磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦後秘史2 天皇と原子爆弾

2007年10月07日 | 読書日記など
『戦後秘史2 天皇と原子爆弾』
   大森実・著/講談社1975年

この本では天皇が原爆開発を止めたということは書かれてありませんでした。まあ、どちらにしも苦情をいわれること間違いなしのことでしょうね……。中途半端な平和主義は結局保身でしかないと書かれている人もおられます……。そうしたら、ボクもそうなるかもしれませんね……。こんな論理はどうだかなあー? とボクは思うけど……。



二つの説があるという。
1 「天皇がいたから、終戦ができたのだ」
2 「天皇の地位保全だけを考えすぎたから、原爆を落とされた」

そして今では、3つめとして、トルーマンとバーンズは何がなんでも原爆投下したかったので、ソ連からの日本の和平も聞く耳を持たなかった……。

ほかにも今となっては違うだろうという箇所がありました……。

結局、原爆を落とすか落とさないかの主導権はアメリカにある。
--いくらでも、理由はつくれる……。
今でも、中東でやっているように思えてならない。

--そして、マンハッタン計画に参加した物理学者のほとんども、人が住むところに投下することに反対していた……。
--毒ガス兵器でさえも、非人道的といわれたのに、それ以上の原爆を使用したというこも忘れてはならないことではないでしょうか?

それにしても、イデオロギー抜きの原爆の被災を伝えることだけでも許さなかったスミソニアンの展示。『原爆神話』をつくりあげて、それを信じ込ませたアメリカの強力なプロバガンダには恐れいる……。

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--『神話』を強力なものにするには、神に対する邪悪な者を必要とする。
『神話』をつくりあげる人たちには気をつけたいものです……。

この本は、原子爆弾だけではなく、多くのことが書かれてありました。

秘史らしいところは、ハマコーの親分のことが書かれてありました。日本の「ジャッカルの日」というタイトルでした。下「」引用。

児玉誉士夫(こだまよしお)が、近衛文麿を暗殺してくれと、参謀本部の辻政信(つじまさのぶ)に依頼された事件は、日米交渉の不調で未発に終わったが、このプロットは、陸軍の右翼の連帯を象徴するもっとも興味あるプロットであった。」

そして、その暗殺用の爆弾は東京大空襲のときに暴発。
近くの人たちはB29が爆弾を投下したと思ったらしい。


--聖断の場にいた人の証言がありました。
いつもの御前会議は、長机が置かれ、人数はせいぜい十人。
十四日の御前会議は、全閣僚がきたので、机は取り除かれ、陛下に向って前向き三列で全員が座った。
最前列は二メートル半から三メートルくらい離れたところだったという。

松岡がドイツのベルリンにいったとき、「ハイル・マツオカ!」と歓迎されたという。
それは、ヒットラー・ユーゲントを動員していたという。










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