磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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フォア文庫A051 対馬丸-さようなら沖縄-

2009年04月27日 | 読書日記など
『フォア文庫A051 対馬丸-さようなら沖縄-』
   大城立裕・原作/理論社1987年

アニメをもとにした本です。

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「昭和十九年八月二十一日、沖縄の子どもたち八百数十名を乗せた学童疎開船対馬丸は、本土に向けて出港した。両親や学校の先生たちの不安をよそに、子どもたちは修学旅行にでもでかけるようにはしゃいでいた。仲よしの清、健治、勇もいる。三人はヤマトにふるユキをゆめみていた。二十二日夜、悪石島付近でアメリカ軍の潜水艦に突然魚雷攻撃をうけた…」



むかしは、沖縄には電車がなかったそうです……。下「」引用。

「清はいつかヤマトへいきたいと思っていた。本土には、ここ沖縄にはない大きな都市があり、汽車や電車が走っている。でかけて一度のってみたい。」

疎開の別の理由……。下「」引用。

「“疎開”のもう一つの理由を思いうかべて胸をいためていた。人口三十万の沖縄に、十万もの兵隊がはいってきたからには、はいってきたぶんだけ沖縄から人をだまさないと、食べものがたらなくなる。それには、戦いに足手まといいの子ども、敏り、女を島からだそうということだった。戦争のための人べらしなのだ。しかし、それはいえないことだった。」

軍艦に乗れるという……。下「」引用。

「宮里先生は校長先生に呼ばれた。
「子どもたちののるは輸送船らしいが、軍艦が二隻、護衛についてくれる。
 ところが、君にその学童疎開団がのる『対馬丸』の総指揮官になってもらいたいのだがね……」」

軍艦じゃなかったので生徒たちは、がっかりしたという。

イギリスからぶんどったものだという。
そして、古い……。下「」引用。

「それもそのはず、六千七百五十トンの大型船といっても、外海をゆくには、これ以下はないくらい古くなったやつで、やっと七ノットのスピードしかだないしろものだったのだ。」

潜水艦に撃沈される……。

船員たちはおちついていたという。下「」引用。
「まず、船につんであった筏や木材を海になげこんだ。うきがわりなるものだ。
 それから、おびえて舷側(げんそく)にしがみついている子どもたちをひっぱがして、海へ投げおとした。」

だけど、おおぜいの子どもたちが死亡した。
いや、殺された……。

かくされ情報……。下「」引用。

「対馬丸沈没のニュースはひたかくしにされた。それでも、うわさは沖縄にとどいた。うわさをたしかめに市長室をたずねた校長に、市長はデマだ--と、にべもなかった。にべもなかった。なにもきいておらん。情報ははいっておらんと、つっぱねるだけだった。」

そして話すと、スパイにされ、銃殺刑だという……。

「解説=「戦争と子ども」の原点を……」大城立裕(たちひろ)(作家)・著。下「」引用。

「この本の元になったアニメーション『対馬丸』は、もと『対馬丸』(理論社刊)と題するノン・フィクションの物語から作ったもので、その本を私は書きました。ここでは、その本の著者として、対馬丸の遭難について解説することにします。」









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