イタドリとは、たくさんの節がある多年草で、道ばたや土手などに生えている植物です。4~5月に採取できる柔らかい新芽は、山菜として古くから煮物や炒めものにして食べられてきました。また、乾燥させた根は虎杖(コジョウ)または虎杖根(コジョウコン)という名前で、生薬に利用され、利尿効果があることから膀胱炎、膀胱結石、月経不順、閉経などの治療に効果的です。
イタドリの特徴は、繁殖力が旺盛なことです。風に運ばれた種子は、アスファルトを突き破って芽を出して生長し、群生地ができるほどの爆発的に数を増やします。19世紀にイギリスに輸出された際、在来種を駆逐してしまう恐れがあることから、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されました。
イタドリの新芽に含まれる酸味には、肝臓の働きを助けて体をデトックスし、利尿作用によって排出を促します。また、乾燥させた根は、便秘や月経不順、膀胱炎の改善に効果を発揮してくれる漢方として、昔から扱われてきました。他にも、乾燥させた根と甘草を合わせて、咳を止める漢方薬としても利用されたり、葉に止血作用があったり、傷の傷みを和らげてくれる効果がある植物として「イタドリ」の名前がついたともいわれています。
◎見分け方
根茎は木質で長く地中をはい、節があって、ところどころに芽を出します。春先には竹の子状に若芽が伸び草丈が2メートル近くになります。
茎は円柱状、中空で若いうちは水分を多く含んで柔らかく、古くなると木質化します。葉は互生して柄があり、長さ10センチから、15センチの卵状楕円形で先が尖り、縁がわずかに波をうっています。
雌雄異株で、夏には枝端と葉のわきに総状花序をつけ、白色か紅色の小花をたくさんつけます。
◎採集と調整
秋から冬にかけて、地上部が枯れた頃に根茎を掘り採り、水洗いして長さ5センチから10センチに切り、風通しのよい所で、天日乾燥させます。
これが生薬の虎杖(こじょう)、虎杖根(こじょうこん)といいます。
◎どうやって食べるの?
10~11月頃、茎や葉が枯れたら根を掘り、水洗いをして干してください。1日8~10gをコップ3杯分の水で半量になるまで弱火で煮つめ、ガーゼなどでこし、食間3回に分けて服用するといいですよ。ただ、エモジンというお腹が緩くなる成分が含まれているので、食べ過ぎには注意してください。
世界の侵略的外来種ワースト100に指定されているように、イタドリは、他の植物の生育を妨げる恐れがある植物です。また、アスファルトやコンクリートを突き破るほど強靭な性質をもつことから、川沿いの堤防を決壊させるといったライフラインへの被害も心配されます。
イタドリを駆除するには、イタドリを吸汁して育つ虫、タドリマダラキジラミを増やすことが効果的といわれています。もともと、イタドリマダラジラミは日本に自生しているため、イタドリの被害は抑えられています。ただ、除草剤では完全に駆除できないことから、場所によっては土を全て掘り起こして根を除去し、さらに除草剤をまいて枯らすなど大掛かりな駆除策がとられています。
◎イタドリの食べ方は?ジャムの作り方を紹介!
葉が開く前、紅紫色の斑点のあるタケノコのような形をした新芽を使って、ジャムを作れます。爽やかな酸味があり、パンに塗るだけでなく、紅茶やお菓子に加えるとおいしいです。また、肉料理の下味に使うと、肉が柔らかくなり、オリーブオイルや酢と混ぜればさっぱりした魚介サラダにぴったりのドレッシングも作れます。葉が開いたあとでは、新芽が硬くなってしまうため、その前に収穫して作ってみてくださいね。
☆
用意するもの
● イタドリの新芽:10本
● 水:大さじ2
● キビ砂糖:イタドリの半分程度の分量
● レモン汁:少々
● 煮沸消毒したビンなどの保存容器:1個
☆作り方
ピーラーでイタドリの皮をむき、適当な大きさ切って筋をなるべく取り除く
2. イタドリを色が変わる程度にさっとゆでて、1時間ほど水にさらす
3. 水気をよく切り、水と一緒にミキサーに入れてペースト状にする
4. ペーストを鍋に入れて砂糖、レモン汁を加え、アクをとりながら、弱火で好みの固さになるまで煮つめる
5. 煮沸したガラス容器に入れて冷ます
◎食べ方
若芽をつんで、茹でてから、よく水にさらします。酢味噌やゴマ和え、酢の物、汁の実、油いためなどにします。
生のままは、天ぷら、即席漬けなどに、また、そのまま塩をふり生食も結構いけます。
若いイタドリは、茎が柔らくて水分に富み、酸味があるので、食べますが食べ過ぎますと、下痢をひきおこすことになるので注意します。
地方によっては、採取したイタドリを小川の流れに1~2日間つけておいてから、水気をとり塩漬けにして、冬場の山菜料理にします。
常用量では問題はないが、蓚酸が多いので食べすぎには注意しましょう。
春に伸び出すタケノコ状の若い茎を折り採り、皮をむいて生食、または塩で揉んでサラダにしたり、漬け物とする。特に少し酢を垂らし、マヨネーズ和えにすると美味しい。イタドリの味は、料理の腕しだいです。
4~6月、若い茎を折りとり、熱湯で茹で、あるいは重曹を入れて茹で、或いは少量の塩を入れて茹で、流水にさらし、酢のもの、煮ひたし、納豆あえなどに。皮をむいてから、さっと熱湯をくぐらせるか、熱湯をかけて2分間ほどおいて、冷水にとり、6~7時間水にさらす方法でも、下ごしらえができる。
これらを二杯酢、三杯酢、酢味噌和え、油炒めとする。ごま油で炒め、醤油と化学調味料で味付けして、すりごまを入れるとおい。
若い茎のカラシ醤油漬けも美味しい。皮をむいて塩漬けとして置き、随時、塩抜きして使うと良い。
軟らかい葉は、天ぷらにできる。
イタドリのごま油炒め
春、手で折ると、ぽんと折れる所から採集する。曲げておれない物は繊維が硬くなっており、食べにくい。強い酸味をとるため、皮を剥いて短冊切りにし、茹でる。水に一昼夜ほどさらしてから、ごま油で炒め、醤油と化学調味料で味付けする。最後にすりごまを入れると美味しくいただける。
◎効用
イタドリの名前の由来は「痛取り(いたどり)」の意味で、痛みを取るからとされています。
擦り傷、切り傷などに、柔らかい若葉をもんで患部に塗布すると出血を止めて、痛みを和らげる作用があるとされますが、実際には小さな傷の出血を止める程度です。
古来中国では、「虎杖根(こじょうこん)」と言って、古くから火傷(やけど)の妙薬として用いられていました。
山野に大群生してジャングルを作る多年草ですが、戦時中はタバコの葉の代用として、タバコの原料に用いられました。
【1】虎杖根に甘草を加えて琥珀色になるまで煎じ、冷やして茶代用としたものは「冷飲子」と言い、咳、渇きをとめるので夏の飲物として最適である。
【2】虎杖根を1日5~20g煎じて服用すれば健胃、緩下、利尿、通経剤として消化不良、老人・婦人の常習使秘、浮腫、神経痛、リウマチ、肋膜炎、尿閉、夜尿症、膀胱炎、膀胱結石、婦人病、月経困難、喘息、風邪などに効果がある。また血糖値を下げる作用があるので糖尿病にも効果がある。
【3】煎液で罨法すればヒョウソに効果がある。
【4】新芽を煎じて服用すれば解熱剤となり、またリウマチにも効果がある。
【5】根を風呂に入れて浴湯料とすれば湿疹に効果がある。
◎実証例
①埼玉県・藤井 美代子さん/65歳
夫婦に笑顔が戻ってきた!『イタドリ』試して正解でした。還暦を過ぎた頃からは、畳の上に椅子を置いて座るのが当たり前。「もう、若い頃とは違うんだ」って、和室なのに椅子に腰かけている自分が、なんだか情けなく感じて。グルコサミンやコンドロイチンも試して、たどり着いたのが『イタドリ』でした。夫婦そろって、若い頃のように一緒に買い物に出かけたり、散歩や旅行だって楽しんでいます。こんな気持ちは久しぶり!それに、直に感じる畳の感触が懐かしくって。「歳だから」なんて諦めずに、何でも試してみるものですね。おかげさまで、夫婦で笑い合える時間が増えました。
②埼玉県・岡崎 知恵子さん/58歳
主人と始めた蕎麦屋は、ありがたいことにたくさんのお客様に来ていただけてね。お昼時時になると、1階と2階を行ったり来たりを何往復も繰り返すんですよ。こんなことを30年も続けてたら、ガタがくるのも当然よね。でもね、一段一段立ち止まってたら、せっかくのお蕎麦が伸びちゃうでしょ?だから、『イタドリ』には感謝してます。お客様に呼ばれたら、「はーい」って返事する前にタタタッて駆け上がっちゃうんだから。この店の看板娘ですもの(笑)。いつまでも元気よく、笑顔でいないとね!
③愛媛県・山下 重利さん/65歳
鯛の養殖業を始めて40年。この仕事は体が資本なんだ。水揚げの時なんて、何十メートルもある網を引きずり上げる。若い頃はなんてことなかったけど、体は正直なもんだね。還暦を過ぎて、気持ちに体が追い付かなくなってくるんだ。そんな時に出会ったのが『イタドリ』。「グルコサミンだけじゃない」ってのは頼もしいよね。いつまでも仕事を続けていきたい意欲だってあるし、積み上げてきた技術は誰にも負けんって気概もある。それを気持ちだけじゃなくて、行動で表せている今が本当に楽しいんだ。
④愛媛県・山下 重利さん/65歳
外でかけっこをしたり、縄跳びをしたり、子どもたちと一緒に走り回ったり。幼稚園の先生をしている私にとって、こうして子どもたちを近くで感じられることがとても嬉しいんです。窓越しに子どもたちを見守っているなんて、私には耐えられない!『イタドリ』みたいなサプリメントに出会えてよかったわ。
⑤北海道・斉藤 芳造さん/55歳
僕は「厩きゅうむいん務員」っていう、馬の世話をする仕事をしているんだ。小さな職場だから、世話は全部自分一人でやらなきゃならない。つまり、替えがきかないんだ。
だから、『イタドリ』が僕には欠かせないよ。自分の何倍もある馬の体を洗うのだって、チョチョイのチョイってもんだ(笑)。しゃがんで、立ち上がって、背伸びして…周りからも「若いね」なんて言われるよ。この仕事に〝定年〟はないからさ。いつまでも続けていくために『イタドリ』には、まだまだ世話になるよ!
⑥埼玉県・佐藤 キミエさん/79歳
朝早くに家を出て、スッと1歩を踏み出す。散歩は私の生活の一部なんです。『イタドリ』を飲むのと一緒ですね。外に出て歩くと気持ちがいいし、誰かに会って挨拶したり、おしゃべりしたり。もう楽しみで仕方がないの。この先も娘に世話はさせたくないですし、自分の事は自分で出来るように、この先も『イタドリ』と一緒に、自分で歩き続けていきますよ。
⑦茨城県・石川 よう子さん/58歳
女将の仕事、はりきっています!宴会の準備や、客室の布団敷き、お料理を運んだりと1階と2階を行ったり来たり、女将の仕事は結構大変なんです。でもね『イタドリ』に出会って良かったわ。1日中動きっぱなしでも、お客様の前ではもちろん、従業員の前でもずっと笑顔でこなせてるの。まだまだ現役で頑張るわよ♪
⑧北海道・一戸 健さん/74歳
前後左右、ビュンと走りまわっているよ!バスケットボールの審判をやっていてね。前後だけじゃなく、左右にだって動かなきゃならないし、もちろん歩いている暇なんてないよ。ビュンと走って、コートの中を休みなく動き回る。気力も体力も申し分なし! いつまでも若々しいおじいちゃんでいられそうだね。
⑨北海道・一戸 健さん/74歳
庭いじりも快調です!
私の日課は「庭いじり」。少しでも放っておけば、植木は伸び放題、足元だって雑草だらけになってしまうから、毎日の世話が欠かせないんだ。『イタドリ』に出会ったのは還暦を迎えた頃だったかな。しゃがんで雑草をグイッと抜いたり、不安定な脚立の上で踏んばったり、一つ一つに自信が持てるんだ。綺麗な庭を見ると、気持ちも明るく晴れやかになるってもんだ。これも『イタドリ』のおかげだよ。私にとって、女房以上のパートナーになったんじゃないかな(笑)。