磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

歌集 原爆回顧(相武アララギ叢書 第2編)

2008年08月20日 | 読書日記など
『歌集 原爆回顧(相武アララギ叢書 第2編)』
   竹内一作・著/相武アララギ発行所1985年

著者は被爆者運動のリーダーだという。下「」引用。

「この本に収録されただけでも一七○○首余り、すばらしくたくましい創作力に驚嘆する。後健康に留意され、山口県の被爆者運動のリーダーとして頑張られながら、これからも多くの歌を生み出されることを心から期待したい。」



第一部と第二部があり、第一部に原爆関連の歌があります。

神の摂理という言葉も出てきます。下「」引用。

「命生きて被爆者吾は老いてゆく大いなる神の摂理にありて」

あるイデオロギーの人たちのように、天罰としてはおられないと思う。

僧侶も人間ですね……。下「」引用。

「念仏もとなえずただに死体焼く僧形の一人遺族の中に」

亡くなられた母子を歌う。下「」引用。

「息絶えし子を負う女も発狂しやがて死にたりこの分院に(大芝分院)」

大芝分院というのは何でしょうね?

「山口ヒロシマデイー(山口市)」というタイトルで数首ある。一例。下「」引用。

「思想超え献花はつづく山口ヒロシマデー風なき会場に時早く過ぐ」

韓国の被爆者救援 四首。下「」引用。

「被爆者の救護は救援は平和運動につらなるものを怠るべしや」
「日本にて被爆し韓国に苦しむを救わず何の平和と言わん」

そして最後の方で書かれています。下「」引用。

「この度はこの拙い歌集の発行に当り、山口大学教授安部一成先生より身に余る推奨の辞をいただき、心から厚くお礼を申し上げます。
 また筑波大学教授伊藤鈞せんせいり表紙のカットとし、世界平和を表現する鳩の飛翔図を賜り、さらに本書の刊行に当りご高配をいただいた横浜市在住の態澤正一先生、題字をご揮毫いただいた日本書芸院無鑑査会員河野志仙先生、格別のご支援を賜った山口市ゆだ苑理事長永松初馬氏、および先輩各位、さらに社会福祉法人コロニー印刷所長山下昇氏、その他関係者に対し、厚く感謝申しあげる次第である。」









もくじ

Index





エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。