2006年9月24日(日) 千葉県立柏の葉公園総合競技場 13:20キックオフ 高円宮杯第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 準々決勝 ガンバ大阪ユース対星稜高校
【ガンバ】GK16吉田 DF2原(79分9瀬里) 23菅沼 4池田 5下平 MF6倉田 8安田 7池 10持留 FW11星原(62分18吉本)14大塚 控え:GK1木下 DF3本田 MF13二戸 15前田 25田中
【星稜】GK1小倉 DF12小松 3皆口 4鈴木 5宝子 MF14岡本(85分15川端) 6花井 8井谷 18上野(69分9谷川) 7的場(89分2中佐) FW10塩原 控え:GK17今村 DF19福田 21永田 FW11原田
秋晴れ、サッカー日和。ガンバは2ボランチの4-4-2、星稜は登録4-5-1ながら、時折7的場や8井谷が上がって4-4-2的にも変化する形。
縦に鋭い星稜と組織で闘うガンバというイメージ。ガンバは展開に詰まって、DFラインに下げる展開が散見される。動き出しが悪いのか、タイミングが合わないのか。。。
星稜は10塩原の個人技が目立つ。14分には絶好機を相手ゴール前で得るも、シュートチャンスにパスを選んでしまい、得点を逃すシーンも。
試合を動かしたのはやはり星稜。25分、ガンバGK16吉田のミスから星稜がボールを奪い展開、左サイドからのクロスに7的場がニアでヘッド。これがゴールに突き刺さり、星稜が先制。
この得点のせいか、ますますガンバDFラインのボール回しのシーンが増える。まるでDFラインが「どうする?どうする?」と額を集めるようなパス回し。
このまま前半が終わって0-1で星稜がリード。
後半も星稜ペースで進む。更に悪いことに、ガンバ6倉田が若干負傷気味。攻撃には精彩を欠いているが、ボランチとして守備に明け暮れている倉田の負傷でガンバの劣勢は決定的かと思えた。
その上、星稜は終盤88分、89分と惜しいシュートを外すという辺りから若干気持ちに緩みがあったように思われる。劣勢を押して、奮闘するガンバ。前への圧力がチームを前に向かわせる。
そして、ロスタイム。右からのFKにPA入ってすぐ辺りでヘッドで合わせたのはガンバ6倉田。キャプテンの意地、クラセン王者の意地、もろもろ込めた闘志のゴールが決まって1-1の同点、そして笛。本当に最後のワンプレーだった。
こうなれば、追いついた者勝ちと思うのが普通。
だが、そう簡単に勝利の女神は振り返らない。10分づつの延長戦も終わりを見せようかという109分。左サイドからドリブルで駆け上がる青と黒の背番号6。DFを交わし、左から右のサイドネット目掛けての鋭いシュート。これが決まって2-1と劇的な逆転。
その主人公の名は、秋。アキと書いてシュウ。倉田秋。
そして、まもなく終了の笛。ガンバユース、逆転勝利。
確かに星稜も10塩原の個人技や6花井の縦の動き、7的場の積極性など見所は多かった。しかし、最後はガンバの前に屈した、というよりも一人の熱情の前に屈した。
好ゲーム、そして素晴らしい意地のあるプレイヤーを見ることが出来、非常に収穫大きい柏の葉だった。