磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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沖縄に基地はいらない-元海兵隊員が本当の戦争を語る-

2010年06月09日 | 読書日記など
『沖縄に基地はいらない-元海兵隊員が本当の戦争を語る- 岩波ブックレット No.444』
   アレン・ネルソン、国弘正雄(著)/岩波書店1997年

沖縄だけでなく、地球上に基地はいらないと思いますが……。
--ゼロサムゲームの野蛮な人たちがいるから、現状はそうではないかもしれないませんが……。
基地をつくるということは、ゼロサムゲームの野蛮な人たちを育成することでもあるかもしれない……。



クェーカー教徒で「沖縄駐留米軍を米国に連れ戻すネットワーク」……。下「」引用。

「私はクーカー教徒(キリスト教プロテスタントの一派)の平和委員会で、活動をしています。貧しい子どもたちが勉強できるように援助したり、戦争の恐ろしさをみんなで勉強して若者が軍隊に入らなくても住むように活動しています。ボランティアの活動です。
 それから、もう一つ、私は仲間たちと一緒に「沖縄駐留米軍を米国に連れ戻すネットワーク」の活動をしています。去年(一九九六年)、今年と日本を訪れたのも、日本国内の米軍基地に駐留する米兵に祖国に戻るように呼びかけるためでした。」

海兵隊に入れば尊敬されると思っていたという。
当時、キング牧師は好きではなかったという。下「」引用。

「私は高校生のころ、マーチン・ルサー・キングとマルコムXの話も聞いたことがありました。私は当時キング牧師が好きではありませんでした。幼い頃、私の南部の親戚が、「キング牧師の気が知れない。非暴力なんて糞の役にも立たないのだ」といっていたのを覚えています。
 私もまさにそういう気持ちだったと思います。貧しさの中では、嫌いな者は殴るし、欲しいものは殴って取るしかない。こういう環境において、非暴力なんて何てなまぬるいやり方なんだと思っていたのです。」

米軍の洗脳……。下「」引用。

「-略-こうして、新人たちは気持ちをずたずたにされていって、やがて彼女のことを忘れていく。
 人間の本能を考えてみて、ほしいのです。それは、生き残ろうとする感覚だと思うのです。銃撃の音がすれば、反対方向かに逃げたいと思うのが本能でしょう。しかし、兵士のバイは、それに向かっていかねばならない。だから洗脳が必要なのです。-略-
 訓練のなかで、恐怖心をなくさなければならない。日常的に、人を殺すことに対して、心の準備をさせる。我々は、走りながら叫ぶ。「行くぞ。行くぞ。最後まで、海兵隊。ウォー、K、I、L、L、キル、ウォ)-略-」

「軍隊に売春はつきものだった」下「」引用。

「そもそも人殺しのための訓練で、私たちは洗脳されていたのです。どれほど沖縄の人のことを考えていたのでしょうか。金銭で女性を買うことも、当時はあたり前のこととしてやっていた。不道徳だと考える雰囲気はなかったのです。-略-」

沖縄で訓練は厳しくなった。標的も丸から人へ。下「」引用。

「高等ジャングル戦闘訓練を受けたのも、沖縄でした。私たちは沖縄のジャングルや丘を殺人技術をひたすら向上させるために使っていました。」

「殺人の美学」「戦争の美学」
32種類の殺人方法を習ったという。

「Gooks」等とベトナム人を差別的に呼んだという。

「ベトナム症候群」 下「」引用。

「-略-薬の副作用でとても日常生活なんかできたもんじゃない。
 国の報告によると、我々のは「ベトナムストレス症候群」とあった。以前はこんな名前なんてなかった。泣き虫とか、戦争に負けてかわいそうなやつとか見られていた。今や精神科医たちは「ベトナムストレス症候群」という名前をつけた。湾岸戦争の兵士たちも「ストレス症候群」にさいなまれているとしている。泣き虫なんかじゃない。」

国際政治でもある沖縄の基地。下「」引用。

「今、米軍の世界戦略において、沖縄の米軍基地は決定的に重要な位置にあります。その意味で沖縄の基地問題は、日本の国内問題であり、日米間の問題であると同時に、すぐれて国際政治上の問題なのです。国際政治の文脈において、米軍が沖縄を出て行かざるを得ないような、そうした条件整備を現実に一歩ずつ作り上げていく必要があるのではないでしょうか。」

そのために東北アジアを非核地帯に。朝鮮半島の情勢を劇的に改善させる。







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