XI.エコ・キャンプ
C135.海亀の青吉くん
「ほんでも、チョコに変りはないよ。それにや、そんなことしたら、このチョコレート作ってはる会社の人が困るやんか」
「ヤスがチョコレート会社の人のことまで考えるとは思わなかったわ」
「もし、プラスチック製の容器じゃ売れないと会社の人が思ったら、紙製のにするわよ。消費者は賢くならないといけないのよ」
ユリカは意見した。
「そうよ、環境は他人事ひとごとじゃなく、私たちのことなのよ。チョコレート会社の人とも無関係じゃないのよ」
「そうかー、わかった」
「ヤス、海亀の青吉くんのこと思い出すだろう。だれかがポイして、野生の動物たちが、餌と間違ったら、青吉くんのように苦しむだろう」
チャボはヤスに言った。それは、青色の世界の話しでのことである。
「なによ、海亀の青吉くんって」
「まあ、なんだ、そういう友達がいるってことさ。陽気なファンキー野郎だぜ」
「とてもいい声しててさあ。ああいうの、七色のボーカルっていいたくなるよ」
「おお、チャボ。ええこというね」
「うん、環境を守ることは、動物との愛情でもあるわけだよ」
ヤスとチャボの顔がすっとひいた。しばらく、静かにお菓子を食べているようだった。
電車が山道をよく曲がって傾いたりするのが、おもしろいと、ヤスとチャボは電車のなかで駆けっこを始めた。
歩く姿は、まるで酔っぱらいのように、ふらりふらりしている。
子ども会の役員として鈴木、あのプールで監視していた大学生は、
「こら、怪我したら、どうするんだ。ほかのお客さんにも、たいへんな迷惑だということがわからないのか」
と、しかった。
ヤスとチャボは元の席につれもどされた。
ヤスとチャボは、自分の席にもどる鈴木がふらふらしているのが、おもしろくってクスクスと笑っていた。
葵が「悪趣味ね」と怒っていた。
「本当、本当」
まわりの女の子たちは、そう囃し立てた。
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[レインボー・ループ]もくじ
C135.海亀の青吉くん
「ほんでも、チョコに変りはないよ。それにや、そんなことしたら、このチョコレート作ってはる会社の人が困るやんか」
「ヤスがチョコレート会社の人のことまで考えるとは思わなかったわ」
「もし、プラスチック製の容器じゃ売れないと会社の人が思ったら、紙製のにするわよ。消費者は賢くならないといけないのよ」
ユリカは意見した。
「そうよ、環境は他人事ひとごとじゃなく、私たちのことなのよ。チョコレート会社の人とも無関係じゃないのよ」
「そうかー、わかった」
「ヤス、海亀の青吉くんのこと思い出すだろう。だれかがポイして、野生の動物たちが、餌と間違ったら、青吉くんのように苦しむだろう」
チャボはヤスに言った。それは、青色の世界の話しでのことである。
「なによ、海亀の青吉くんって」
「まあ、なんだ、そういう友達がいるってことさ。陽気なファンキー野郎だぜ」
「とてもいい声しててさあ。ああいうの、七色のボーカルっていいたくなるよ」
「おお、チャボ。ええこというね」
「うん、環境を守ることは、動物との愛情でもあるわけだよ」
ヤスとチャボの顔がすっとひいた。しばらく、静かにお菓子を食べているようだった。
電車が山道をよく曲がって傾いたりするのが、おもしろいと、ヤスとチャボは電車のなかで駆けっこを始めた。
歩く姿は、まるで酔っぱらいのように、ふらりふらりしている。
子ども会の役員として鈴木、あのプールで監視していた大学生は、
「こら、怪我したら、どうするんだ。ほかのお客さんにも、たいへんな迷惑だということがわからないのか」
と、しかった。
ヤスとチャボは元の席につれもどされた。
ヤスとチャボは、自分の席にもどる鈴木がふらふらしているのが、おもしろくってクスクスと笑っていた。
葵が「悪趣味ね」と怒っていた。
「本当、本当」
まわりの女の子たちは、そう囃し立てた。
閑話休題 野生生物もゴミを出されて、 それで健康を害したりしているそうです。 ポイ捨てはやめましょう。 使い捨ては、使い捨てでは終わらないということも。 みっちゃんは湯たんぽを使っているそうで、 使い捨てカイロの僕よりもエコかもしれませんね。 あの使い捨てたのは、やはり環境に悪いのでしょうね。 エコポッカというのもあります。 ぼくが買ったのもこれでした。 しかし、燃やせないゴミで捨てて、 効力があるのか疑問ですね。 また、間抜けな感想です。(-_-;) |
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