磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆児童文学集28 麦畑のカマキリ

2006年05月07日 | 読書日記など
『原爆児童文学集28 麦畑のカマキリ』
   和田勝恵・作/鈴木孝子・絵/汐文社1986年

ドイツの被爆した神父さまのことが
書かれてあるのが印象的でした。



七輪が出てきたり、お好み焼きが十円だったり
かなり昔のようですね。

このシリーズの本では、被爆者を追い出すだけの
冷たい僧侶がいました。

それに比べて、神父さまは素晴らしい働きを
されたと思います。

この主人公は生活保護を受けているようです。
ラジオをもっている家などを心の底では、
うらやましいと思っているのでしょうね。
でも、家族の方が大切だと、当たり前のことを
思います。

友人が原爆病(急性白血病)で亡くなった。
中村君の葬式には五年生が全員参列したという。

そして自らも被爆であるから心配する。

神父様は原爆のとき、おじいさんやおばあさんを
助けたという。

しかし、ちかごろは、
食事もとらないで、夜も眠れず、
涙もろくなっておられるという。

ホルス神父は昭和二年に来日。
被爆時、背中に大きな穴。
しかし、人命救助されていたという。

そして戦争孤児の里親をさがしたり、
弱者を助けてこられ、
被爆者の良き友だったという。

そして、故郷ドイツに帰られることになる。
しかし、ドイツには家族もなく、
女子修道会のお世話になるという。

原田東岷が平和運動家の
末路は哀しいものが多いと
あったと思います。

しかし、彼らは
本当に偉大だと思います。





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