着いてから3時過ぎにTrierへと
向かいました。Hbf前のKAUFLANDという総合ショッピングモールでCDを買いついでにDVDのコーナーを覗いてみるとあるわあるわ日本のアニメのDVDの山!!当然字幕がついていたり翻訳されたものでしたが日本のマンガ・アニメの影響力の凄さには本当に驚いてしまいます。そしてミネラルウォーター等食品も購入してまた大聖堂の前のワインスタンドで飲んでからSaarburgに戻って来たのはもう8時半を過ぎていました。(その3へ)
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釈迦に説法、豚に真珠、猫に小判 (pfaelzerwein)
2009-05-28 23:41:17
「こういう軽やかなSaarのワイン」ってアルコール度の事ですか?釈迦に説法、豚に真珠、猫に小判ですが、スレートのミネラル成分は上位の商品になるとかなり凝縮していると思いますので、和食に合うかどうかは別として「軽やかさ」ならばミッテルモーゼルの方が優れていると思われますが、どうですか?

2007年のキャビネットと2006年のシュペートレーゼを態々選んだ理由はなんですか?
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何処に主軸を置くかという事ではないかと思います。 (Saar Weine)
2009-05-29 14:06:25
pfaelzerwein様、こんにちは。そうですね、アルコール度の低さもありますが果実味と酸のバランスということではないかと思います。やはりSaarのワインは(生産者や生産年にも当然よりますが)他の産地と比較してしまうと酸が際立ってしまいがちなのですが僕の場合(味覚と言うべきかもしれませんが)Rieslingはあれくらいあったほうが好みなのでSaarのワインで酸が重いと感じたことは殆どありません。確かにRieslingらしい甘味と酸の調和に重点をおくとすればおっしゃる通り中部モーゼルのワインに(一般的には)軍配が上がると思われます。


何故ザールシュタインで少し前の生産年のを選んだかというと2008年産のワインがあまり出ておらずエバートさんにも当然リストに載っているのを全部試飲させて頂いた訳ではないので自分で気に入ったのをただ直感的に選んだだけです。正直(VDPにも加盟しているくらいですからレベルは当然高いと思いますが)試飲した中でも酸がSaarにしては少ないと思ったのもありました。
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つかぬことをお伺いしますが (pfaelzerwein)
2009-05-29 20:32:05
酸の量と質の両方があるので、瓶詰め時の化学分析の数値だけでは客観的な判断とは言えませんね。結局、主観が問題となります。

なるほど酸の量だけでなくて、恐らく質の問題が重さの原因になるのでしょう。それに対して果実味でバランスが取られるので十分な熟成が要求されることになるでしょう。

軽いワインにおいてズースリザーヴが行なわれるのはこうした背景もあるかと思います。

シュロースザールシュタインのリースリングも一通り試した訳ではないですが、なるほどこの地方の甘口は数年寝かしてから飲むのが当然かと思います。その点で「軽い清涼感で飲む甘口リースリングはミッテルモーゼルに軍配が上がる」となるのでしょう。

また、仰るようにバランスが肝心ですから、果実味が強く実際よりも甘く感じる場合、酸が少ないと感じる状況はあるかも知れません。もしくは酸の質が異なり、林檎酸が乳化する可能性もありますね。

酸が少ないと言う感じは飲み心地として苦情なのでしょうか?それとも熟成の賞味期限がが短いと言うことですか?

つかぬことをお伺いしますが、ザールヴァインという名称の具体的にはどのようなリースリングをお楽しみなのでしょうか?
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馬鹿の一つ覚えかもしれませんが………… (Saar Weine)
2009-05-30 00:24:30
pfaelzerwein様、こんばんは。そうですね、僕は気楽に何も考えずに飲むRieslingでも何年も前からずっと酸が際立ったタイプのをつい求めてしまうのです。ですから例えばつい(当然時たま飲むことはありますが)trockenで高アルコールなタイプは避けてしまいがちになってしまいます。具体的にいえばBaden、Wuertembergといったところでしょうか。

やはり僕は自分のハンドルネームにまでSaarという名前をつけてしまうほどこのSaarという生産地域に無意識に反応してしまうのでしょうか。


具体的にどのようなSaarのワインを飲むかというご質問ですがお気に入りの地所を思いつくまま挙げてみるとScharzhofberg、Kanzemer Altenberg、Ockfener Bocksteinといったところでしょうか。
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矛盾した見解? (pfaelzerwein)
2009-05-30 10:46:18
「酸が際立ったタイプのをつい求めてしまう」と読むと、「甘口に酸の量感が多い」というような誤まった見解にも思えてしまいます。

甘口辛口は、糖を残すか、アルコール化するだけの相違で、そこに酸の量感のパラメーターを入れると話が複雑化するだけではないでしょうか?

そもそも酸の量感が多いために、アルコールよりも糖を残したままの甘口が造られたもので、その味のバランスと、長い熟成を考えてのザールヴァインの特産でしょうから、味覚として酸が際立つと言うのなら辛口に限るでしょう。ザールの辛口の古酒などを飲ませて貰うとそれが水のようで味気ないので、甘口の価値がそこで初めて分かるのではないでしょうか?

よって「甘口愛好」と「酸が際立つ」というのは矛盾した見解に違いないでしょう。

なるほどある種のリースリングは、アルコールが勝っていて酸が目立たないと言う事実はありますが、同様に糖が勝っていて酸が目立たないと言うほうが多いでしょう。その典型はアイスヴァインですね。
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