磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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鏡の精 in Nagasaki

2006年10月22日 | 短編など
鏡の精・シリーズ002

鏡の精 in Nagasaki


(私は見てしまったのです)
私の愛する女の人の肌がくずれただれた事を!

(私は驚きで、涙することもできませんでした)
私は神を信じます。いいえ、信じていきますとも、もちろん!

(私は映すのがイヤでした)
愛する人の悲しみの顔を写すのが。

(それでも私は映さずに)
昔の彼女の微笑みをしました。

(かのじょはそのまま死にました)
私は悪いことをしたのでしょうか、教えてください。

(いいえ、それでもいいのです)
でも、私は映しましょう。

(ガラスより冷たい人の心を)
いくらでも映しましょう。

(私には、あにの人の微笑みが心の底にあるのですから)
悲しむことはありません。

(神様、彼女が死んだなんて思いたくありません)
悲しみことはやはりあります。それにつけても……。

(私は映します。ガラスよりも冷たい人の心を)
私の心の中には、彼女のくずれおちた肉が映るのですから……。

(あの人の祈りのためにも)
私の祈りのためにも。

(神様へ祈ります)
心から神様へ祈ります。
私の心には彼女の微笑みがあるのですから……。







閑話休題

若いころは、
たくさん書けました。

しかし、何をいいたかったのか?
それさえも、わからない作品があります。

でも、何となく好きな作品でもあります。

今は思いっきり遅筆です。

患者さんの微笑みを芸術的に
描かれている筋ジストロフィー
患者の方のドキュメンタリー番組
がありました。

この世界に 僕たちが生きること





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