磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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角川文庫 魚が出てきた日  THE DAY THE FISH CAME OUT

2008年02月12日 | 読書日記など
『角川文庫 魚が出てきた日
   THE DAY THE FISH CAME OUT』
     ケイ・シセリス(著)/一ノ瀬直二(訳)/角川書店1971年

京都の観光地もよく見れば変化していますが、どうも最先端の方が色あせるものですね。




書き出しはこう始まる。下「」引用。

「一九七二年の休日の楽しみたい方は当社の電子計算機(コンピューター)でご計画を」

電子計算機。
--そういえば、そう言ったものでした。

それは懐かしい表現。しかし若い人には理解できないだろうと思う……。下「」引用。

「音をたてながら際限(さいげん)なくテープを吐きつづけている電子計算機に向かって進んで行った。」

このような時代の話。

コンピュータの歴史

解説「『魚が出てきた日』の背景」光瀬 龍・著。下「」引用。

「一九六六年、水爆を搭載したアメリカ空軍のB52戦略爆撃機がスペインのパロマレスの沖に墜落した。搭載していた水爆は来たいもろとも海中深く没したとも、また不時着水した機体の爆弾架がこわれて水爆だけが海底に沈んだとも言われている。その水爆はその後、フロッグマンや小型潜水艇の活躍によって無事に引揚げられたと発表されているが、同海域の一部に放射能による海水の汚染の事実もあり、墜落から水爆の引揚げにいたるまでの真相は今日にいたるまで明らかにされていない。水爆の引揚げに成功したという空軍当局の発表には、当のアメリカの技術者筋にさえ強い疑惑が持たれている。」

きちんと解説が書かれているから少しは理解できるというものですね。

水爆が消えた〈核積載米機墜落事件〉

恐怖の80日 水爆搭載機墜落事件

そして小説の舞台。下「」引用。

「物語の舞台として選ばれたギリシアの一観光地と、そこに集(つど)うたくさんの人々」

喜劇として描かれているという。下「」引用。

「喜劇として描かれいるこの物語が、大国の谷間で、大国の意志によって翻弄(ほんろう)されるあまりにも今日的な小国の姿を浮き彫りにしていると言っても過言ではない。」

元は映画であったという。下「」引用。

「この小説はギリシアの映画監督ミカエル・カコヤニスが自分で脚本を書き、製作、監督した映画『魚が出てきた日』をケイ・シセリスが小説化したものである。映画も至極好評だった。」









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