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すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

 海外からも車で、バイクで、来るはずだわ!-ひらめきの旅」から-

2020-08-24 | ノルウェーの自然

●ノルウェーの移動手段は?

皆さん、もしできるなら、地図を見てください。

ノルウェー西側海岸は全てフィヨルドです。

正面に見える場所に
いつもぐるりと遠回りしている感じです。

じゃあ、内陸で近道!
と思っても、山は岩、岩、岩。

さらに、島も多い。

線路を敷くには、とてつもない労力と費用でしょう。

ですから、北ノルウェーに電車は走っていません。(NARVIKまで)

そこで、ノルウェーでは、船が発達し、
車が重要な移動手段なんですねえ。

日本人が運転するには?

今回の旅で満足したことの一つ。


相方さんと交代して、私も運転できたこと。

凍る季節は、旅行者にも絶対に勧めません。

でも、夏は大丈夫です。
ただし、右側走行経験のない人には少し勉強が要ります。

右側走行、右側優先、本線指定標識、
郊外では、信号はなくランドアバウト。
追い越し可か不可か。
スピード標識。

これらを押さえたら、郊外は大丈夫。

ただ、速いんです。
高速道路はなく、郊外は一車線で80㎞/hが通常速度。

当初は、ビュンビュン走る車と対向するのが怖かった!
でも、慣れるものですねえ。

場所によって、30㎞~90㎞の指示があるのですが、

返って楽しくなります。

では、脳内ドライブとまいりましょう。

トロムソを出て、すぐ出会うのが、これ。

鏡のようなフィヨルド。お天気が良ければ、この連続です。

内陸部を走り、ビューンと下る。これまた、爽快!


山を見ていると、
氷の仕業の不思議と巨大な力に、圧倒されるばかり。
 
そして、ふいに現れてくるものに
いつも思う。
これは、海? それとも湖?
 
 
 
トンネルも多い!
時には、海底トンネルも。
今回のトンネル最長、8.6㎞。
 
暗いトンネルもあり、かなり集中力が要るけど、これもスリル。
 
村が近いんだな。低スピードが、いい気休めになるわあ。
 
以前はキリスト教が国教だったため、
ほとんどの村に教会があるようです。
 
トラクター!よけてくれてるんだろうけど・・・
ま、のんびり行こう!
 

爽快で、1時間なんて軽く走ってしまう。
だから、休憩して、交代!

眺めのいいところに 休憩所があるもの。
でも、トイレ、ごみ箱、ベンチだけ。
日本のインターのようなお土産やさんの光景は、
ない、ない。
 
だから、これは想定外で、嬉しかった!
 

地元の摘みたて苺!
日本の無人スタンドを思い出す。
でも、ここでさえ、カード支払い。
 
また、休憩するには、
コンビニがくっついたようなガソリンスタンド。
 
充電スタンドが、結構ある。
 
コロナだけじゃない。
時代は変わってるんだわあ。
 
 
休憩、ランチしたら、また出発~!
 

島ではありませんよ。
フィヨルドの反対岸にあるのです(Hamarøya)
むむ…、気になる。

なんと美しい!
それも、そのはず。
これが、ノルウェーの「国の山」、ステーティン(Stetinden)。
日本の富士山のようなもの。
 
さあ次は、車ごとボートに乗り込みますよ!
夏は、このボートの運航場所も本数も増えます。
しかし!
えー、もうこんなに並んでる‼ 乗れる?
 


これが、乗れるんですねえ。
 
スカルベルゲ(Skarberget)を後にしてボグネス( Bognes)へ20分
 
車から降りて、屋上で景色を眺めたり、カフェで一服したり。
運転せずとも、近道できて、想像以上にいい時間。
 
Engeløya(エンゲロイヤ)という小さな美しい島に渡る。
細い橋?海上道路?とにかく、海が近い!
 
と、今日はこれくらいで終わりにしましょう。
 
お疲れさまでした。
さあ、今日はゆっくりお休みくださいね!
 
イタリアからのバイク連れに会ったり、
フィンランドからの車も多く見かけました。
 
かなりの距離で、いろいろな所に立ち寄ったけど
渋滞、ゴミがない。
喧騒としたところが、まったくない。
 
確かに、自然好き、運転好きにはたまらないかも。
現にこの私が、あちこち運転して行きたくなっている。

次回は、
第2話:キャンプ場もいろいろ、こんなにあるんだ!
をお届けいたします。
 
どうぞお楽しみに~!
 
※写真はイメージで選んだので、
 地理的順番はむちゃくちゃです!
 あしからず。

 

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コロナの夏の「ひらめきの旅」

2020-08-18 | ノルウェーの自然
We drove by car to Trondheim during the corona summer, with tent,harp and guitar.
I feel like we touched the foundation of Norwegian traditions.
So I will tell about that in four episodes.
1. about travelling by road
2. about ways of camping
3. about hydro power and water ways
4. about the differrent landscape
 

 

皆さん、「すぎなの風」にまた来てくださって、
ありがとうございます。

予告した8月17日に、日本時間で一日遅れてしまいました!

来てくださった方、ごめんなさい。

日本でコロナの感染が増えてきていること、
ネット新聞で読んでいます。
ノルウエーも残念ですが、予想通り、
感染者数が増えてきています。

さらに日本は、残暑も厳しいようですが、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

コロナの為、トロムソステイもありでしたが、
私たちは珍しく時流に乗り、車の旅に出ました。

・車で南下、トロンハイムで折り返す。
・7月23日に出発し
 8月4日からの日本語教室に間に合うように帰る。

それだけ決めて、宿泊場所も決めず、
テント、ハープ、ギターを持って「ひらめきの旅」!

トロンハイムまで、最短の道程で、片道1132㎞。
往復で2164㎞ですよ。

実際はもっと走ったわけです。

こんな長距離運転の旅をしたいなんて、
私は、これまで一度も思ったことはありません。

でも、コロナで日本にも帰れない、
予定していたハープのフェスティバルも中止。
ふと思ったんです。

もともとノルウェー人が好きな車の旅とは、
一体どんなんだろう?

ノルウエーでは新感染者数が総計でも一桁台で、
今後を考えると、今が最も安全かも。

海外からの旅行者が少ない分、
どこも例年より空いているに違いない。

自分たちも感染を防ぐ方法に慣れてきている。
(人との距離、公衆トイレの使い方、カフェなどでの消毒の仕方、
 買い物品の処理などなど。念のためマスクも持つ)

テントで寝れば、感染の心配も減るし、安価だし。

運転は、私もできるようになっているので、交替していける。

やってみるか!

ところが、思いがけぬことに、この旅で
ノルウエーという国の原点に触れたような気がしています。

そこで、4回に分けてお話していこうと思います。

第1話:海外からも車で、バイクで、来るはずだわ!
第2話:キャンプ場もいろいろ、こんなにあるんだ!
第3話:水力発電100%の国・ノルウエーの水力
第4話:北極圏を超えると、こんな違いがあったんだ!

どうぞお楽しみに!

引き続き読んでいただけましたら、幸いです。


小さな車体で走り切ったジェミニ。お疲れ様~!ありがとう!
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Baringstidのささやかなプロジェクト

2020-06-04 | ノルウェーの自然

やっと来た“Baringstid ”

「やっと雪が解けてきたよー!」
と私が言うと、たいてい日本の友人の反応は
「やっと春が来たね」。

「春はとっくに来ている」
と私は思っているのですが。

日に日に、鳥のさえずりは増え、
日差しは高く強く、日も長くなる。

この変化を「春」と呼ばず、何と言う? 
でも、雪があるからなあ、雪が。

そんな私をすっきりさせてくれる言葉に出逢いました。

「Baringstid(バ-リングスティド)」。
つまり「雪解けのとき」。

そう、Baringstidが、やっと来たんです。

ただ、今年は例年より3週間遅れ。
5月にこんなに雪が降ったのは、23年ぶりだそうです。


今年の6月3日 うちの裏の畑
 

去年の6月3日 同じくうちの裏の畑

雪は、「重い」だけではなかった。

太陽の陽射しが、大地を温め
大地が、深く固くなった雪を解かす。

耳をすませば、
雪と大地のハーモニーがどこからともなく聞こえてきます。
これは、なかなか神秘的です。

そして、Baringstidだけの小川があちこちに現れてきます。


うちにも Baringstidにだけ、清らかなせせらぎが聞かれます。

「こんな重い雪に耐えて」
と不憫に思っていた草木たち。

実は、冬の間は
雪に保温され、
Baringstidには
解ける雪から潤いをもらい活力を蓄えていたのですね。

だから、雪が消えたとたん、
花をつけたり、
あっという間に緑になって、
私たちを驚かせてくれるのでしょう。

月9日 

5月9日 Blåvei 雪が一部解けて。雪の下でもう蕾になっていたよう。

5月24日 

酷使しない「ミントプラント作戦」

とは言え、

この環境で生きる花や草木の種類は限られるし、

生育期間も短い。

これが、「日本恋し病」の大きな原因の一つ。

今年は、こんな私が癒されるための
細やかなプロジェクトを思いつきました。

ミントプラント作戦!

私はミントティーが大好き。
ここでも日本でも買いましたが、
やはり生、さらに自分で干したのが最高ですよ。

日本ではミントは繁殖力が強くて、
他の植物を守るため地中に壁を埋めるくらいです。

でも、ここではそうはいかない。

昨年は、「少し伸びると摘む」を繰り返し、
コツコツ増やして作ったミントティーを
大事に大事に飲みました。

ミントにすれば、酷使され息つく暇もなかったでしょう。

そのミントがまだ雪の下にいるのです。

あの子たちは生きている。

私は信じています。

今年は、あの子たちに加えて株数をうんと増やし、
一年分のミントティーをストックする!

しかし、今年はすでに3週間も出遅れている。
ミントとて、ここでは高価。

そこで、株分け、挿し木で増やしておいて、
雪がなくなったら、一気に移植する!

と、にわかに思いつきました。

根が出て、次はポットへ

値下げされていた温室育ちの子たちも、
外に出され待機中。(やっぱり酷使してる?)

と、ここで畑に行ってみましたら、

解けたての雪の間からミントが出ていました!

なんと健気な子たちよ。

さあ、育つのよ!

24時間お日様が見守ってくれているからね。


まるで胎児のよう。でも、ちゃんとミントの香りがしています。
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気分転換に プチ・北ノルウエードライブ!

2020-04-06 | ノルウェーの自然

皆さん、先日のブログで
私の体調を気遣って頂きまして、

ありがとうございます。

私は、もう大丈夫。
元気に家で過ごしています。

ただ、今年は異常な雪で、まだまだ毎日降り続けているのです。
お蔭で、家にいるのにも慣れてきました(^^)

日曜日の晴れ間には、ドライブに行ってきましたよ!

日本では、たおやかに、溢れるばかりの花に包まれる季、
喧噪をかき消し光を放つ雪に囲まれている所もあるんです。

コロナ、コロナのこのご時世。

気分転換に ご一緒しましょう!


久々の快晴!
向かうは、私の好きなエルシュフィヨルド(Ersfjord)


40分ほどで、到着!
しかし・・・エーリン(雪や雨と風が、同時に局部に現れる)。

雪でもない、霰(あられ)です! やっぱり春なんだ。
 

20分ほど待つと、晴れてきます。 
凍らないフィヨルドと雪に映る光と影。
夏とはまた違う美しさ。
 
豪快な音をたてて、
雪の下でフィヨルドに流れる込むベック(細い川)
雪解けが、ますます勢いをつけます。
 

青空がどんどん鮮やかになる中、
車でがんがん走るのは、実に爽快!
 
※ 「じゃあ、レンタカー借りて走ろう!」と思った方。
  それは止めましょう!
  氷と雪で固まった路上をなめてはいけません。
  この運転は、トロムソ生まれの相方さんです。


おーー、あれに見えるは・・・ 
 
トナカイではないかい?


そーっとね、そーっと。
 
あまりに雪が深いと、雪の下の草が食べれないでしょう。
でも、ちゃんと木の芽が吹いているんですね。


さあ、次はグロットフィヨルド(Grøtfjord)。
北ノルウェーでは稀な砂浜の一つ。
 
曇天の中、水際でさえ美しい緑をしています。
ぜひ夏にも来たい!
 
ぎょっ!!!
車の真ん前に いきなり雪の突風!!!
天候が急に変わると、こんなことも起こるのです。
さあ、慌てないで、止まって待ちましょう。
 
陽が低くなり、海面もともに暮れていく。
「そのとき」が、山陰には早く訪れます。
 


さあ、街に戻ってきました。
これは、スパルクというソリのようなもの。


ここでは、天候がコロっと変わるのは常。
 
地元の人たちは淡々としている、と私はよく感じます。
この天候に鍛えられている、というのもあるのでしょうね。
 
「急変に あたふたしない」
「はいっ!」
 
では、また次の投稿でお目にかかりましょう(^^
 
 

4月2日19:12 雪が多くても、白夜は着々と近づいています。
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やっぱり9月は、ベリーにキノコに、ハイキング

2019-10-01 | ノルウェーの自然

義母のことでは、いろいろご心配頂きまして、

ありがとうございました。

リハビリセンターに移った義母は、
なんと今は、新聞も読めるし、話も分かるし、歩けます。
左手でケーキ、コーヒーも普通に食べれるようになっています。
(右腕が動かず、喋れませんが)

離れた所にいますが、妹さんからの報告で、
日々回復していく様に驚くばかりでした。

振り返ってみると、この9月は、私にとってチャレンジの月でした。

・毎晩父の所に行って、お喋りする。(これが、むずかしい)
・6月から週1日、アンティークブティックで仕事の見習い。

 9月からお給料が頂けるようになりました。

・週に1回、日本語を教える仕事が授かりました。
・9月26日には、「琴、ハープ、日本」をキーワードに
 ミニコンサートのチャンスを頂き、
 私の他に日本人二人(琉球琴、フルート)
 ハープのパートナーと相方さんで演奏させてもらいました。

その一方、例年と違い、9月なのに雨天続きということもあり、
ベリー摘み、キノコ狩り、秋のハイキングと、
楽しみにしていたことが、全くできなかったんです。

この週末にやっと、9月の楽しみ納めができました。

● リップス摘んで、冷凍保存

庭のリップスは、今年も豊作、
枝をいっぱい払ったからか、実も大きい。

いつもはジャムの作りだめをするのですが、
とにかく実を摘んで、冷凍保存。

これで、いつでもジャムもケーキも作れます!

● キノコ狩りは行けなくても・・・

キノコ狩りには、専門知識が要ります。
毒キノコがいっぱいですから。

今年こそ、キノココースに参加しようと思っていたのが、
できなかったんですねえ。

でも、先日、キノコのおすそ分けを頂きました。


スーパーでは売っていない種類、steinsopp(ヤマドリダケ)というそうです。
カチカチに固い!
それが、煮込むうちにいい香りと旨味が出てくるんですねえ。

これで、今年は満足満足。

● 立つ位置違うと、まるで別世界

パラグライダーが飛ぶ所まで車で20分ほど。
ここにはよく来ては、
この上に登ったら、どんな景色なんだろう
と、いつも見上げるだけだった山に登ってみました。
(標高500m、登ったのは300mだけ)

まあ、なんとも別世界。

ちょっと立つ位置を変えると、こんなに風景が違うんですねえ。

9月終わりにはしぼんでいるはずなのに、
ふっくらブルーべーリーも残っていました。

味もOK! 


思いがけない時期に、
あきらめていたブルーベリージャムも作れました。

** *** ** *** ** *** ** *** **

何かにつけ「日本との違い」「自分の感覚のずれ」に悩んだ9月でした。

目の前に起こることに捕らわれず、
淡々と「自分」を広げるのを楽しんだらいいのだろうなあ。

やっと、そう思えるようになりました。

10月。
日本の秋はこれからですね。
どうぞお楽しみください~!

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白夜の分岐点、「夏至」を迎えて

2019-06-27 | ノルウェーの自然


「白夜」と聞くと、
皆さん、白んだ夜を想像されるのではないでしょうか?

でも、ここは「北欧」と言えど、北極圏。
24時間太陽が地平線の上にあって、
沈まない現象が起こるのです。

「白んだ夜」よりも、もっと明るくカラッとしています。

 庭仕事は、夜に!

ここの6月は園芸の時期。 

町の広場やスーパーの駐車場には

この時季だけ「花の苗屋さん」が現れます。 

「待っていました!」とばかり人が集まってきます。

  春を告げる花の少なさが、淋しくてたまらん!

  • と思っていましたが、花屋さんによっては、
    冬を越す花も沢山並んでいるのです。

    これ、ほんと迷うんですよ。
    選りに選りまくって、
    少しずつ冬を越す花をうちの庭に増やしています。

     

    雪解けと同時に芽を出し、じわじわと伸び、葉を広げ、花をつける。

    これは、なんとも愛おしい。

    ちなみに庭の手入れをするのは、夜6時以降。
    仕事も夕食も終えて、もうひと働き。
    これは、うちだけでないですよ。

    沈まない太陽の穏やかな日差しに包まれて、
    心地よくてついつい時間を忘れてしまいます。

     子どもを守るための「焚火」

    日本にいた時は、あまり意識していなかった「夏至」。
    ここでは、とっても大切な時期なのです。
    長い冬が過ぎやっと雪が解けて、緑がどんどん増えて、わあ、生き返る~!
    そんな気分になるのですが、「夏至」は折り返し地点。
    日がまた短くなっていくのですから。

    ここでは、夏至にSankthansbål(サンクトハンスボル)と言って、
    火を焚く習慣が地区によっては残っています。

    夏至という端境期、
    この隙間から、人間を怖がらせる妖精たちが、
    別の世界に出てくる。

    焚火が、この妖精たちから子どもたちを守る。
    そう言われています。

    夏至を超えたとはいえ、花の時期は、まだまだこれから。
    しかし、確実にこの心地よさが短くなっていくのもよくわかります。

    今しかできないことを、大事にしたい。

    と言う訳で、
    「ハープのサマースクール」にアイルランドまで行ってきます。

    今度の投稿は、7月4週目になります。
    どうぞお楽しみに!

  •  昨年小さな苗で頂いたバルムエソステル(ヒマラヤ生まれ)。花がついた!

※ 今回、編集機能の調子が悪くて、読みにくかったと思います。どうぞお許しください。

 

 

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大っきい秋、み~つけた!

2018-10-21 | ノルウェーの自然

小さい秋、小さい秋・・・どこかな?

9月末に雪が降り、「もう冬?」と思いきや、
あの週以来、雪は降っていません。
まだまだ列記とした「秋」」です。

「小さい秋、小さい秋、小さい秋み~つけた」

このフレーズが好きな私は、ここでは尚更秋探しをしてしまいます。

10月は、とにかく雨天が多い。
たまに晴れる朝、「もうこんなに暗くなってる!」と驚く。


うっかりしていたら、10月はこっそり通り過ぎてしまうでしょう。
11月には、太陽が姿を消すというのに。

去年と違って、黄色が眩しい!

「小さい秋」と言うものの、今年は眩しい黄色に目が奪われました。

小鳥たちの止まり木(カラマツの一種)も黄金色に

庭のバラ。黄色と緑のコントラストの変化が美しい。

 

去年は真っ赤だった木の葉まで、黄色、または綺麗なオレンジ色に。

去年は、「紅」が美しかったのですが、

今年は全く違うのです。

これはどういうことなのでしょう?

大きく、近く、彩立つ儚き贈り物

ソラがいなくなってから、ご無沙汰しがちな散歩。
久しぶりに雨の合間に歩いてみました。

林を抜け、畑に出たとたん、

ありゃー、また雨・・・。

その直後、明るく陽が差してきました。

すると・・・


虹。しかも、なんと近くに立っていること!

少し角度を変えれば薄くなる。
2分は出ていたのか、束の間でした。

なんたる儚さ。


「目には見えなくても

光も、希望も明るい未来も、

すぐそばにあるんだよ。

忘れないで」。

 

極夜を迎える私たちへの

お日様からの贈り物のようです。

※ 皆さんなら、どんなメッセージになるでしょう?

近くに立つ虹は「秋」の現象?

そう言えば、この一週間で虹を見たのは、3回目。
どれも近くに感じました。

よく考えてみると、
雨がよく降り、低温の時期。
極夜に近づく時期の太陽の高さ。
この条件だと、近くに見えるのかもしれません。

だとしたら、「近くに立つ虹」は、

ここの秋の現象の一つと言えるかもしれません。

ということは・・・

「大っきい秋、み~つけた!」

ということにしておこうっと。


実はこの一週間、秋休みだったのですが、
右肩が痛くて、思い切り休養させてもらっていました。
お陰様で痛みもなくなり、明日から、また頑張れそうです。

感謝多き秋、いよいよ終盤です。

     

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お天気屋さんのお天気から学ぶこと

2018-05-17 | ノルウェーの自然

日本では、もう真夏日になっていると聞きました。

皆さん、お元気でいらっしゃいますか?

   重い雪が解けたとたん、花を咲かせました!Blåveis (ブローベイス)

●天気予報を見るようになったって?

天気予報、実は日本であまり見ていなかった私ですが、
ここではよく見るようになりました。
私には全く読めないんです、ここのお天気が。

4月27日、町の雪はすっかり解けて、
カフェの外が賑わうようになってきた頃です。

「トロムソ、明日は雪」

えーーー!? 春だよ、しかも、こんなに暖かいのに?

翌日、雪は降りました。

天気予報を侮ってはいけないのです。

●やっぱり、この日を誰もが待っていた!

5月8日の天気予報、

「明日トロムソの最高気温18℃」

えーーー!? 今日5℃なのに? 
翌日、見事に18℃になりました。

そのまた翌日も予報は温かく、
祝日で、今年初のベランダ朝食。

 そして、私の大好きなSommarøy(ソマロイ)までドライブ!

道中、
散歩、自転車で出かける人、ベランダでくつろぐ人に
出逢うこと、出逢うこと。

皆この日を待ってたんですねえ。

去年よりも地元民に共感できて、

ますます心が弾んできます。

お日様を浴びることができるって、
こんなに幸せなことだったんですね!

●そうか、これが“bade”だあ!

Sommerøyに到着すると、まったく別世界に来た気分になりました。

海辺は、水着の家族連れでにぎわっています。

確かに暖かいけど、水着? 

そうか、これが“bade”だ!

ノルウェー語に“bade”という言葉があるのですが、
私には今一つ理解できなかったのです。

「海水浴をする」のではなく
「水遊びをする」という意味らしいのです。
でも水着を着るんですよ。

つまり、夏でも海水浴をするには冷たいノルウェー(特に北ノルウェー)では、
「泳がないけど、水着で陽を浴びて水辺で遊ぶ」。
こういう楽しみ方が定番なんですね。

春も夏もない。
できるときに、できることはする!

なるほど・・・今年は水着を買おう!

●「悪いのは、天気ではなく、その服さ」

トロムソに来て感じた日本との違いのひとつ。

急に雨や雪が降ってきても、人々は全くひるまない。
傘もささない。

急変するお天気に慣れているし、傘はむしろ邪魔なのでしょう。

そして、こう言うのです。

「お天気が悪いわけじゃない。
 お天気に合わせられない服が悪いんだよ」。

なるほど・・・環境のせいにしてちゃいけませんねえ。

ちなみに明日はノルウェー憲法記念日、町中賑わう日です。

天気予報は、晴れ時々曇り、最高気温10度。

さあ、何を着ていきましょうか?

    5月10日 21:03

 

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いよいよMørketid!-お日様が姿を消す前にー

2017-11-26 | ノルウェーの自然

●Mørketidとは?

いよいよ今週、Mørketid(モルケティド)に入りました。

ノルウェー語で“mørke”は「暗い」、“tid”は「時間・期間」。
日本語では、「極夜」と言われる「太陽が地平線の上に出ない時期」です。

お日様のぬくもりに癒され
お日様の眩しさに目を閉じ、
昇るお日様に勇気をもらい、
沈むお日様に今日の日を感謝する。

それを当たり前として生きてきた私。

そのお日様が姿を消すのかと思うと、
ここならではのお日様のなせる業を心に留めたいと思えてきます。

●お日様のなせる業<その1>「水の粒子とのコラボ」

地面を這うように現れる雲を“skodde(スコッデ)”、
同様に海面を這うように現れる雲を“havskodde(ハヴスコッデ)”。
ここでは、総称“skodde(スコッデ)”と呼ばれています。

8月の末以降、毎日のようにskoddeが現れていました。

9月末のこと、
急に寒くなり、濃いskoddeが海から私の家の方まで動いてきました。
ところが、その直後
また急にお日様が現れ明るくなったので、私はソラの散歩に出かけました。

ふと見ると
枯れた草むらの一部が浮き上がるように白く光っています。

あれは・・・何?

近づいてみて、私は息をのみました。

小さな水の粒子が枯草に付着し、凍り、太陽の光を受けて虹色に輝いていたのです!

   2017.9.28.17:00

●お日様のなせる業<その2>「山とのコラボ」

ここの地形の特徴は、フィヨルド。
フィヨルドに面した諸々の山々は入り組んでおり、
太陽の光を遮ったり、わずかな隙間から太陽の光を通したりします。
そのため隣接していても
太陽の光を受ける山、受けない山が出てくるのです。

太陽が低い位置にある時、
陰影のコントラストがなんとも美しい色合いを生み出します。

 

   2017.11.12.12:52 

●明日から本当に見えなくなるの?

「月曜日からから太陽が見えなくなるよ」。

その日曜日は運よく快晴。
お日様が見えるところまで車で連れて行ってもらいました。

あんなにお日様が見えているのに、
本当に明日は見えないの?

     2017.11.19.11:30 in Tromsø

            振り返ると、お日様に映える山・街並み

次の日から、お日様は姿を現していません。

2か月のMørketidに確実に入ったのです。

今は真っ暗ではありませんが、
徐々にもっと暗くなっていくのでしょうね。

お日様が見えないからこそ、見えることがあるんじゃないか? 

そう思っているのですが、どうなるでしょう????

    

    2017.11.19.11:53

 

 

 

 

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美しく厳しいロフォテンに羊あり

2017-08-11 | ノルウェーの自然

                 8月4日夜9時 

先週は1週間Lofoten(ロフォテン)というところに行っていました。

Lofotenは、ノルウェーでも美しいと評判の場所です。

また、Lofotenは、相方さんのお父さんの故郷。

祖父母が亡くなってから、
皆の別荘として30年維持してきた家を今夏手放すことになりました。

そこで、お父さん、お母さん、おばさんも一緒で
私は、思い出話にずっと耳を傾けていました。(たまに相方の通訳あり)

何とか、ノルウェー語どっぷり1週間を楽しんで帰ってこれました。

昨年は頭痛がしたり泣けてきたことを思うと、進歩です!

● 今年こそは、ブルーベリーを摘むぞ!

私にはどうしてもしたいことがありました。
それは、ブルーベリー摘み。
昨年、Lofotenでブルーベリーに出逢ったものの摘むことができず、
後になってLofotenはブルーベリーが豊富で格別美味しい、
と知って悔やんだんですよねえ。

その場所に行ってみると、
ありました!

● ここの羊は逃げないの?

カラカラ・・・カラン・・・カラン。

ブルーベリーを摘んでいると、
羊の首に着けられた鈴の音が聞こえてきます。

夏の間、羊は山に放され自由に過ごしているのです。

それにしても、音が大きくなってくる。
草を食みながら、こっちに来る?

私たちがいることに気づいてないの?

気づいた! 
じっと見ている・・・それでも来る!

じっとしている私の前をゆったりと通っていきます。

こんな近くで会ったことがなかったので、ドキドキでした!

これまで出逢った羊は、

人を見かけると駆け出して行ったものですが、
ここの羊は違うようです。

● ここにも! 羊とブルーベリーは共存している。

後日、家の裏山(600m)に登りました。
その名も「羊山」。

昔は、この山には数先頭の羊がいたそうですが、
今ではめっきり減ったとのこと。

登り始めると、羊!
ではなく、ブルーベリーがいっぱい生えているではありませんか!

        ここ一体にブルーベリーが生えている。

これを摘み出したら、進まない・・・。

ここは我慢、がまん。

でも、時々つまんで口を潤す。贅沢~!

羊はブルーベリーを食べて、
代わりに肥しも落としていく。
つまり、羊とブルーベリーは共存しているわけです。

頂いているだけなのは、人間でした。

● BGMは、“Jeg ser deg søte lam”

「おお、羊だあ!」


少し歩めば、また「羊だあ!」


石がゴツゴツのところでも彼らは淡々と登っていきます。

山の上の方が、
虫もいないし涼しくて気持ちがいいのかもしれません。
また、ここにはオオカミがいないので、安全地帯なのでしょう。

本当に彼らは、自由奔放。
ストレスなんて、ないんだろうなあ。

私の頭の中では、ある曲が流れていました。

先日日本に帰ったとき、
北欧民族音楽を演奏するハーピスト上原奈未さんに聞かせていただいた
ノルウェーの曲の一つ、“Jeg ser deg søte lam”

「私は、可愛い仔羊を見ているの」という感じでしょうか。

この曲が気に入って、
ちょうどLofotenに来る前に練習をしていたんです。

● 美しい裏の厳しさゆえに

Lofotenに入るといきなり山が険しくなり、見応えもあります。


フィヨルドに面する海の色は
濃紺にエメラルドグリーンがくっきりと現れます。

大海原とフィヨルドに沿って山が切り立つ地形も手伝って、

天候は急変するし荒れもします。

 

昔からLofotenで盛んな漁業は、
厳しい現実と背中合わせだったに違いありません。

            これ全面に大量のタラが干される。

家に帰ってきたら、このゆったりした羊、仔羊に
漁師も癒されていたのではないでしょうか?

そうそう、おじいさんも漁師でした。

そんなことを想っていると、
この曲が、私の中でますます盛り上がっていくのでした。


その勢いでLofotenの思い出にと、
やってきました(笑)

弾いている曲は・・・おわかりでしょう(^^)

               8月3日夜9時30分

コメント (2)
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