原子力開発三十年史

『原子力開発三十年史』
　　　原子力開発三十年史編集委員会・編/
　　　　　日本原子力文化振興財団1986年

豪華な本といっていいでしょう……。
－－たぶん税金で作られていると思います。



大手マスコミの関係者が執筆者として参加しています。

■執筆者一覧■
総集編「30年の歩み」
I.　日本のアトムのあけぼの　堤佳辰（日本経済新聞論説委員）
II.　飛躍をめざして　木村繁（元朝日新聞調査研究室主任研究員）
III.　試練の時代とその対応　石川欽也（毎日新聞編集委員）
IV.　電力供給の中核へ　石井恂（麻布大学教授　元読売新聞論説委員）
各論編「発展の経緯」
1.　原子力政策　川島芳郎（日本原燃サービス（株）常務取締役）
2.　研究開発と人材養成　三島良績（東京大学名誉教授）
3.　安全性の確保　竹越尹（電力中央研究所研究顧問）
4.　原子力発電　吉岡俊男（日本原子力発電（株）顧問）
5.　新型動力炉の開発　望月恵一（動力炉・核燃料開発事業団技術参与）
6.　核燃料サイクル（上）
　・ウラン資源　橋本好一（動力炉・核燃料開発事業団技術管理部長）
　・製錬・転換　同上
　・濃縮　高橋洋一（埼玉大学教授）
　・再転換・成型加工　西村敬三（原子燃料工業（株）常勤監査役）
7.　核燃料サイクル（下）
　・再処理　中村康治（（株）神戸製鋼所顧問）
　・プルトニウム利用　同上
　・放射性廃棄物　石原健彦（原子力環境整備センター調査役）
8.　RI・放射線利用　小林昌敏（元IAEA RCAコーディネーター）
9.　原子力船　倉本昌昭（科学技術振興財団常務理事）
10.　核融合　山本賢三（日本原子力産業会議常任相談役）
11.　原子力産業　溝口一郎（日本原子力事業（株）専務取締役）
12.　核兵器をめぐる動き　木村繁（元朝日新聞調査研究室主任研究員）

カラーの口絵もあります。



こんなことも掲載されています。下「」引用。
「分析データーねつ造事件
　共産党の不破哲三代議士は、昭和49年1月29日に、衆院予算委員会で、原子力潜水艦寄港のさいの放射能調査データにねつ造があることを指摘し、政府の責任を追及した。科学技術庁が調査したところ、海水や海底土、魚貝類のサンプルがあまりにも大量なため、分析を担当していた日本分析化学研究所が、測定グラフなどの1部をねつ造していたことが明らかになった。森山欽司科学技術庁長官は、不正があったことを認めて陳謝した。以後、測定データの正確を期すためには、新たな分析機関を設けることになり、同年5月1日、日本分析センターが発足した。」

しかし、こんな目先のことだけで解決するわけがなく、今年も原潜の問題が大きく取りあげられていまいす。

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いつものことが、ずっと続いています。このシステムを変えない限り、日本はよくならないと思います。







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