磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ある惑星の悲劇-----在東京・広島に於ける一被爆者の記録-----

2008年02月19日 | 読書日記など
『ある惑星の悲劇
   -在東京・広島に於ける一被爆者の記録-』
     旭岡光志(劇画)/草河達夫(手記)/講談社1969年

以前にも紹介しました劇画『ある惑星の悲劇』と、その原作が同時に掲載された本といっていいかと思います。劇画になって、子どもたちも読めるようになったボクは思います。

ある惑星の悲劇




■目 次■

劇画  3
手記  105
 序文  107
 第一章 開戦当日より被爆前日迄の事  111
 第二章 被爆当日の惨状及被爆後の惨状の事  123
 第三章 離広し帰京後現在に至る迄の事  147
解説  尾崎秀樹  187


主人公の息子はシャープペンの先をのみこんでしまい、気管につまったという。
それで手術すれば助かるのだが、戦時中で麻酔薬もなく……。手術は失敗し、死亡。

食糧難で口がさみしくって、シャープペンの先などを舐めていたのだろう……と。
戦時でなければ助かったものを……。

地獄のようなヒロシマ……。

『-在東京・広島に於ける一被爆者の記録-』

昭和41年4月ころ、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)にて、レコーディング予定。
被爆者定期検診で、入院することになり、リューマチの疼痛をこらえながら、筆記。

自費出版で最初だされたという。下「」引用。

「尚原版の序文は此処までであって、昨四十三年五月に非売品として少部数自費出版したが、その後本年四月二十九日、毎日新聞夕刊に記事となった事の縁で、講談社さんの御勧誘によって本年八月同社少年マガジンに旭丘先生御力作の劇画として三週間連載を見たが、今回又単行本として出版の事となった」

そして感謝の言葉。下「」引用。

「順序が前後になつて申訳ありませんが、其の他我々東京都在住被爆者の会である所の、東京都原爆被害者団体協議会(別名、東友会)役職員の御一同並に、地元世田谷区の世田谷同友会の会長であられる長尾当代夫人、並に以前より関係の深かった大田区の誠友会会長石井克巳氏(各区の被爆者の会)には、御心情御配慮を給わりまして、有難く、喪心より感謝申上げて居ります。」

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