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山口県サッカー協会の宣言。

2008-01-29 22:51:51 | 山口県のサッカー

山口県サッカー協会が2008年1月に発表した「YFAの約束2015→2050」について書いてみたい。

2005年1月に日本サッカー協会から発表された「JFA2005年宣言」を受け2006年4月から県協会内にて検討されてきたのがこの「YFAの約束2015」と「YFAの約束2050」である。

これは「2015」が9つ、「2050」が5つの目標から成っている。
ちなみに筆者は1/26に行われたフェスタ2007にて配布されたパンフレットを参照している。

詳細を見てみよう。
「YFAの約束2015」
1、山口県サッカーファミリーを5万人にする。
2、JFLに加盟し、優勝し、Jリーグに上がるチームを創る。
3、女子なでしこリーグチームを創る。
4、日本代表・オリンピック代表・Jリーグ選手を輩出する。
5、各カテゴリーの山口県チームが、全国で常にベスト8に入る。
6、サッカー施設の確保。
7、指導員・審判員の上級取得と数の確保。
8、事務局体制の機能と組織の強化。
9、山口県全地域の協会と連携を図り、県協会の確立を行う。

「YFAの約束2050」
1、山口県サッカーファミリーを10万人にする。
2、Jリーグ・なでしこリーグで優勝を争えるチームとする。
3、日本代表・オリンピック代表・Jリーグ選手を多く輩出する。
4、各カテゴリーの山口県チームが、全国で常にベスト4に入る。
5、組織・指導者・審判員・施設等のサッカー全般において、名実ともに日本のトップレベルになる。

というもの。

それぞれの約束には現状と簡単な将来像が添えられている。それぞれを加味して内容を吟味してみたい。
まずは「2015」。「2050」についてはこれの発展形、であるのでまだ論じるレベルではないだろう。

1→2005年には約10,000人、という記述がある。そして2006年「サッカーファミリーの定義を県協会として検討する」とある。
これからの人口漸減時代においてプレーヤー等を5倍にする、ということであれば少年少女に限らず青年層以上にも普及を図る、ということであろうか。
私は山口県がわりあい社会人サッカー等々が盛んな土地であると感じている。高年齢層へも気軽に楽しめる(身体の接触等の少ない形のゲームや「見る文化の確立」等)サッカーへの親しみ方を考えていく必要がある。

2→09年のJFL昇格、11年のJ2昇格を目標としているようだが、仮に実力がついたとしても営業面が心配だ。県協会主導であれマネジメント会社を使うにしても、JFLまでは仮に行けてもその上が難しいだろう。これはかなり足踏みする可能性がある。
気長に見守る必要がありそうだ。

3→現状、山口県の女子チームで最も上のカテゴリーに居るのは、中国女子サッカーリーグのFCレーヴェ(5位)。同じく大和撫子(6位)、山口ウィングス(9位)が存在。ここからL2へのルートが分からないのだが、ここから昇格しようという目標のようだ。なかなか難しい課題だが、立ち消えにならない取り組みを期待する。湯郷ベルの例を学習するのもそのためだろうし。

4→これに関しては高校世代以下の指導者の尽力の賜物か、かなりのレベルではないだろうか。私のようなよそ者が言うのもなんだが、誇ってよいレベルだと思う。安永聡太郎さんのような、経験を県内に還流できる存在を多く生み出せることを期待する。

5→各カテゴリーというのは1種~4種、女子という意味なんだろうが相変わらずユース軽視の姿勢が疑問だ。プリンスリーグからクラブユースを締め出す姿勢には変化無く(新人戦で手一杯ということや、部活サッカー人気という事情は有るだろうが。)
広い支持を受ける可能性のあるクラブユースの可能性を摘み取るのは何故なのだろう。
今後の展開次第、ということか。3種、4種ではクラブに門戸を開いているにも関わらず、だ。
ベスト8に入る可能性は高いが、継続的な強化には代替わりの影響の少ないクラブの可能性も残すべきではないだろうか。

6→この件についてはフットボールセンターの建設を検討しているとのこと。筆者はJヴィレッジや福岡県フットボールセンターぐらいしか見学したことは無いが、他競技の影響を受けず常にサッカーを行える拠点があるのは理想的なことだ。
資金面等で課題は多いかもしれないが、期待したい。

7→これは現状1級審判2名、S級1名だそうだ。目標欄にはA級1名、B級3名、審判員は1級1名、2級10名とある。
地域リーグレベルでの審判レベルの問題は現在徐々に顕著化しているといえ、急務であろう。プレーヤー・観客が尊敬できる審判員、指導者の存在は重要である。

8→事務局体制は人とカネの問題があるので一朝一夕には改善できないかもしれないし、我々観客には窺い知れない部分も多いと思われるので今回のような積極的な情報開示等に期待する。

9→各市協会と県協会の連携も8と同様である。

とにかく、このような大きな目標を掲げたこと自体を評価したいし、積極的な情報開示に至ったことを頼もしく思う。
つど目標と実態の点検を怠らずに居て欲しい。
また、他県協会はどのような取り組みをしているのだろうか。大変参考になる試みである。


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1 コメント

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がんばれ! (ダイナモローラー)
2018-10-24 18:13:10
がんばれ山口県サッカー!!
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