磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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協同運動と新社会システム-福島後「維持可能な日本」をつくる-

2011年10月15日 | 読書日記など
『協同運動と新社会システム-福島後「維持可能な日本」をつくる-』
   大嶋茂男・著/合同出版2011年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「脱原発時代のくらしはどう変わるのか、市民と労働者がどう変えるのか。」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「55年間にわたり協同運動一筋に生きてきた著者は言う。
「福島後に新しく再興する社会は
1. 『人類の維持可能な発展の道』を目指す
2. 子供世代に放射能汚染のような人類に解決不能な課題を残さない
3. 文化的生存権を守り人間にふさわしい仕事を保障する
この3つが基本である」と。
その社会システムは協同運動の経験の中から生み出すことが可能であり、国民が決意すれば実現できると断言する。それはこれまでの利潤第一主義との訣別でもある。」

著者は農学博士で、複数の大学で「環境経済論」「環境政策論」「環境教育論」を教えたという。

生協とダイエー。下「」引用。

「かつて、友人が「どうせ生協などというものは、ダイエーや西友に踏み潰されるに決まっている。強がりを言わずに、大手企業に再就職しろ」と言った。
 そのとき、私は「いやそうではない。協同組合というものは、原理的に考えて強いものだ。先に潰れるのはダイエーや西友のほうだ」と強がりを言ったことがある。
 社会経済システムとしての協同組合体は、そんなに弱いものではない。」

かつてのダイエーは、成功者の象徴のようでしたね……。バブルで大変なことになった……。

「協同体の将来」 下「」引用。
 
「超国家的な力を持つ多国籍企業の資本力による支配に対抗するには、重層的に協同体を発展させる以外に道はない。その意味では、協同体の多様な発展が、人類の維持にとって必用不可欠なのである。-略-
 市場競争システム、公共経済システム、協同経済システムの「良いとこ取り」の重要性について述べたが、ここで、自然資本はどの社会的共通資本の管理において、なぜ協同経済システムがもっとも適したシステムになるのかに関する実例を一つ紹介しよう。-略-」

「脱原発下で目指すべき21世紀型産業構造政策」

孤独に子供たち……。「あとがきにかえて」 下「」引用。

「多くの人が、「人間がふさわしい仕事」がなくてつらい思いをし、時には死の恐怖を味わっている。
 仕事があってもマニュアルに従って機械の手足となる単純労働しかない。いつでも首を切られる「流動的単純労働」では未婚と親との同居(パラサイトシングル)を強いられる。
 2011年7月3日の「朝日新聞」によれば、今年3月に4年制大学を卒業した学生のうち、5人に1人は就職や進学などの進路が決まらないまま、卒業している。
 東北の被災地では、多数の人たちの仕事が決まらない状態が続いてる。親やきょうだいのこうした状況を見ながら生活している子どもたちの非常に多くが情緒的幸福度(充足度)の低さを訴えている。図に見るように、他国に比べ圧倒的な多さで、多くの子どもたちが、自らを孤独だと思っている。日本におけるこの状況はすさまじいとしか言いようがない。それだけ思いやり、助けあい、きずなが弱くなった社会になってしまったのである。」








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