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2005.9.17(1)天皇杯1回戦 ロッソ熊本対三菱水島

2005-09-19 19:25:27 | サッカー
第85回天皇杯 全日本サッカー選手権大会一回戦 ロッソ熊本対三菱自動車水島 2005年9月17日熊本市水前寺競技場 12:00キックオフ 天候晴れ 観客数1,120人 主審小川直仁 副審村田 白坂 4審上園
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【熊本】GK25加藤 DF2朝比奈 3河端 6福王 MF5山口 7森 15市村(61分23河野) 20関 26熊谷 FW10嘉悦(52分27奈良)13町田(70分9高部) 控えGK1太 MF17鈴木
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【水島】GK32杉本 DF5三宅 20加藤 30川口 36五藤(71分14渡辺) MF26山下 46土屋 29曽根 9原賀(79分19高松健) FW11高畑(59分25高松剛) 10松岡 控えGK21北川 MF2檜垣
序盤というより、全体的にロッソのペース。14分に7森がゴール前のシーンで放ったシュートがポストに阻まれる等、攻撃はロッソが主導権を握るも、詰めが甘く得点に繋がらない。その隙をついたカウンターに徹したのが水島。JFLでも再三こういった場面は有るのだろう。むしろ、攻めさせているようにさえ見える。25分に早速そのカウンター気味な水島が左サイドの上がりから26山下が中央で詰めてシュート。これが決まって0-1。得てして、カウンター気味のチームはこのまま逃げ切るケースが往々にしてある。たとえ序盤の得点であっても、だ。
前半いくら押しても、ゴールを割れない熊本と守りの中からリズムを掴んだ水島。後半さらにこの流れは加速する。

後半の修正があったのか、水島は繋ぐプレーが随所に見えてくる。ロッソは慌ててボールを奪いに来るが「お見通し」とばかりにあしらう水島。30分過ぎからサイド攻撃に重点を置いたロッソ、しかし実らない。手詰まりか・・・

終盤、奈良・高部・朝比奈でトライアングルを組んで攻めるロッソ、ロスタイム表示が出た後の右クロスにヘッドで合わせたのはDF出場の朝比奈。終盤からパワープレー要員として前線にしばしば上がっていた朝比奈がロスタイムに同点ゴール。地元ロッソの奇跡的なゴールに、会場は俄然ヒートアップする中後半終了の笛。試合は延長戦に突入する。

天皇杯の延長戦は完全延長制。前後半15分づつ行って、決着付かなければPK戦。カップ戦に多いVゴール方式ではない。延長、夏と見まごう日差しに選手の体力は徐々に奪われ、歩く選手が出てくる。特に水島DF陣は足が攣る選手等出てきて厳しい状態。15分が過ぎ、延長前半が終わり後半へ。この試合を決めたのは途中出場の水島25高松剛太郎だった。左サイドからのクロスに左足のハーフボレーで合わせて決勝点。このプレーにはロッソからハンドの疑いも出たが、線審はゴールの判定。これを守って水島が120分の試合に決着を付けた。

試合全体を見て、チーム力と言う意味ではロッソの方が上だと感じた。しかし、1点先制されてからの慌てぶりが経験の無さを物語って居る気がする。リーグ戦では横綱相撲が多かったせいか、接戦に慣れていない印象がある。もちろん、地域リーグ決勝大会では有力チームの一角では有ろうが、上のディビジョンの中でやって行くにはもうちょっとチーム全体の経験が必要か、と感じた。一方水島は苦しい試合を諦めずに戦い抜いた、意地の勝利だったと感じた。JFLの先輩の意地が、後輩の勢いをねじ伏せた一戦と言えるだろう。




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