磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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白い影の女(ひと) 癒える日遠く ヒロシマ-パリ

2007年07月11日 | 読書日記など
『白い影の女(ひと)
   癒える日遠く ヒロシマ-パリ』
     クリストフ・ブバル(著)/
       山本淑子(訳)/本の泉社2006年

広島を第二の故郷のように思い、愛しているフランス人の方が書かれた小説だそうです。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「日本の若者たちよ、本書は君たちに向けて書かれている
この終わりなき苦悩から、ボクは紡ぎ出そうとした
愛の癒しと不滅の絆の可能性を
僕の心をこめた小説のふたりの主人公に託して
    --「日本の若者たちへ」より」


帯にかかれてあります。下「」引用。

「広島に落とされ原子爆弾の犠牲となった一人の若い女の霊が、たまたま被災地の撮影に訪れた若い映画作家にとり憑き、周辺の何人かの命を奪いつつ二人は宿命的な愛の結びつきのままパリに移住、それぞれ名を成す。
 日本を第二の故国と考える著者が、原爆犠牲者に捧げる熱いレクイエム!」


僕がフランスの物語をかいたとしたら、たいしたものは書けないだろうなあ。

フランスの市民革命なんて、日本人が思っているのと、歴史的事実では大きく違うようですね。

あんな歴史を習っておいて、日本の戦争責任なんてくると、日本だけが異常のように思って苦しむ方もいるのではないでしょうか?

まあ、フランスの人が素敵なのはわかりますが、歴史までそれにあわせる必要はないと、フランスの人でも思っておられる方がおられるようです。

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芸術に日本人やフランス人などというのも何だか、寂しい気もするのですが……。

そのようなとらえ方の人なら、原爆よりもフランスの核実験で苦しんでいる人たちのことを書きなさいよと言われることでしようね。

フランスはチェルノブイリの時も、イタリアでさえも、被害を伝えているのに、知らぬふりをしようとしたそうです。

原子力を推進している国ですからね……。

この国にも、原子力帝国の影はなかったら、異常だとも考えられると思います。

--横道にそれました……。


どうも、原爆にあった人は成仏できないように書かれる方が、僕は逆だと思っています。


この世で地獄をみた人は、あの世で極楽をみられる……。
坊さんが話していました。


また、永井隆博士は「痛み」によって、魂がよくなるようなことを書いておられました……。

ならば、原爆の被害者の方たちの多くは極楽や、魂の清い人たちの世界へ行かれて当たり前だと僕などは思っております。

「あの世は素晴らしいところです。なぜなら、もどってきた人が一人もいません」
と、語っておられたのは、綾小路きみまろ 師匠でした。









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