磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆の子●30●空白への挑戦 被爆後の初心貫

2006年07月19日 | 読書日記など
朝日新聞夕刊1991年8月2日
原爆の子●30●
空白への挑戦

被爆後の初心貫く
混乱のさ中方向を示す


「長田新は、一九六一年(昭和三十六年)四月十八日午前二時ごろ、広島市翠町の自宅で、脳内出血のため死去した。七十四歳だった。長田は前日の午後、広島を訪れた東ドイツのゲバントハウス楽団の一行を原爆慰霊碑や原爆資料館に案内し、上機嫌で帰宅した。若き日にライプチヒ大学へ留学した長田には、懐かしい楽団だったうえ、同行してきた東ドイツ政府の代表者からベートーベンの第九のレコードを贈られたからだった。夜、原爆症の治療法に力を注いだ東京大教授都築正男の追悼論文を書いた。そして九時半ごろ床につくのだが、それが最後となった。」


原爆の子らはこの夏、長田新の墓を初めて訪れた
=芽野市の瀬岳寺で



被爆半年後、長田は文理科大学の学長に就任。
新制の広島大学となり、学長になれなかったという。

そんな時に『原爆の子』をつくろうとした。

『原爆の子』の続編、1075人の子どもたちが書いたが、とりあげられたのは、わすが105編。長田は続編を出すつもりでいたという。


作家の大江健三郎は、高校生のとき、『原爆の子』を読んだそうです。
大江健三郎は以下「」のように語ったという。
「子どもの目がカメラになっていて、ヒロシマを真っすぐに写している。苦しい、重い本だけど、人間の内面と外面を表す一級の資料で、人間のことやヒロシマのことが分かる原点の本だ。人間信頼を感じない読者はいないと思うし、常に読んでもらいたい本です」





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