磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原水爆の終る日-軍縮は果たして夢か-

2008年05月20日 | 読書日記など
『原水爆の終る日-軍縮は果たして夢か-』
   日本平和委員会・著/日本平和委員会1956年

この本も古いですね。表紙は補強されています。



こんなことまで書かれてある。当時の人は驚かれたことだろう……。下「」引用。

「広島では今なお原子病のために毎年人が亡くなり、長崎では奇形児が年々ふえていると長崎大学の医学部が発表しました。米国の遺伝学の権威であるマラー博士は、放射能の遺伝の恐ろしさを警告し、被害をかるくみて、このままにしておいたら、
「広島、長崎どころか、日本民族は何代かのうちには劣等民族になってしまうかもしれない」といっています。」

核実験がほとんどなくなってよかったですね……。
--しかし、まだまだですね。

マーシャル群島の住民の被爆はすぐに知らされなかったようだ。下「」引用。

「マーシャル群島では、この前の実験の放射能のため強制移住させられたまま、まだ自分の島に帰られない島民もいます。原子病で死んだ島民のいたことも最近やっと発表になりました。」

傷痍軍人の忠告……。下「」引用。

「太平洋戦争のとき、両眼を失明し、右腕を切断され傷痍軍人が『私でさえ軍艦マーチなどをきくと、胸がわくわくしてきます。だから若い人たちは一時的な感情でおだてられ、一生を誤ってはなりません」と忠告しています。」

戦争をしたい人たち。戦争で儲けたい人たちが、このような人たちを誹謗中傷した理由がわかるというものですね……。

--うしろのページに。
やせた義足の傷痍軍人の前を、がたいのいい自衛隊員が通る街のスナップ写真がありました。

--ネヴァダの実験場でモルモットにされた米兵が日本の“女友だち”に手紙。「みんな防空壕に入っていた。ピカッ! 目もくらむ光をみた。みんな“原爆だ”とおどろいてさけんだ。わたしちはそれまで何のためにネヴァダに送られたのか、この日原爆実験があることを知らされていなかったのだ。しばらくしてからタンクが迎えてにきて、全員分乗させられ、病院にはこばれ診察を受けた。……」
 米国の兵隊すらこういう扱いをうけました。まして日本人が……と考えるのは思いすごしといえるでしょうか。」

「吉田・鳩山失言集」
吉田首相 下「」引用。

「警察予備隊は軍隊ではない」
「日本は永久非武装化するつもりはない」
「自衛権による戦争はゆるされていない」
「憲法は自衛力を否定しない」-略-
鳩山首相 下「」引用。

「自衛隊は違憲のうたがいがある」
「自衛力をもつのは当然で、これを不明確にしている憲法を改めるべきだ」

違憲の疑いではなく、違憲だとボクは思います。

「学徒戦犯の手記」。下「」引用。

「私は死刑を宣告された。年令三十に至らず、学半ばにして、この世を去る運命を誰が予期しえたであろう。-略-命令した上官が懲役、命令をうけた私が死刑なのだ。
 母さん、私の仏前には、おいしいお菓子を、どっさり供えて下さい。-略-(“きけわだつみの声”より)」

乞食、靴磨きのいないスウェーデン。下「」引用。

「過去百八十年間戦争をしたことのないスウェーデンをみれば、そのことが一ぺんでわかります。まず医療費は一銭も支払う必要がありません。全部、国がだしてくれます。それどころか一家の主人が入院した場合には、一日九クローネ(一クローネは七十円)ずつ手当てがもえらます。」

「フィンランドのヘルシンキでひらかれた世界平和大集会--8月6日を世界平和行動の日と決議した。」というキャプションがついた写真がありました。

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