磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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KODOMO TOSHOKAN 貝の鈴

2008年07月26日 | 読書日記など
『KODOMO TOSHOKAN 貝の鈴』
   山口勇子・著/岩崎ちひろ・絵/大日本図書1977年

どうも、この本もよく理解できるものではありませんでした……。
--ちひろさんの絵が使用されていますが、ちひろさんが亡くなられてかれの本ですね。
本と絵があわないのも仕方がないかもしれません……。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「真実を話すことのたいせつさ
この本に収めた山口勇子さんの二つの作品、中編「貝の鈴」と短編「わたしのブレスラウ」には、共通した一つのテーマがあります。それは、正しいことを主張すべきときに、だまっていることはよくないことだ、という考えです。あるいは、いいたいことをいう自由ほどたいせつなものはない、という考えです。そして、そのような自由がうばわれたり、何かを主張したくてもだまっていなければならないような状況をつくりだすもの、それは「戦争」だと作者はうったえています。」

ボクは戦争だけじゃないといいたい!
「積極的平和」、これこそが大切だろう!
--格差社会などを許している差別社会は許せないと主張もできない社会は民主主義ではない!

■もくじ■
貝の鈴  5
わたしのブレラウ  83
 真実を話すことのたいせつさ=鳥越信

雲月山ですか……、行きたくなりました……。下「」引用。

「牛が放し飼いされているという雲月山(うんげつさん)。広島県と島根県の境で、その山の上からは日本海までも見えるという雲月山。わたしたち三人グループは、日本海が見たい、雲月山に行きたい、ともうずいぶんまえから話し合ったのです。」

広島のことが出て来ますが、実相などは書かれてありませんし、「怒り」もありません。そして、悲しみも非常に薄い感じがします……。これ、山口勇子さんの作品なの?

--少女マンガの世界みたいです。

そして、心の内にあるものに逃げ込む……。下「」引用。

「心のなかにはね、今でもわたしのブラレスラウがあるのですよ。わたしのブラレスラウは粉雪につつまれた清らかな町。戦争もないし、もちろん原爆なんか落ちない。」

永井隆批判をされていた山口勇子さんの作品……。
批判以前の作品かもしれませんね……。

それにしても、言論も一色にそめようというイデオロギー団体。
--そこにいて、大切なことを忘れないでいることは、非常に困難だと思います。

そんな困難な仕事をしたのが、シモーヌ・ヴェーユでしょうね。
--この女性は人類のために、歴史に残さなければならない人物とボクは思っています。
でも、この人の価値を知る人も少ない。

鳥越信は書きます。下「」引用。

「この作品を書いた山口勇子さんは、戦争中、広島に住んでいて、原子爆弾を受けました。広島に住んでいたり、原子爆弾のことを作品に書く児童文学者はたくさんいますが、自分自身が被爆者だという作家はおそらく山口さんひとりでしょう。山口さんは戦争中、人びとがなぜほんとうのさけびをあげることができなかったのかを考え、今また同じような状態がもどってくるかもしれない世の中の動きを考えて、真実をしゃべることのたいせつさや、いうべきときにいわねばならぬたいせつさを、作品に書かずにはいれなかったのだと思います。そして、その根元には、いつでも「戦争」というものが横たわっている以上、戦争の悪を告発せずにはいらないのです。」


まちがっているのではないかとボクは思います。

検索してもすぐに、那須さんのことが書かれてあります。

大野允子さんも自伝的作品に書かれていますね。

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他にもおられると思います……。









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