龍の声

龍の声は、天の声

「聖経『甘露の法雨』解釈⑤」

2013-07-20 07:20:57 | 日本

「無明(まよい)」


かく天使生長の家にて歌いたまう時、一人の天の童子あらわれて問いを設けて云う。
「願わくは人々のために、人々のさとりのために、無明の本質を 明らかになしたまえ」と。

天使答えて云う
無明はあらざるものをありと想像するが故に無明なり。
真相を知らざるを迷と云う。
快苦は本来物質の内に在らざるに、物質の内に快苦ありとなして、或いは之を追い求め、或いは之より逃げまどう、かかる顛倒妄想を迷と云う。
生命は本来物質のうちにあらざるに 物質の内に生命ありとなす妄想を迷と云う。
本来物質は心の内にあり。
心は物質の主にして、物質の性質形態はことごとく心の造るところなるにもかかわらず、
心をもって物質に支配さるるものと誤信し 物質の変化に従って 憂苦し懊悩し、われとわが生命の円満完全なる実相を悟ることを得ざるを迷と云う。

迷は真実の反対なるが故に無明なり。迷は実在に反するが故に非実在なり。迷若し実在するものならば 迷より生じたる 憂苦も懊悩もまた実在ならん。
されど、迷は実在の虚なるが故に 憂苦も懊悩もただ覚むべき悪夢にして実在には非ざるなり。




「罪」


『罪は実在なりや?』とまた重ねて天の童子は問う。

天使の答うる声聞えて曰く、
すべて真実の実在は、神と神より出でたる物のみなり。
神は完全にして、神の造りたまいしすべての物も完全なり。
然らば問わん。汝は罪を以て完全となすや?
此の時天の童子答えて曰く
『師よ、罪は完全に非ず』と。
天使また説き給う
罪は不完全なるが故に実在にあらず、病は不完全なるが故に実在にあらず、死は不完全なるが故に実在にあらず、汝ら神の造り給わざるものを実在となすなかれ。
在らざるものを悪夢に描きて恐怖すること勿れ。

罪と病と死とは 神の所造に非ざるが故に 実在の仮面を被りたれども 非実在なり、虚妄なり。
我れは此の仮面を剥いで 罪と病と死との非実在を明らかにせんが為に来たれるなり。
嘗て釈迦牟尼如来もこの為に来たりたまえり。嘗てイエスキリストもこの為に来たりたまえり。

若し罪が実在ならば 十方の諸仏もこれを消滅すること能わざるなり。イエスキリストの十字架もこれを消滅する事能わざるなり。
されど汝ら幸いなるかな、罪は非実在にして迷の影なるが故に、十方の諸仏も 衆生を摂取してよく罪を消滅したまえり。イエスキリストも ただ言葉にて『汝の罪赦されたり』と云いてよく 罪を消滅したまえり。われも言葉にて 『生長の家の歌』を書かしめ、言葉の力にて罪の本質を暴露して、罪をして本来の無に帰せしむ。

わが言葉を読むものは 実在の実相を知るが故に 一切の罪消滅す。わが言葉を読むものは 生命の実相を知るが故に 一切の病消滅し、死を超えて永遠に生きん。





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