シュワー!
マッチをつける音。
シー!
見つかっちゃうよ。
昼間外で花火をしてもきれいじゃない。
それで納屋で花火。
学校でおそわった戦争の話だって、
戦争はいけない、いけない、
大人はそればっかり。
大人が戦争したんだろう。
花火はとてもきれいだ。
少年は花火に夢中になっていると、
納屋は火だらけになっていた。
「うわー!」
少年は逃げ出した。
少年の母は少年をみるなり、頬をびっしゃと叩いた。
少年はこわい夢からさめたように泣き出し、母にだきついた。
「ごめんよ、花火していたんだよ」
「あれほど、しちゃダメといったでしょう」
少年の母も涙をうかべていました。
消防署のおじさんが注意をして帰った。
少年は何をおじさんが言っていたか、
さっぱり覚えていない。
昼ごはんのおかずは真っ黒でした。
父親が帰ってくると、
「命があってよかった」
と話した。
少年は思いました。
母は泣いていました。
命があったからよかったといいました。
少年は学校の先生も
戦争の話をそのように話してくれたのかと思いました。
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