七、学園紛争と秘密基地
94.秘密基地
花田と池山が朝早くから遊びにきた。
「これからすることは、ほかの人には全部ないしょだよ」
吉田山の北側の人の来ないところに秘密基地をつくる計画を二人が聞いた。
三人は掟を決めた。しかし、ほとんど雄二は加わらなかった。
「一、 おしゃべりには、この基地のことは死んでも話さない」
これは幸江のことかなと思った。
「二、しっかりしたやつでないと、仲間にいれない」
これは吉坊のことかなぁと思った。しかし、雄二自身もしっかりはしていないとも思った。だけど、池山と花田は雄二ならいいと話してくれた。
「三、大人は仲間にいれない」
ジョンさんのことかなあーと思った。
花田は、竹がたくさんあるところを知っていた。それは、どこかの茶室に使われていたものらしいが、廃材となったそうだ。
木の上にその竹を使って、小屋を作ろうと計画した。計画したのは、おもに花田で、その次に池山。雄二はあまりやる気になれなかった。
家に帰って夕食の時、母は話しかけてきた。
「このごろ、どこで、遊んでいるの? 分校じゃないでしょう」
「うん。まあ、そのへんで遊んでいる」
「うん、まあ、そのへんって、具体的には、どこなのよ」
「吉田神社の近くだよ」
「近くって、どこなのよ」
「ほら、吉田神社の坂を下りて行った。ほら、北側のほうに、公園があるやろ。ほら、鉄棒の練習をしたところ」
「ああ、あそこね」
「あのへんで、遊んでいる」
「わかった」
母はそういうと内職のミシンがけをまた始めた。
閑話休題 秘密基地といえば、 サンダーバードを思い出します。 秘密基地ということにも、 甘味な思いが少ししたのは、 このお人形劇の影響だと思います。 ゴジラ、ウルトラマンなども今も続いていますね。 ガメラも新作がつくられるそうです。 ぼくもみそうですね。(-_-;) ガンダムもありますが、 ぼくはガンダムよりも、 お祈り戦士・オガンダムが好きでした。 新作つくってくれへんかなあー。 でも、著作権の問題があるようで、無理みたいですね……。 ほかにも問題がある作品かもしれません……。 |
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もくじ[メリー!地蔵盆]
河原に女竹のガサ藪があって、そこに 住処(隠れ家のことを、こう言ってました)を作りにチビ達を引き連れて行きました。道無き藪を漕いで奥深く入ってみたら、多分、乞食が住んでるらしき場所があり、怖くなって逃げ帰った、というお粗末な一席です。
探偵ごっこをしたり、野球みたいなことをしたり、色んな遊びをしたものです。
川が近くにあるのはいいですよね。
府下に引っ越して、川や河原でよく遊びました。
京都市内にいるときは、川は遠かったです。
桂川とか疎水でも泳げたし、楽しかったですけど、桂川の泳げる区域の茶店で、
「海水浴のお帰りにはどうぞおこしください」とか書いてあったのですが、
「おっさん、川で海水浴か!」って聞いたら、
「川水浴なんていうかい!」と叱られました。
ううーん、何っていえばいいのか。
水泳でいいんでしょうね……。
普段は専ら川で泳いでいました。
越中褌を黒くした”黒猫”と称する水着が一般的でした。少し年が大きくなると、6尺の白い布を褌として使用していましたね。 ああ、懐かしい!
疎水にもしきってあって所があったのですが、妙に甘い水でした。
府下にうつったときは、鮎がたくさん泳いでいて、すごく気持がよかったですよ。