『タレント文化人200人斬り-決定版-』
佐高信・著/毎日新聞社2011年
原発文化人の続編ではありませんね……。
澤地久枝と五木寛之。下「」引用。
「五木より二つ年上の澤地久枝と対比してみると、五木の現場感覚、あるいは現実感覚の喪失がよくわかる。
八○歳を過ぎても、澤地は護憲運動や原発ストップで運動に携わり、“運動価格”で講演に出かけて行く。」
澤地さんはすごいですね。こんな方、ほかにおられるんでしょうか? 作品も山崎豊子の奇妙な小説とちがって……。
山崎豊子の盗作騒ぎ。下「」引用。
「ベストセラー作家、山崎豊子は、また、何度も盗作騒ぎを起こしている作家である。
“政財界の黒幕”を気取っている瀬島龍三を持ち上げた『不毛地帯』』でも、二度目の「盗作」事件を惹き起こし、松本清張に次のように批判された。
「引用の頻度からいって、これは無断借用じゃなく盗用だ。前回は自分で“不祥事件”などといって問題になったが、考えの甘さがまだ残っていたのだなあ。無名作家の作品で世間の目にふれないだろうというのは、ずるいし、二度目とあればもう弁解の余地なしでしょう。初期の船場ものを読んですぐれたストーリーテラーだと思っていたが、結局は描写力の貧困な人ということになる。作家とはこんなものだと一般に誤解を受けるのがいちばん困る」
ワル=瀬島龍三。下「」引用。
「その長銀のトップのように、わかりにくいワルが、山崎豊子の小説『不毛地帯』の主人公のモデルと言われる瀬島龍三。」
京セラ墓……。下「」引用。
「京都府八幡市の円福寺に「京セラ従業員の墓」なるものがある。希望者は死後そこに入るらしい。稲盛は、死んでも一緒という薄気味悪いことを始めた。」
稲森和夫と平清盛。下「」引用。
「稲森は先ごろ、頭を丸めたらしいが、平清盛と同じく、入道などというの生臭いことをやる時のカムフラージュに過ぎない。」
キタナイやつ=ビートたけし。下「」引用。
「-略-これには、たけしもソノ気になって「オレは炭坑のカナリアみたいなもんだね」と言っているが、私はたけしを「きったねえ奴」だとは思っても、過激だと思ったことは一度もない。この対談で、たけし自身が「オレは実に汚くてね」と認めている如く、たけしは徹頭徹尾キタナイ奴である。-略-」
チクリ屋=ビートたけし。下「」引用。
「『ビートたけしのみんなゴミだった』(飛鳥新社)によれば、小学校時代、たけしが友だちと一緒に悪わざけをして職員室に呼ばれた時、抵抗することもなくチクったという。
「もうオレは全部バラしたね。現場にいなかったやつまで名前出しちゃって、あれ、みんな恨みに思っているだろうなあ」
こうした気質はいくつになっても変わらない。-略-」
「時代のたいこ持ち」とビートたけしのことを書いてあるが、「たいこ持ち」の人たちにひどすぎると思う。たいこ持ちの人たちがこんなに世間様にひどいことをしたのだろうか?
曽野綾子とラブホテル。下「」引用。
「三浦朱門が、いわゆるラブホテルへ行きたくなった。作家としての好奇心からだったかどうかは知らない。もちろん、文化庁長官になる前の話である。
それで、夫人の曾野綾子を誘った。しかし、彼女に拒否されて、
「何もしないから」
とまで譲歩したが、それでもダメだったという。-略-」
“おんな相田みつを”と曽野綾子。それは相田みつをにひどすぎるのでは?
カタクナ自己満足オバハンと、曽野綾子と上坂冬子のことを書く著者。
曽野綾子とハマコーは仲良し……。下「」引用。
「「意見のに対立はあっても、お互い自由に仲よくお話しして笑って、そういうのがいいですね」
曾野綾子はハマコーとの『週刊読売」一九九五年新春ビックリ対談で、こう言っている。しかし、ウソをつくのが作家とはいえ、「だれとでも仲良くならなければいけません」と強調している曾野は、私が申込んだ対談を「考えが違うようですから」と断ってきた。
ハマコーとは「仲よく」対談するが、私などからは逃げるということらしい。-略-」
版権ひきあげ……。下「」引用。
「曾野にとって角川書店は「ずうっと以前から」売れる本しか出さない「非常に不愉快な会社」だったと言う。それで曾野は、この対談の直後り、同書店から、すべての版権を引き揚げた。-略-」
index
いじめの定義が自分勝手なダウンタウンの松本。下「」引用。
「松本はまた、イジメに関連して「たとえハタから見て、それが悲惨な状況であったとしても、本人たちにその意識がなければイジメではないのだ」と、すべてを個人の意識のせいにするようなことを書いている。そこには、なぜ、イジメがふえてきたのかといった社会的背景などにつていの記述はまったくないのだが自分が傷つけられた場合だけでなく、他人が傷つけられた場合も、それを自分の痛みとして怒るのでなけば「怒りが服を着ている」人間とは言えない。」
index
コドモ界の小林よしのり。下「」引用。
「小林よしのりはその影響されやすい幼稚さから言って“コドモ界の人”である。」
小林よしのり。下「」引用。
「小林が子どものころ、ゼンソク持ちで体が弱かったことは自らも描いている。そうした人間は逆に「強さ」に憧れ、マッチョ願望を抱きがちである。三島由紀夫もそうだった。人間を支配、被支配の関係でしか見られず、ヨコの関係で捉えられない。その顕著な症状が、特に自分に従わない女性に対して表れる。なよなよしないまともな女は、そうした小林をかわいそうな子ども、あるいは哀れななオトコと見ているだろう。」
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愛国心教育を声だかだった高石・事務次官がリクルートコスモスの事件で逮捕されたという。
武闘派の後藤忠政組長の批判。下「」引用。
「「本来、慈善事業やボランティアなんてものは、人知れずやるもんじゃないのか。ああいうふうに自分の『善意』見せびらかす奴のことを、チンピラにもなれない小物、“小チンピラ”って言うんだよ」
後藤のこのタンカは、紳助よりは、紳助のような“小チンピラ”をのさばらせるのに手を貸した田原(*総一朗)にこそ聞かせるべきかもしれない。」
野村証券をもちあげた田原総一朗、1990年11月。
佐高信・著/毎日新聞社2011年
原発文化人の続編ではありませんね……。
澤地久枝と五木寛之。下「」引用。
「五木より二つ年上の澤地久枝と対比してみると、五木の現場感覚、あるいは現実感覚の喪失がよくわかる。
八○歳を過ぎても、澤地は護憲運動や原発ストップで運動に携わり、“運動価格”で講演に出かけて行く。」
澤地さんはすごいですね。こんな方、ほかにおられるんでしょうか? 作品も山崎豊子の奇妙な小説とちがって……。
山崎豊子の盗作騒ぎ。下「」引用。
「ベストセラー作家、山崎豊子は、また、何度も盗作騒ぎを起こしている作家である。
“政財界の黒幕”を気取っている瀬島龍三を持ち上げた『不毛地帯』』でも、二度目の「盗作」事件を惹き起こし、松本清張に次のように批判された。
「引用の頻度からいって、これは無断借用じゃなく盗用だ。前回は自分で“不祥事件”などといって問題になったが、考えの甘さがまだ残っていたのだなあ。無名作家の作品で世間の目にふれないだろうというのは、ずるいし、二度目とあればもう弁解の余地なしでしょう。初期の船場ものを読んですぐれたストーリーテラーだと思っていたが、結局は描写力の貧困な人ということになる。作家とはこんなものだと一般に誤解を受けるのがいちばん困る」
ワル=瀬島龍三。下「」引用。
「その長銀のトップのように、わかりにくいワルが、山崎豊子の小説『不毛地帯』の主人公のモデルと言われる瀬島龍三。」
京セラ墓……。下「」引用。
「京都府八幡市の円福寺に「京セラ従業員の墓」なるものがある。希望者は死後そこに入るらしい。稲盛は、死んでも一緒という薄気味悪いことを始めた。」
稲森和夫と平清盛。下「」引用。
「稲森は先ごろ、頭を丸めたらしいが、平清盛と同じく、入道などというの生臭いことをやる時のカムフラージュに過ぎない。」
キタナイやつ=ビートたけし。下「」引用。
「-略-これには、たけしもソノ気になって「オレは炭坑のカナリアみたいなもんだね」と言っているが、私はたけしを「きったねえ奴」だとは思っても、過激だと思ったことは一度もない。この対談で、たけし自身が「オレは実に汚くてね」と認めている如く、たけしは徹頭徹尾キタナイ奴である。-略-」
チクリ屋=ビートたけし。下「」引用。
「『ビートたけしのみんなゴミだった』(飛鳥新社)によれば、小学校時代、たけしが友だちと一緒に悪わざけをして職員室に呼ばれた時、抵抗することもなくチクったという。
「もうオレは全部バラしたね。現場にいなかったやつまで名前出しちゃって、あれ、みんな恨みに思っているだろうなあ」
こうした気質はいくつになっても変わらない。-略-」
「時代のたいこ持ち」とビートたけしのことを書いてあるが、「たいこ持ち」の人たちにひどすぎると思う。たいこ持ちの人たちがこんなに世間様にひどいことをしたのだろうか?
曽野綾子とラブホテル。下「」引用。
「三浦朱門が、いわゆるラブホテルへ行きたくなった。作家としての好奇心からだったかどうかは知らない。もちろん、文化庁長官になる前の話である。
それで、夫人の曾野綾子を誘った。しかし、彼女に拒否されて、
「何もしないから」
とまで譲歩したが、それでもダメだったという。-略-」
“おんな相田みつを”と曽野綾子。それは相田みつをにひどすぎるのでは?
カタクナ自己満足オバハンと、曽野綾子と上坂冬子のことを書く著者。
曽野綾子とハマコーは仲良し……。下「」引用。
「「意見のに対立はあっても、お互い自由に仲よくお話しして笑って、そういうのがいいですね」
曾野綾子はハマコーとの『週刊読売」一九九五年新春ビックリ対談で、こう言っている。しかし、ウソをつくのが作家とはいえ、「だれとでも仲良くならなければいけません」と強調している曾野は、私が申込んだ対談を「考えが違うようですから」と断ってきた。
ハマコーとは「仲よく」対談するが、私などからは逃げるということらしい。-略-」
版権ひきあげ……。下「」引用。
「曾野にとって角川書店は「ずうっと以前から」売れる本しか出さない「非常に不愉快な会社」だったと言う。それで曾野は、この対談の直後り、同書店から、すべての版権を引き揚げた。-略-」
index
いじめの定義が自分勝手なダウンタウンの松本。下「」引用。
「松本はまた、イジメに関連して「たとえハタから見て、それが悲惨な状況であったとしても、本人たちにその意識がなければイジメではないのだ」と、すべてを個人の意識のせいにするようなことを書いている。そこには、なぜ、イジメがふえてきたのかといった社会的背景などにつていの記述はまったくないのだが自分が傷つけられた場合だけでなく、他人が傷つけられた場合も、それを自分の痛みとして怒るのでなけば「怒りが服を着ている」人間とは言えない。」
index
コドモ界の小林よしのり。下「」引用。
「小林よしのりはその影響されやすい幼稚さから言って“コドモ界の人”である。」
小林よしのり。下「」引用。
「小林が子どものころ、ゼンソク持ちで体が弱かったことは自らも描いている。そうした人間は逆に「強さ」に憧れ、マッチョ願望を抱きがちである。三島由紀夫もそうだった。人間を支配、被支配の関係でしか見られず、ヨコの関係で捉えられない。その顕著な症状が、特に自分に従わない女性に対して表れる。なよなよしないまともな女は、そうした小林をかわいそうな子ども、あるいは哀れななオトコと見ているだろう。」
index
愛国心教育を声だかだった高石・事務次官がリクルートコスモスの事件で逮捕されたという。
武闘派の後藤忠政組長の批判。下「」引用。
「「本来、慈善事業やボランティアなんてものは、人知れずやるもんじゃないのか。ああいうふうに自分の『善意』見せびらかす奴のことを、チンピラにもなれない小物、“小チンピラ”って言うんだよ」
後藤のこのタンカは、紳助よりは、紳助のような“小チンピラ”をのさばらせるのに手を貸した田原(*総一朗)にこそ聞かせるべきかもしれない。」
野村証券をもちあげた田原総一朗、1990年11月。