龍の声

龍の声は、天の声

「大和魂とは、」

2014-09-20 00:54:28 | 日本

平安時代中期ごろから「才」「漢才」と対比的に使われはじめ、諸内容を包含するきわめてひろい概念であった。江戸時代中期以降の国学の流れのなかで、「漢意(からごころ)」と対比されることが多くなり、「日本古来から伝統的に伝わる固有の精神」という観念が付与されていった。明治時代以降、過剰に政治的な意味が付与されるようになり、第二次世界大戦期には軍国主義的な色彩を強く帯び、現状を打破し突撃精神を鼓舞した。
日本人には日本人としての徳目がある。それらを総称して大和魂と呼ぶ。
その徳目の検証であるが、

・「和」  争いをやめ仲良くする心。

・「誠」  誠意を尽くし嘘偽りをしない心。

・「潔」  桜の散り際のような潔さを尊ぶ心。

・「清」  穢れを嫌い清浄を求める心。

・「情」  他を思いやり自分の事のように心を重ねること。

・「尽」  自分を犠牲にしても相手に尽くそうという心。

・「根」  根気と不退転の決意を持つこと

・「誉」  礼儀を重んじ恥を知ること

これらの心を古来日本人は重視してきた。したがってこれらをもって大和魂と言って差し支えない。

日本民族固有の精神である。勇敢で、潔いこと尊ぶ心である。和魂、大和心ともいう。

本居宣長はこう詠んだ。

「敷島の大和心を人問わば  朝日に匂ふ山桜花」

また、維新への道筋を開いた輝かしい先駆者の一人、吉田松陰が刑に就く前夜、こう詠じている。

「かくすればかくなるものと知りながら  やむにやまれぬ大和魂」

本居宣長、吉田松陰に共通するのは、大和魂(心)は、心穏やかで清く相手を上下関係で見ることなく互いに和する(例えば教えあい学びあう)という精神であった。








最新の画像もっと見る