鏡の精・シリーズ002 (私は見てしまったのです) 私の愛する女の人の肌がくずれただれた事を! (私は驚きで、涙することもできませんでした) 私は神を信じます。いいえ、信じていきますとも、もちろん! (私は映すのがイヤでした) 愛する人の悲しみの顔を写すのが。 (それでも私は映さずに) 昔の彼女の微笑みをしました。 (かのじょはそのまま死にました) 私は悪いことをしたのでしょうか、教えてください。 (いいえ、それでもいいのです) でも、私は映しましょう。 (ガラスより冷たい人の心を) いくらでも映しましょう。 (私には、あにの人の微笑みが心の底にあるのですから) 悲しむことはありません。 (神様、彼女が死んだなんて思いたくありません) 悲しみことはやはりあります。それにつけても……。 (私は映します。ガラスよりも冷たい人の心を) 私の心の中には、彼女のくずれおちた肉が映るのですから……。 (あの人の祈りのためにも) 私の祈りのためにも。 (神様へ祈ります) 心から神様へ祈ります。 私の心には彼女の微笑みがあるのですから……。
ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前