磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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C・books 1 女性のための文章教室-可能性を発見する24章-

2008年09月11日 | 読書日記など
『C・books 1 女性のための文章教室-可能性を発見する24章-』
   後藤明生・著/中央公論社1982年

ボクの生きてきた土壌と異なりすぎて、困る本でした。
--『第十章 原爆体験をどう書くか』
この章があるから、原爆小文庫に置かれてあると思います。



「女性のため」と限定されています。下「」引用。

「「女性のための」と限定はつけたが、決して手加減はしなかった。わたしは「現代」を共に生き、現に書き続けている一小説家として、テキスト二十四篇の中の「危機」を、自分の問題として考えたつもりだ。」

この文を読んで、怒る女性がおられても、当然かとボクは思います。
「女性のため」というのを男性がかけるというのだから、すごく女性のことをお知りなのかとも思いましたが、そんなことはないようです。

日本には女性の文体があり、男性のもあるそうで、昔の男性のように漢文でばかり書けといわれる時代もありましたね……。

丁寧語なども、この文体と同じく、非民主的という人たちがいます。
--ボクはそれも否定できないと思います。

「文は人なり」
--方言で作文を書くのをすすめられた……。
--民主主義的だと思うし、同じ日本語だから、ほとんど理解できると思うのだが……。

たとえば、こんな添削をしている。

「うだるような暑い夏の日盛りに命を絶った。」と書かれている。
--添削。
「真夏の日盛りに命を絶った。」

ボクの先生なら、怒ると思います。
「真夏」と「うだるような暑い夏」はまったく違うとやりだすと思います。

--でも、文章教室なら、常套句は安っぽいというところなのでしよう……。
だけど、庶民は安っぽいのです。
サロン文学に入りたくないのです。ボクは……。
権威主義は、平和主義でもありせんから……。

あの夏は「冷夏」でもなく、また雨が降り涼しくもない、「うだるような夏」
--こちらの方が適切な表現だろうとボクは思います。








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