磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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叙事詩 アメリカに落ちた爆弾

2008年11月05日 | 読書日記など
『叙事詩 アメリカに落ちた爆弾』
   ハーマン・ハゲドーン(著)/入江直祐(訳)/
      法政大学出版局1950年、1986年改版1刷

「ますます強力な、いよいよ説得力のあるイデオロギーを掲げて
好戦的な物質万能主義の勢力に拮抗する
フランク・N・D・ブックマンに捧ぐ」
と、本の最初のほうにありました。



長い詩らしいです。一部です。下「」引用。

「ヒロシマに落ちた原爆はアメリカにも落ちたのだ。
街に、軍需工場に、港に、落ちたのではない。
教会を抹殺し、大建築を気化し、人間を原子に還元したのではない。
しかし、落ちた、落ちたのだ。
炸裂して、この国土を震撼(しんかん)させた。」

落ちたけど、落ちてないそうです。
よくわかりませんね。
もっとつきつめて、わかりやすいようにしてもらいたい。


勝手にボクなりにかいてみた……。

「アメリカに落ちた爆弾

         磯野鱧男・作

ヒロシマに落ちた爆弾、
アメリカの良心に血の雨をふらせた、
どうして人がこんな殺され方をされねばならないのだ。

アメリカでは、
正義の戦争と誰かがいったが、
戦争は赤ん坊の血を肉を吹き飛ばし、
原子にさえかえってしまった……。

アメリカ人の良心はズタズタに、
ひきさかれたのだ……。

鋼鉄も溶かされ、原子にかえられた……。

アメリカ人の良心はこなごなに破壊され、
原始時代にもどったようだ。

いかに理屈をつけようが、
野蛮人は野蛮行為をするものだ。

神が光あれ!
といわれて、この世は生れたという

しかし、
人が閃光を輝かせた瞬間、
それは破壊された。

わたしたちは記録しなければならない。

ヒロシマには大田洋子、栗原貞子が立ち上がり、
ナガサキでは福田須磨子、渡辺千恵子などが立ち上がった、
原爆のヴァチカン、あるいは原爆の
メッカのあるアメリカでは、誰も生れない……

アメリカの良心は破壊つくされ、
原子のレベルになったのだ。
あまりも気の毒な国民だが、
世界を支配しているのは彼らだ。

しかし、破壊つくされなかった
小さな群があった……。

その人たちはクエーカー教徒と名乗っている。

また、バーバラという麗しいバラを、
ヒロシマの人たちが花咲かせた。


アメリカに落ちた爆弾、
いつくも落ちているのに、
彼らは気づこうとさえしないのか?

原爆を落とした者たちは、
アメリカの同国人にも、
野蛮行為をおこない、
アトミック・ソルジャーという、
犠牲者をうんでもいたのだ。

アメリカに落ちた爆弾は、
実験という名前でいつくも破裂した。
その影響で、強いアメリカの象徴と
いわれた映画俳優、ジョン・ウェインが
被曝して死んだという。

スリーマイル島事故は隠蔽され、
奇形児が生まれたら、金で口を封じて、
今も安全といわせつづける……。

アメリカの良心は破壊されたのだ。

ザルカイという男を一人殺すために、
子供たちをも大勢殺す。
しかし、そんな子供たちの命も
感じられなくなってしまった。

そして、劣化ウラン弾を、
イラクやコソボで雨のように
降らせても、
安全だという……。

安全というのなら、
ホワイトハウスの庭を劣化ウラン弾で
いっぱいにしてください。

もっと危険なもので、
あそこは埋め尽くされている……

テロリストに誘い水をまく、
原子にかえった人たちの後継者たち……。
そして、名誉と地位と富をえた人たちは、
良心を木っ端みじんに、跡かたもなく失ってしまった。」




こんなアホっぽい文章書いてすんまへん(-_-;)
毎度のことでっか。(-_-;)

オッピーとはオッペンハイマーの愛称らしいです。
詩のなかで出てきました。違和感がありました……。(-_-;)

まあ、返礼しておきたかったもんで……。m(_ _)m

欧米人はイスラム教の神は彼ら自身だというが、この詩のなかの神も彼自身だろう。


【あとがき】(谷本清)が書いてました。下「」引用。

「それはアメリカの全部ではない。もう一つ他の面である。すなわちアメリカの良心の叫びである。」

現代の哲学では良心をこんなに簡単に取り扱わないと、いろいろな本を読んでいて思います。これは古い本ですね。

いろいろな本でかかれる「良心」とはおためごかしではなく、「抑圧」を与えるものではないという。

良心などというものは、非常に弱いと思われるものであり、その非常に弱いものはイエズス・キリストでも同様であったというのは面白いと私は思う。






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