NHK教育2006年 5月20日
ETV特集
「ある地域医療の“挫折”~北海道せたな町~」
この話を見てみれば、少子化問題の解決するだろう
ヒントもありますね。
この問題は医療の問題というよりも政治の問題ですね。
ですから、いつものことは忘れないでいただきたいですね。
診療所の所長が去ることになりました。
町が合併し、町長と衝突して、やめることになった。
町から医師がいなくなる住民の危機感がつのった。
「町長は(公約を)裏切った」と住民は怒っている。
せたな町は先進的な医療で知られていた。
その原因をつくったのは、平成の合併。
3000ほどあったのが1800ほどなったという。
合併して問題になったのが、旧瀬棚町。
日本ではじめて海の上に風力発電をつくった所でもある。
右上に風力発電が。
医療と福祉をいっしょにさせた先進的なところでもあったという。
平仮名の「せたな町」になって、医療は大きくかわり、診療所の存続さえもあやうくなったという。
七年前に診療所はつくられたという。
初めから所長だった「村上智彦医師(45)」
・過疎地での新しい医療をしようとし、専門的な教育も受けていたという。
・一人の医師がさまざまな患者をみなければならない。
・小児科をできる医師はほとんどいない。村上は小児科病院でも研究をつんだ。
・白衣を着ないで、子供の診療をする。
・日本は専門医志向が強いというが、村上氏は何でも屋をめざしてきたという。
・患者の生活をわかった上での診療をしょうと試みている。
・家族などのことも配慮しているという。
・季節労働でトンネル工事をしていて、塵肺などを患っているという。検査はリスクの高い人にのみするべきだ。
・普通の病院は三分診療などで、それをすると病気しかみていない医師になり、非常にまずいと思う。
・100人前後の患者が毎日やってくるという。
・救急患者が搬送されてくる。
・医師の給料はまわりの病院より安くていい。そのかわり、コメディカルの人々を充実させてほしいと要求。
・はじめから小さな診療所だが、薬剤師がいたという。
・薬剤師は医師に薬の処方をかえることがある。薬剤のチェックを薬剤師がしているという。
・放射線技師も勤務。村上に出会い、医療に対する考えもかわった。医師に意見をするという風潮がなかったという。ここでは意見をいわないとダメだといわれる。ここでは勉強しなければならないという。
・初めは医師は一人だったが、吉岡和晃が村上に共鳴し入ってきた。
・研修医が一人はいってきた。
・次つぎに地域医療に熱心な人が集まってきた。
[薬剤師のアドバイス]
・赤ちゃんに薬をあげるのに、アイスに混ぜてあげるとき、薬によって、どのアイスがいいかアドバイスできる。
・低血糖のときは蔗糖ではなく、ブドウ糖が多いものがよく、ハイシーを飲むといいと指導するという。
[健康講和会]
・腰痛にならないなど、さまざまなテーマを、
地域に出て、住民に働きかける。
・肥りすぎは厳禁と、講和しているシーンあり。
・85歳の人でも、筋肉トレーニングしたら、
効果があるという。
・ペットボトルの水を持たせて、二キロ肥ると
大変と実感させていた。
[瀬棚町・日本一老人医療費一番高かった]
・若い人は都会へ。寒い冬は入院となった。
・健康をお医者さんに投げているような医療だったという。
・ドクターショッピングをしていたという。
・主治医がおらず、あっちこっちで同じ薬をもらってくる。
おなじ胃薬を整形・内科・○○科でもらっていた人がいた。
種類は十数種あったという。全部飲むと、
気分が悪くなるので、選んで飲んでいたという。
・長期入院を減らす試みを村上氏はしていたという。
リハビリテーションの専門家を集めたという。
理学療法士、作業療法士など。
・町立病院はあったが、リハビリは揃えていない。
・医療費の削減と町民が安心してくらせる町づくりをした。
平田泰雄[元・瀬棚町町長]出演で語る。
「包括医療、自治体のする医療はそうあるべきだ」
・医療費を抑えることに成功した。
平山氏「町づくりの一貫してやってきた」
・地域包括ケアというのには、自治体の協力が必要。
【旧瀬棚町の予防医療】
・健康講和会の開催
・肺炎球菌ワクチンの公費助成
・インフルエンザ・ワクチンの公費助成
・禁煙パッチの公費助成
【合併によって大きな問題となる】
村上氏
・医師の数で住む人の病気はかわらないだろう。
・病院と医師の数では決まらない。
・中身・質の論議をするべきである。
[行政]
・ベッドを減らすと、国からもらうお金が減るという。
・どんな医療体制をくむかは先送りとなって合併した。
【新しい町長・高橋貞光】
・審議会をつくり検討すると約束した。
・審議会がゼロからではなく、町長の案で考える。
村上氏・町の行政に不信感を持つ。
・審議会は開かれず、予防予算を減らすという。
村上氏、意見書を出す。
・医療に理解ない人事をしたので批判する。
町長「人事が問題で、村上氏が政治的に動いた」
村上氏「なかみの議論がまったくない」
医療以外のことはやるなと感じているようだ。
町づくりのためであり、政治的な考えではない。
町長は財政難を理由に拒否。
・村上氏、三月一杯で「せたな」を去る。
町長は町の中心部に大きな病院を置く。
【旧瀬棚町町民・危機感を持つ】
・職員の多くが辞表を提出。
・医師はだれもいなくなる事態となった。
【住民】
・少子化と関係ない町が不安でたまらない町へ。
【医療関係者と患者の理想的関係】
・高齢出産&夫[鬱病]で子供を出産するという。
何よりも頼りにしていたのは、診療所。
・七年前に埼玉県の教師生活から、牧場へ。
生活をわかってくれた上で、治療してくれる。
点滴などを考慮してくれる。
【3/10住民と町長の集会】
・吉岡医師は半年間残ることにしたという。
・町長「予算がない」
[住民]予算がないなら、千円のところ、
千五百円にしなさいと住民にお願いしなさい。
・村上先生と、町長とではどちらが、ぼくらの
健康を考えているかといえば村上氏。
[吉岡医師]立ち話
・4月からの会議ですべてを決めると、
町長は話していたという。
[予防接種は復活]
[研修医の受け入れは財政難で拒否]
しかし、研修医は金がかからないで、
一人前の医師であるという。
*医療制度も理解していないのでは?
大学病院では、地域医療は学べない。
研修医は必要である。
町長「診察室は二つしかないのに、
三人だと。……現実には二人の医師
しか診断していないだろう」
*ヤブ医者ほど、診療室にいたがり、
名医は外に出たがるものですね。
どこでも診察はできるものです。
機器もポータブルがありますね。
レントゲンも病室でもとれます。
話にならない町長。
夜間や休日の対応もできなくなった。
[診療所のスタッフが去って行く]
・薬剤師は埼玉県の薬科大学に
助教授として迎えられたという。
[3-24村上氏診療所最後]
・いつも通り診察するよう努力。
・老人医療費が下がったとマスコミが
書いていますね。
・僕らは安心してくらせるようにと
考えているわけです。
・当たり前のことだけやっていた。
当たり前なことが大変だった。
[3/31村上氏せたな町を去る]
・多くの町民が見送る。
[4/21せたな町医療等対策審議会]
・今後月一回のペースで集まる。
・二年後に結論を出す?
合併で病院が問題になったのは、
せたな町だけではない。
[村上氏・新潟県湯沢町]
・人口九千人足らずの町で繰らす。
・町がたて、民間が運営している病院で働く。
・医師が自らの手で経営にあたっている。
・行政サイドに左右されない医療システム。
・ここで覚えたことをもう一度北海道で
生かしたいという村上氏。
特別な法律をつくって、優遇してまでも、
合併させたのは、ハコモノ行政をすすめる
ためと辛口批評する方もいますね。
村上スキーム-地域医療再生の方程式 夕張/医療/教育-
INDEX
「ある地域医療の“挫折”~北海道せたな町~」
この話を見てみれば、少子化問題の解決するだろう
ヒントもありますね。
この問題は医療の問題というよりも政治の問題ですね。
ですから、いつものことは忘れないでいただきたいですね。
診療所の所長が去ることになりました。
町が合併し、町長と衝突して、やめることになった。
町から医師がいなくなる住民の危機感がつのった。
「町長は(公約を)裏切った」と住民は怒っている。
せたな町は先進的な医療で知られていた。
その原因をつくったのは、平成の合併。
3000ほどあったのが1800ほどなったという。
合併して問題になったのが、旧瀬棚町。
日本ではじめて海の上に風力発電をつくった所でもある。
右上に風力発電が。
医療と福祉をいっしょにさせた先進的なところでもあったという。
平仮名の「せたな町」になって、医療は大きくかわり、診療所の存続さえもあやうくなったという。
七年前に診療所はつくられたという。
初めから所長だった「村上智彦医師(45)」
・過疎地での新しい医療をしようとし、専門的な教育も受けていたという。
・一人の医師がさまざまな患者をみなければならない。
・小児科をできる医師はほとんどいない。村上は小児科病院でも研究をつんだ。
・白衣を着ないで、子供の診療をする。
・日本は専門医志向が強いというが、村上氏は何でも屋をめざしてきたという。
・患者の生活をわかった上での診療をしょうと試みている。
・家族などのことも配慮しているという。
・季節労働でトンネル工事をしていて、塵肺などを患っているという。検査はリスクの高い人にのみするべきだ。
・普通の病院は三分診療などで、それをすると病気しかみていない医師になり、非常にまずいと思う。
・100人前後の患者が毎日やってくるという。
・救急患者が搬送されてくる。
・医師の給料はまわりの病院より安くていい。そのかわり、コメディカルの人々を充実させてほしいと要求。
・はじめから小さな診療所だが、薬剤師がいたという。
・薬剤師は医師に薬の処方をかえることがある。薬剤のチェックを薬剤師がしているという。
・放射線技師も勤務。村上に出会い、医療に対する考えもかわった。医師に意見をするという風潮がなかったという。ここでは意見をいわないとダメだといわれる。ここでは勉強しなければならないという。
・初めは医師は一人だったが、吉岡和晃が村上に共鳴し入ってきた。
・研修医が一人はいってきた。
・次つぎに地域医療に熱心な人が集まってきた。
[薬剤師のアドバイス]
・赤ちゃんに薬をあげるのに、アイスに混ぜてあげるとき、薬によって、どのアイスがいいかアドバイスできる。
・低血糖のときは蔗糖ではなく、ブドウ糖が多いものがよく、ハイシーを飲むといいと指導するという。
[健康講和会]
・腰痛にならないなど、さまざまなテーマを、
地域に出て、住民に働きかける。
・肥りすぎは厳禁と、講和しているシーンあり。
・85歳の人でも、筋肉トレーニングしたら、
効果があるという。
・ペットボトルの水を持たせて、二キロ肥ると
大変と実感させていた。
[瀬棚町・日本一老人医療費一番高かった]
・若い人は都会へ。寒い冬は入院となった。
・健康をお医者さんに投げているような医療だったという。
・ドクターショッピングをしていたという。
・主治医がおらず、あっちこっちで同じ薬をもらってくる。
おなじ胃薬を整形・内科・○○科でもらっていた人がいた。
種類は十数種あったという。全部飲むと、
気分が悪くなるので、選んで飲んでいたという。
・長期入院を減らす試みを村上氏はしていたという。
リハビリテーションの専門家を集めたという。
理学療法士、作業療法士など。
・町立病院はあったが、リハビリは揃えていない。
・医療費の削減と町民が安心してくらせる町づくりをした。
平田泰雄[元・瀬棚町町長]出演で語る。
「包括医療、自治体のする医療はそうあるべきだ」
・医療費を抑えることに成功した。
平山氏「町づくりの一貫してやってきた」
・地域包括ケアというのには、自治体の協力が必要。
【旧瀬棚町の予防医療】
・健康講和会の開催
・肺炎球菌ワクチンの公費助成
・インフルエンザ・ワクチンの公費助成
・禁煙パッチの公費助成
【合併によって大きな問題となる】
村上氏
・医師の数で住む人の病気はかわらないだろう。
・病院と医師の数では決まらない。
・中身・質の論議をするべきである。
[行政]
・ベッドを減らすと、国からもらうお金が減るという。
・どんな医療体制をくむかは先送りとなって合併した。
【新しい町長・高橋貞光】
・審議会をつくり検討すると約束した。
・審議会がゼロからではなく、町長の案で考える。
村上氏・町の行政に不信感を持つ。
・審議会は開かれず、予防予算を減らすという。
村上氏、意見書を出す。
・医療に理解ない人事をしたので批判する。
町長「人事が問題で、村上氏が政治的に動いた」
村上氏「なかみの議論がまったくない」
医療以外のことはやるなと感じているようだ。
町づくりのためであり、政治的な考えではない。
町長は財政難を理由に拒否。
・村上氏、三月一杯で「せたな」を去る。
町長は町の中心部に大きな病院を置く。
【旧瀬棚町町民・危機感を持つ】
・職員の多くが辞表を提出。
・医師はだれもいなくなる事態となった。
【住民】
・少子化と関係ない町が不安でたまらない町へ。
【医療関係者と患者の理想的関係】
・高齢出産&夫[鬱病]で子供を出産するという。
何よりも頼りにしていたのは、診療所。
・七年前に埼玉県の教師生活から、牧場へ。
生活をわかってくれた上で、治療してくれる。
点滴などを考慮してくれる。
【3/10住民と町長の集会】
・吉岡医師は半年間残ることにしたという。
・町長「予算がない」
[住民]予算がないなら、千円のところ、
千五百円にしなさいと住民にお願いしなさい。
・村上先生と、町長とではどちらが、ぼくらの
健康を考えているかといえば村上氏。
[吉岡医師]立ち話
・4月からの会議ですべてを決めると、
町長は話していたという。
[予防接種は復活]
[研修医の受け入れは財政難で拒否]
しかし、研修医は金がかからないで、
一人前の医師であるという。
*医療制度も理解していないのでは?
大学病院では、地域医療は学べない。
研修医は必要である。
町長「診察室は二つしかないのに、
三人だと。……現実には二人の医師
しか診断していないだろう」
*ヤブ医者ほど、診療室にいたがり、
名医は外に出たがるものですね。
どこでも診察はできるものです。
機器もポータブルがありますね。
レントゲンも病室でもとれます。
話にならない町長。
夜間や休日の対応もできなくなった。
[診療所のスタッフが去って行く]
・薬剤師は埼玉県の薬科大学に
助教授として迎えられたという。
[3-24村上氏診療所最後]
・いつも通り診察するよう努力。
・老人医療費が下がったとマスコミが
書いていますね。
・僕らは安心してくらせるようにと
考えているわけです。
・当たり前のことだけやっていた。
当たり前なことが大変だった。
[3/31村上氏せたな町を去る]
・多くの町民が見送る。
[4/21せたな町医療等対策審議会]
・今後月一回のペースで集まる。
・二年後に結論を出す?
合併で病院が問題になったのは、
せたな町だけではない。
[村上氏・新潟県湯沢町]
・人口九千人足らずの町で繰らす。
・町がたて、民間が運営している病院で働く。
・医師が自らの手で経営にあたっている。
・行政サイドに左右されない医療システム。
・ここで覚えたことをもう一度北海道で
生かしたいという村上氏。
特別な法律をつくって、優遇してまでも、
合併させたのは、ハコモノ行政をすすめる
ためと辛口批評する方もいますね。
村上スキーム-地域医療再生の方程式 夕張/医療/教育-
INDEX