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ビジュアルブック江戸東京 別巻 震災復興大東京絵はがき-尾形光彦コレクション-

2011年07月08日 | 読書日記など
『ビジュアルブック江戸東京 別巻 震災復興大東京絵はがき-尾形光彦コレクション-』
   近藤信行・編/岩波書店1993年

絵はがきを主に紹介されていますが、それだけではありません。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「大正12年、関東大震災で壊滅した東京市は、「帝都復興計画」によって、たくましく蘇生する。昭和7年、東京市は35区に拡大され、名実ともに「大東京」となった。現在の東京の原点を絵はがきでふりかえる。カラー図版156枚。」

■目 次■
震災前・震災後  12
復興の槌音  32
銀座の柳・六区の賑わい  62
東京一九三○年代  86
都市絵はがきの魅力--幻想の都へ  尾形光彦  92
 装丁・レイアウト=菊池薫


復興した街をえがいた絵はがき。

小説2編。下「」引用。

「震災復興でおもいおこすのは、久保田万太郎『春泥』(昭和三年)であり、水上瀧太郎の『銀座復興』(昭和六年)である。
 水上瀧太郎は鎌倉長谷の別荘で地震に会っている。家が倒れて危く逃げ出したが、津波の恐怖におびやかされて裏山に避難している。そして二夜三日、露に濡れ雨にうたれ、山崩れの音をききながら野宿し、由比が浜一帯におこった火災の惨憺たる光景を見下して、人間の意気地なさを歎いている。-略-『銀座復興』は東京の復興に希望をもったものの生活をとりだした一篇である。」

震災復興時の文学。東京日日新聞の夕刊・企画「大東京繁盛記」。下「」引用。

「翌三年、春秋社から「下町編」「山手編」の二冊にまとめられた。芥川龍之介「本所両国」、泉鏡花「深川浅景」、北原白秋「大川風景」、吉井勇「大川端」、久保田万太郎「雷門以北」、田山花袋「日本橋附近」、岸田劉生「新古細句銀座通」(以下下町編)。高浜虚子「丸の内」、上司下劔「目黒附近」、加能作次郎「早稲田神楽坂」、徳田秋聲「大学界隈」、藤井浩祐「上野近辺」、宮嶋資夫「四谷赤坂」、有島生馬「山の手麹町」、谷崎精二「神保町辺」、藤森成吉「小石川」、小山内薫「芝、麻布」、島崎藤村「飯倉附近」(以上山手編)がおさめられている。」

永井荷風。下「」引用。

「東京生まれの作家では、永井荷風の銀座に名作『つゆのあとさき』(昭和六年)があり、震災後の東京、ことに銀座の現実を生き生きととらえいたが、その本質はあくまで明治の東京っ子であった。」








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