磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマの顔-詩集-

2008年11月01日 | 読書日記など
『ヒロシマの顔-詩集-』
   森下弘・著/青磁社1983年

思い込みがつよいのは、栗原貞子以上かもしれない……。
--そう気持ちは100パーセントわかるわけがありませんが……。
でも、あんなことの被害者になったら、このくらい思うでしょう……。
--それを否定する気はボクにはありません……。



この詩集のタイトルにもなっている詩。

「ヒロシマの顔」下「」引用。

「殺しあった弾痕もなく
きれいさっぱりと復興した
広島の街だが

夏になると
子供たちは裸がすき
しかし着物を脱がせてはいけない
真黒こげの幼児がよみがえってくる

黒い泡を吐き 血を吐き
吐き出すものが何もなくなると
自分の肉の塊りを吐いて死んだ
少年の悲惨を悲しんでおれない
ほのかな恋心など抱いて病室を出ると
“夏まで命のない人”と知らされるからだ

“ピカドンを受けた人にゃあやっぱり
わかってもらゃーまへん”
カメラにとられた生活記録は
その人をネガティアブに反転させてしまい
活字になった美談はどうやら
被爆者には受けいられそうもない

“まー一度原爆が落ちりゃーえーのに”
真赤に塗りたくられた
慰霊碑のつぶやき」

この世の中には、先天性の奇形や障害などをうけた人たちもいます。

見た目は、多くの被爆者以上に驚く人たちもいると思います……。

でも、見せてはいけないものではないと思います。

馴れれば馴れるものです……。

楽しい気持ちを共有できたりもします!

差別につながらないようにお願いしたいものです……。

--そのような意味で書かれていないと思いますが……。


「ナチ収容所--東ベルリン・サクセンハウゼン--」という作品もありました……。


こんな気持ちがあったとしても、このようなことがあってはならないと、平和運動されている被爆された人たちは素晴らしいと思います……。

誰にも耐えられないこととボクには思えて仕方ない……。


著者は、当時、広島県立廿日市高等学校教諭。
--広島県立高等学校原爆被爆教職員会会長。





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