磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争と捕虜 地上戦の真実

2009年04月23日 | 読書日記など
『戦争と捕虜 地上戦の真実』
    津田登・著/ウエップ2007年

シベリアに捕虜として連れていかれて強制労働……。戦争の悲惨さを、こう述べられています。下「」引用。

「勝てば官軍、負ければ賊軍と云う言葉があるが、勝っても、負けても犠牲者が出る。戦争は悲惨である。」



復員されたのは、昭和22年6月28日だという。
まもなく便箋十枚に書かれたという。
--この私記を読んでいると戦友達を思い出されたという……。

戦場では、薬などないから、こんなものを薬とされたようです。下「」引用。

「古参から教えてもらった、貴重な経験で助かった事がある。下痢をしたら炊飯の残った消し炭を粉にして、口の中に入れて飲めば真黒になるが、下痢は止る。もう一つは風邪気味で咳が止まらないときは、松葉を十本ぐらい丸めてかじると、口の中は痺れるが、咳は止まって楽なる。夜営した消し炭は残さず持って歩いた。」

きちんとした薬を飲みたい気がします。

でも、何もなかったらボクも試すかもしれない……。

ソ連兵のレイプから身を守るため日本人女性が、丸坊主にされたことが書かれてあるのは、この本だけではありません。

敗戦、部隊長と副官は自決。

ソ連兵につかまり、シベリア鉄道に乗り込む。
ソビエト社会主義共和国連邦と書かかれてあったが、よく見ると薄くドイツ・ナチのマークがあったという。
--著者は戦利品だと推測している。

ナホトカに向かうとき、偶然にも義兄と出合ったという。
--義兄も捕虜。

著者は最後にこう締めくくられています。下「」引用。

「 最後に、多くの亡くなった戦友の冥福を祈って実録を閉じる。
 逗子に妻の墓がある。その横に部隊名と戦友の墓碑を建て毎月お参りしている。自分は八十二歳のいまも経営者として働いてる。」








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