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リーディングス戦後日本の格差と不平等2 広がる中流意識-1971-1985-

2009年06月02日 | 読書日記など
『リーディングス戦後日本の格差と不平等2 広がる中流意識-1971-1985-』
   原純輔・編著/日本図書センター2008年

図書館の説明文。下「」引用。

戦後復興、高度経済成長と一億総中流時代、バブル崩壊から不平等社会日本へ…。時代的な意義、学問的な貢献、社会的関心への応答という観点から、1971~1985年にかけての日本の格差と不平等に関する主要論文を集成。」



当時も本当の豊かさから遠いという……。下「」引用。

「そして、現在の日本人の「豊かさ」は、国際情勢によって供給が左右される石油資源に支えられ、それゆえ容易に暗転する「油上の楼閣」ともいえる危ういものであり、「本当の豊かさ」からはほど遠いものだとされる(岸本などがその代表例である)。こうした半ば「啓蒙的な」議論の背景には、「中」意識が人びとの安易な現状満足と保守意識につながり、社会の変革が進まないといういらだちがみてとれる。」

イメージだけをまいたマスコミ……。下「」引用。

「つまり、一応の家庭電化製品や耐久消費財が行きわたった後で、人びとの購買目標以外の人びとの目標や生き方についてもいえるのではないか。そして、格差や差別の問題も、「追及目標の多元化・個人化」という状況の中に埋没してしまう危険性があったしも、実際に埋没したのである。つまり、「あの人たちはかわいそうだけれども、それはあの人たちの問題であって、私は恵まれているからかかわりがない」ということで終わってしまうのである。」

貧しい時代との差異……。下「」引用。

「たとえば、かつての貧しい時代には、「貧困」という問題は社会の大多数の人びとにとっての関心事であり、いわば「公共性」をもっていた。しかし、「豊かな社会」における人びとの「追及目標の多元化・個人化」の中で、マイノリティ問題、「下」層や低所得層の問題「公共性」を、日本社会は見失っていったといえるだろう。」

「マンモス大学」……。下「」引用。

「ここで在学者数1万人を越える大学を「マンモス大学」と呼ぶことにしよう。その数は1970年度で28校、うち国立(東京・京都)の2大学を除いた26校はいずれも私立である。この「マンモス私学」は学校数からすれば、同年の私立大学全体の1割にもみたないが、在学者数に占めるシェアは52%にも及んでいる。-略-」

あんな教育システムで、人間性まで育てることは不可能であろう……。

「」の歴史……。下「」引用。

「(18) 「」の歴史をいつからはじめかについては2つの意見がある。「その一は、部落史の成立を階級社会の発生とともに考え、歴史とともに推移する諸階級の、最下層におかれた民衆の歴史として規定」する立場であり、「その二は、部落史を封建的身分制度としての賎民の歴史として」とらえる見解である。(問題研究所編『部落史に関する綜合的研究・資料第一』昭和31年、柳原書店、所収の林屋辰三郎「解説」4ページ)。」

貧乏線(Poverty Line)の位置……。下「」引用。

「だが、このものさし=最低基準生活費が、一種の「貧乏線」として、国民生活の現状の中で、どのくらいのところに位置するかを測って見ることは、大ざっぱな計測だとしても、意味のないことではないであろう。-略-」








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