磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発に頼らない社会へ-こうすれば電力問題も温暖化も解決できる

2011年09月05日 | 読書日記など
『原発に頼らない社会へ-こうすれば電力問題も温暖化も解決できる What is your real choice?-』
   田中優・著/武田ランダムハウスジャパン2011年

「ヤマダ電機で電気自動車を買おう」(2010年刊)の改題,大幅に加筆修正



帯に書かれてあります。下「」引用。

「田中優が提言するいくつかの選択
「エネルギーの民主化を急げ!」
「電力会社から送電線を取り上げろ」
「日本は情報鎖国である!」
「浴びるより取り込む方が怖い放射能」
「未来に対して責任を持てる活動をしよう!」」

「東京電力原発震災」 下「」引用。

「地震は天災だが、その後に起きた福島第一原子力発電所群の放射能の放出は、「東京電力原発震災」とでも言うべき人災だった。それはとても深刻で、未だに解決していない。その最悪のシナリオは、残った核燃料が溶け落ちて原子炉圧力容器を溶かすメルトダウン、さらには水蒸気爆発の危険が残っている。あるいは溶け落ちた核燃料が再度核分裂の臨界に達する再臨界という危険性も残ったままだ。その最悪のシナリオを想定してみると、さらに危険なことが起こりうる。-略-」

火力発電も破壊されていた……。下「」引用。

「津波で破壊されたのは原子力発電所だけではなかった。太平洋岸に並んでいた火力発電所も、ほとんど壊されているのだ。」

遺伝子異常。下「」引用。

「-略-ここに放射線がぶつかると、その遺伝子を切ってしまう。もしくはその中にはアデニン、シトシン、チニンという4つの塩基があるのだが、チニン=チニンで並んでいるそばを放射線が通ると、ぶつかっていなくても二重チニンといってチニん同士がくっついてしまうことが起こる。これ自体がすでに遺伝子異常になるのだ。したがって、子どもたち、特に妊娠中の胎児は常に細胞分裂をしているので被害が大きくなることになる。」

軍事関連企業に融資している金融機関には預けたくないという著者。ボクも……。

「貧しい子どもを飢えさせる貯金」 下「」引用。

「もうひとつ、3秒にの1人のスピードで子どもが死んでいく飢餓問題は、元をたどれば先進国が途上国に融資した資金の返済をめぐって起きている。「債務問題」と呼ばれるそれは、途上国に返済不可能なほどの借金を負わせ、返済にために無理に資金を取り上げることによって発生している。-略-当然、それらの国には福祉も教育・医療などに出せるカネはない。しかも返済のための輸出品を作るために、農地の多くが取り上げられた。人々は自分の食べるものすら作らずに輸出品を生産させられることになった。この貧しさが子どもを死なしているのだ。」

ハゲタカファンドは利益を手に、そのために……。下「」引用。

「ハゲタカファンドは購入したときの数倍の利益を手にした。しかしその一方で、タダで学校に通えることになるはずだった子どもたちはダメになり、無料で医療を受けられるはずだったエイズ/HIVの患者たちは放置された。なんと24ケ国が免除を受けた時点で、11ケ国がその資金を彼らに奪われていた。
 これが私たちの貯金が融資された結果だと気づくだろうか。高配当を求めることは、これを推し進めることにつながるのだ。」

「ヤマダ電機でポイントを集めて電気自動車を買う」
--いくらポイントもらうために、金かかるねん? そんな生活してエコかいな?

ピークは2001年……。下「」引用。

「省エネ製品のおかげで、電力消費のピークは2001年以降、記録は更新されていない。発電所の新設は不要になりつつある。オール電化は人々の理解と違って、実際の二酸化炭素の排出量は増加する。-略-」

普通でない電気会社【焼け太りシステム】 下「」引用。

「だから電力会社は事故のたびにつぶれるどころか、焼け太りする仕組みになっている。今、事故を起こして止まっている六ヶ所村の再処理工場も、これまでに約3兆円かけている。普通なら3兆円かけた施設が動かなければつぶれるが、電力会社はむしろ報酬額が増えているのだ。原子力はこの「総括原価方式」とセットで生き延びている。」

ドイツ政府は事実を把握した。下「」引用。

「ドイツ政府はホームページで、原子力発電について問題点を述べている。ぜひ参考にしてほしい。そのタイトルは「手痛い失敗」だ。ドイツの環境大臣はこう述べている。「原子力発電は安く、CO2を排出しないという神話は一掃すべきだ。原子力発電は、気候保護対策の選択肢とはならない」と」

アルミサッシを木枠にかえると、部屋のなかが暖かくなるという……。











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