磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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21世紀への遺言 原爆許すまじ

2008年06月19日 | 読書日記など
『21世紀への遺言 原爆許すまじ』
   肥田舜太郎・編/埼玉県原爆被害者協議会1987年

冊子といっても、二段組で180ページあります。
--戦争というものは、原爆というものは……。
これに反対せずして、人類であるのだろうか?
読んでいて、そう思いました……。



表紙の絵について書かれてありました。下「」引用。

「表紙の原爆ドームの絵は、昭和四十七年十月二十一日、現地で、田島竹之助氏がご自分で撮影したものを、自ら模写されたものです。
又、本誌中に挿入されているカットは、全部田島竹之助氏の筆によるものです。」

肥田舜太郎医師が「発刊の言葉」で書かれています。下「」引用。

「この冊子が次代を担う若い世代をはじめ、多くの方々に読み継がれ、核兵器のない平和な世界づくりのための資料となることを願って、体験集「原爆許すまじ」発刊の言葉とします。
  一九八七年五月一日
    埼玉県原爆被爆者協議会会長 肥田舜太郎」

「阿鼻叫喚」田中儀作・著。下「」引用。

「この“あびきょうかん」という言葉は、現在は人々の間で、殆ど忘れられている。
 それというのが、仏教で人間の粗暴な一面を矯正するために因果応報を説き、善いことをすれば善い報があり、悪いことを行なえばその人は悪い最後を招くので、死後は地獄に落ち、そこは絶えず火煙が燃え盛り、熱湯が湧き上がっていて、そこに住む青鬼、赤鬼という凶暴な動物から恐ろしい責苦を受けるので、この責苦の辛さに泣き叫ぶことを阿鼻叫喚と呼ばれたのである。」

そして、後にこう書かれています。下「」引用。

「広島各所に発生した阿鼻叫喚を現実に見たし、それがその人の善悪に関係なかったことを知ったのである。」

当然そうだとボクも思います……。

何が残るのか……。下「」引用。

「核の保有量で国との威圧を仕合っていてた時代はもう過去の事です。今はボタン一つで人類破滅の時が来ています。フォークランド紛争であきらかな様に戦争をして結果的に何が残るのでしょう。可愛いい我が子を失い悲劇が残り国家は貧する。可愛いい我が子を戦争の渦中に絶対に巻き込んではなりません。」

残るものは、やはりいいものではないでしょう……。

「広島の消えた日」肥田舜太郎・著。
--軍医として被爆されたことを、一人の人間として書かれていると思います。








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