磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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化学 One Point 2 核燃料-対話:原子力入門-

2008年08月09日 | 読書日記など
『化学 One Point 2 核燃料-対話:原子力入門-』
   石原健彦・著/共立出版1983年

まだ、チェルノブイリ事故も起きていない時代の本ですが、都合の悪いことは書かないという感じがしてなりません……。



裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「核燃料会社に努める技術者の小父さんと隣家の理科好きの女子高生に文科系の大学生をまじえての5日間の会話を通して、核燃料とはどこにあるのか、どう使われるのか、他の燃料とどう違うのか、後始末はどうするのか、放射能は安全なのか、核燃料がなくなることはないのか等の12テーマよりなる核燃料物語。-略-」

■もくじ・主なものだけ■
第1章 われわれと核燃料 1~11
第2章 核燃料物質の化学と物理  12~40
第3章 核燃料利用の技術  41~80
第4章 核燃料利用の特殊性  81~94
第5章 将来展望-地球と原子力  95~113
おわりに(参考書)  114
あとがき  115
さくいん  117


歴史的なことも書かれてあります。ウランの発見……。下「」引用。

「1989年ドイツのクラプロートという化学者が発見しています。現在のチェコスロバキヤで16世紀頃から知られてうわ薬・顔料等に使われていた鉱石を調べ、その成分を抽出して希土類元素に性質が似ているこの原子量の大きい新元素を、新発見の惑星ウラヌス(天王星)にちなんでウランと名付けました。」

1828年スウェーデン、ベルセリウスは、トリウムを発見した。
1896年フランス、ベクレルはウランから放射線が出されていることが明らかにした。
キューリー夫人は、ポロニウムとラジウムを分離発見した。


この当時でも、大量のプルトニウムが生産されていた……。下「」引用。

「日本中の原子炉にできたものを全部集めれば約10トン、実際に東海村の再処理工場で分離されたものがこれまでに1トンになろうというのですからなかなかのものです。」

常陽は発電はしていないという……。下「」引用。

「--動燃事業団が茨城県大洗町の大洗工学センターで動かしている「常陽」という中型の原子炉がありますよ。ただ高速中性子でプルトニウムを燃やすことを実証し、各種の試験を行うことを目的としてつくられ運転されているので、増殖を定常的に行っているわけではありません。また試験研究用の原子炉であって電気をおこすための発電機などはもっていません。これをもう一まわり大型にした発電用高速炉「もんじゅ」が敦賀につくるための準備が現地で進められているところです。」










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