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ブックレットくらしの科学2 原発を憂慮する人びとのために 放射能汚染食品を科学する

2008年04月23日 | 読書日記など
『ブックレットくらしの科学2 原発を憂慮する人びとのために 放射能汚染食品を科学する』
   野口邦和、清水雅美(著)/合同出版1988年

やはり、結局、汚染食品を食べたかどうか、ふつうの生活ではかわらないようです。そして、できるだけ放射性物質がふくまれる食品はたべないほうがよいようです。



原爆何発分という表現も、物質によって違うらしい。下「」引用。

「なお、チェルノブイリ原発事故で放出された放射能を原爆で放出される放射能にたとえて、例えば広島原爆何発分という表現をする場合がありますが、これはあまり正確な表現ではありません。その理由は、セシウム一三七では四二○発分、ストロンチウム九○では九五発、ヨウ素一三一では四~五発分となるなど、放射性物質の種類により広島原爆何発分かが全く異なるからです。また、原発の事故で放出されたる放射性物質は、半減期の長いものの占める割合が現場の場合よりはるかに多いため、汚染除去などの取扱いが大変厄介でかつ人体への影響も大きいといえます。」

フィンランドにも大量の放射性物質が運ばれたようです。下「」引用。

「事故で放出された大量の放射性物質は、事故後二~三日間は北ないし北西方向へ向かう風にのってスウェーデンやフィンランドの方へ運ばれました。また四月二九~三○日以降は、南ないし南西方向へ向かう風にのってハンガリーやルーマニアの方へ運ばれました。そして、最終的にはソ連、ヨーロッパはもとより、北半球全域に汚染が広がりました。」

放射線という言葉も定義によって違うようだ。下「」引用。

「一般に可視光線や紫外線などの電磁並みや、電イオンや中性子などの流れ(電子や中性子が、降り注ぐ雨のように空中に飛びます)を広い意味で放射線とといいますが、ここでいう放射線とは「電離放射線」のことです。電離放射線とは原子や分子を陽子と電子に分離する(これを「電離」といいます)ことができる十分大きなエネルギーをもった放射線をいいます。可視光線や紫外線は電離放射線ではありません。この本の中でただ単に放射線といったら電離放射線のことであると思って下さい。」

しかし、多くの人は、放射線といえばそう思うことだろう……。

放射能対策本部が本が、勧告指導をおこなったという。下「」引用。

「また同日には、「直接雨水を摂取する場合は出来るだけ木炭等でこしてから使用することが望ましい」、葉菜類についても「念のため十分に洗浄して摂取することが望ましい」という注意事項も、放射能対策本部(一九六一年に再開された米ソの大気圏核実験に適切に対処するため、閣議決定により内閣に設置されたもので、人体に対する影響に関する調査研究および放射能対策の勧告指導を行なうことを目的として活動している組織。本部長は科学技術長官が務めています)により発表されました。」

・帰国者対策 一部の人に放射能汚染が、健康上に影響のあるものではなかったという。
・在留邦人対策 ポーランドやルーマニアの在留邦人の間にさまざまな不安。科学技術庁放射線医学総合研究所などの放射線医学の専門家を派遣。生活上の助言を行なう。

「被爆線量はできるだけ低くする」というのが、最適化の原則だそうです。下「」引用。

「線量限度というのは、「ここまで被曝してもよい」という値ではなく、「これ以上してはいけない」という被曝線量の上限値です。何の科学的根拠もなく勝手に三分の一という値を設定しておいて、そこまでは輸入食品の摂取により被曝することができると考える自体が完全な間違いです。」









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