磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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短歌長崎 八月号 四冊

2008年09月06日 | 読書日記など

八月になれば特集があるのかもしれない……。


『短歌長崎-原爆被爆集-通巻第518号 第45巻第4号』
    小山誉美・編/短歌長崎社1976年

平和条約について書かれてありました。下「」引用。

「サンフランシスコ「平和」条約(昭二六-一九五一)第一九条a項において、「日本国は、戦争から生じ、又は戦争状態が存在したためにとられた行動から生じた連合国及びその国民に対する日本国及びその国民に対する日本国及びその国民のすべての請求権を放棄」しているのである。
 このようなことが戦後とくに表面化して、国民一般が周知する機会を持ったのは、昭和三○年(一九五五)被爆者の下田隆一氏ほか二人が国を相手どり原爆によって受けた損害補償の請求を東京地裁へ提訴したことに始るのである。-略-」

とても平和とは思えない条約ですね。

長崎らしく天主堂のことが詠まれています。下「」引用。

「焼け残る天主堂の前に跪き掌あはせ祈る聖像の首に」

そして、やはり心配されている。下「」引用。

「原爆の原料プルトニウムを大量につくる原発を開発しをり」


『短歌長崎-原爆被爆特集-通巻第542号 第47巻第4号』
   小山誉美・編/短歌長崎社1978年

平和とは……。下「」引用。

「もともと原子力を平和に利用するのが先行すべきであるのに、そのことは二義敵であって、これを兵器として利用することに熱中したこと、それ自体が、すでに道義の観念を無視したことになろう。」

今では、チェルノブイリは戦争以上に悲惨だという人たちもいる……。


「原爆被爆と男歌=炎炎のり土より=」、「原爆被爆と女歌=炎炎のり土より=」というのがあった。




『短歌長崎-原爆被爆集-通巻第554号 第48巻第4号』
   小山誉美・編/短歌長崎社1979年

茅誠司といえば、原子力推進派ですね……。下「」引用。

「つまり他の一般戦災者との均衡上、特別の扱いはむつかしいとして来ていたことを見直して、「原爆被爆者基本問題懇談会」(厚生大臣の私的諮問機関で、茅誠司元東大学長ら七人)が発足」

どうして、彼がこんな懇談会に入っているのだろう……。

スリーマイル島原発事故も……。下「」引用。

「平和利用と言へども危ふしスリーマイル島に核の魔性を垣間見たれば」

アメリカ、そして国連の常任理事国の理念ですね……。下「」引用。

「平和とはきれい事にて原爆に勝る兵器を作る図太さ」


『短歌長崎-原爆被爆集-通巻第578号 第50巻第4号』
   小山誉美・編/短歌長崎社1981年

非核三原則も守られておらず。下「」引用。

「ああやはり「核持ちこまず」は嘘なるかライシャワー発言の与へし衝撃」

いい加減にして、誤魔化し続けている……。

「はだしのゲン」も……。下「」引用。

「原作の原爆マンガに感動す「はだしのゲン」が映画化される」

右傾化? 下「」引用。

「「高校生の右傾化くっきり」、五月二十一日の西日本新聞の見出しである。「大分県高教組のアンケート調査によると、核武装を『すべきでない』『やむをえない』と答えた者も男子の四四・六%、女子の四四・四%にも上るなど、高校生の中での非核三原則の崩壊も明らかになった。」という。恐ろしいことである。この結果について、高校教師の一人は「受験教育の中で、教師が平和とは何か、戦争の悲惨さはどういうものかを教えていない結果だと思う。」と述べているが、私も同感である。」

--「右傾化」
イデオロギーの問題ではないと思うのだが……。

中国もロシアも今も核兵器保有国である。

人類の問題として、『核の冬』もありますね。


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平和についても、きちんと分析して考えてもらいたいものです。








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