磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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下北半島六ケ所村 核燃料サイクル施設批判

2008年04月09日 | 読書日記など
『下北半島六ケ所村 核燃料サイクル施設批判』
   高木仁三郎・著/七つ森書簡1991年

素人のボクには難しい本です。しかし、あきらめたらお終いだと手にした本。



大量の死の灰が残る再処理。下「」引用。

「再処理の工程の後には大量の死の灰が残ります。」

ハンフォードのことが書かれてあります。下「」引用。

「実際、現在ハンフォード周辺では、がんや白血病、さらに奇形などさまざまな被害の訴えが続き、「汚染された土地や水を元に戻せ」の声が強く起っています。アメリカ政府はこれから5年間に少なくともハンフォードに、60億ドル(約8000億円)をかけて除染すると言っていますが、ある程度満足のいく復旧のためには、その10倍はかかるだろうとされます。それとて、汚染された土地や川、そして被曝した人々をもとに戻すことは永遠にできないわけです。しかも、いまなお、大量の廃棄物をかかえ、いつまた漏洩するかもしれない恐怖をかかえるハンフォード、これが、核燃料サイクルセンターの末路というものではないでしょうか。」

■核燃料サイクル施設周辺で起った主な航空機事故■




それにしても、事故が多いですね。おどろきました……。その上。下「」引用。

「航空機事故の想定でも、ウラン貯蔵建屋での漏洩がったの0.3キュリーというのでは、最悪の事態を想定すべき事故評価の体をなしていないというべきでしょう。」

当時の朝日新聞の大熊由紀子氏の非常識さが書かれてありました。
いつものことですね……。

キャノンスバーグの恐怖。
--マンハッタン計画時のウランなどの廃棄物の埋設地。
1957年で投棄は終っていたが、その後、ガンなどで住民が死亡。


フランスの施設がひな型だという。下「」引用。

「フランスのラ・アーグ再処理工場の新設工場UP-3(いわば六ケ所工場のひな型となるもの)では、この溶解槽の部分に、従来の鋼系の素材でなく、ジルコニウムを用い、硝酸に対して強くする方針をとっていますが、そのような未経験な素材を用いたためかえってトラブルが発生し、UP-3工場の操業に悪影響を与えています(六ケ所工場も基本的にこのUP-3の技術を採用します)。」

放射能が高くて、修理が難しいという……。

西ドイツが高レベル廃棄物を買ったという。
--アメリカからガラス固化体キャニスターを490万ドルで購入。
グリンピースにすっぱぬかれ、計画は足止めになったという。


付・地盤が悪く、地震にも弱い施設/生越忠・著。
かなり詳しく書かれてありました。
素人にもわかる部分もあります。下「」引用。

「したがって、4施設の敷地の表層地盤は、いずれも、洪積台地を切り開いて造成された人工地盤がかなり広い面積を占めていることになりますが、そのことによって、敷地は、地震や集中豪雨・連続降雨に非情に弱い性質を持つようになりました。」









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