磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ひろしま-原子爆弾の体験をめぐりて-

2008年11月15日 | 読書日記など
『ひろしま-原子爆弾の体験をめぐりて-』
   衣川舜子・著/丁子屋書店1949年

教師だった人が書いた本ですが、サザエさんみたいな人です。



著者は「まえがき」でこう書いています。下「」引用。

「いわば本書には、原子爆弾によって終止符を打たれた私の広島生活八年間の思い出の記である。
  昭和二十三年正月末日
     逗子の寓居にて 衣川舜子」

学校もてんてんこまい……。下「」引用。

「入れかわり立ちかわり、いろいろな人が生徒の安否をききに来る。しかし学校側の応対は徹頭徹尾不得要領である。結局保護者達は、足を棒にして各地の患者仮収容所を一つ一つしらみつぶしにさがして歩くほかないのだ。」

戦争があるとしたら、大変なことですね……。
その訓練をするとしたら、大変なことですね……。
おちゃらけは簡単ですけど……、不誠実ですね。

『ヒロシマ』に登場する神父さんと話す。下「」引用。

「   クラインゾルゲさん
 家の前から幟町通りを下へさがると左側にカトリック教会、-略-
「あの、光谷幸子さん、御存じでございましょうか。」
「光谷さん? よく存じております。」
「わたくし、光谷さんと同じ学校を出たものですが、光谷さんが前から、-略-若しやあなたがその方ならば ……と思いまして。失礼でしたけれども。」
 -略-あと光谷さんの事、こんどの災害のこと、など話し合いながら、熱いかげろうのゆらめく道をその仮事務所まで並んで歩いた。」

↓ この著者についてのサイト記事があります。
  直リンできないのでサイト内検索「衣川舜子」願います。

時代を拓いた女たちかながわの131人

上の記事によると、この本はマッカーサーに手紙をつけて送ったという。

それも検閲も受けていなかった本を……。

妖光とその尾』で、この本の記事も再録されているという。


ヒロシマ・ナガサキ原子爆弾被爆体験記集-戦争の記憶-2


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