夏の暑さがまだ残る8月末。夕暮れに丘を渡る風が心地よい。西が丘ならいつもはメインスタンド、なのだが今日は関係者席として締め切り。珍しくバックスタンドに来た。横河寄り。
東京都サッカートーナメント、とはちょっと聞き慣れない名前だが、要は天皇杯東京都代表決定トーナメント。その決勝戦。JFL枠の3位以内を確保出来なかった横河武蔵野FCと学生枠を勝ちあがって来たヴェルディユース。ヴェルディユースの明治大、慶応大を破っての出場は特筆モノでは無いだろうか。この夏のクラ選王者だけに、ヴェルディーユースがどれくらいやれるか、に注目が集まる。
(岡田主審の登場に一部で沸くも、確かにこの状態ではJで吹けるのか?と妙に納得。)
200mmレンズを忘れたので、55mmの遠めの映像でお送りします。
第15回東京都サッカートーナメント(第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会東京都代表決定戦) 決勝 東京ヴェルディユース対横河武蔵野FC 西が丘サッカー場 2010年8月28日(土)18:00キックオフ 主審:岡田正義 副審:抱山公彦 佐藤貴之 4審:森川浩次
【ヴェルディ】GK1キローラン菜入 DF2大木 4キローラン木鈴 3高野 24長田 MF6渋谷 10小林 8山浦 11南部(90分15端山) FW9相馬(68分17杉本) 18南 控え:GK21中村 DF19舘野 MF13横内 FW20高橋 30前田
【横河武蔵野】GK1飯塚 DF2小山 4瀬田 28金守 6遠藤(100分9村山) MF26岩田 25平岩 20都丸(90分10高松) 27林 FW11関野 7冨岡(68分18岡) 控え:GK31藤吉 DF5立花 MF13常盤 19野木
序盤は横河のペース。2分の6遠藤のFKや3分の26岩田のCKなどでチャンスは作る。
だが、少しシュートに怖さが欲しいか。正直なシュートが多いように見える。
バックスタンドから見て目立つのは手前を駆け上がる横河2小山。抜群の読みでトイメンのヴェルディユース11南部からボールを奪う。19分、2小山がインターセプトから低いクロスでチャンスを作るがフィニッシュがGK正面。
20分過ぎから徐々にヴェルディが反撃。23分には右サイドから低いクロス。触れればゴールというボールだったが、横河がクリアして左CKへ。これは決めきれず。
25分にはヴェルディ10小林の個人技に横河2小山が翻弄されファール。横河ゴール前でのFKはヴェルディユース、決めきれず。
27分、横河6遠藤のFKは中村俊輔の外した時のような軌道(判る?)。
ここまで横河2小山の読みがよく、ヴェルディユースの左サイドが使えてない印象。ただ、ヴェルディーユースは球際にきちっと行くので横河に競り勝っている感じもある。
42分、ヴェルディユースの右クロスに横河1飯塚が軽い処理ミス。少し不安が。
しかし、46分。横河ロングボールにヴェルディDFラインと競り合っていた7冨岡が抜け出し左サイドからドリブルシュート。これが決まって横河が0-1と先制する。
前半はこのまま0-1で終了。
後半に入って47分。ヴェルディユースポストプレーでいったん中央で落として、11南部のシュート。奇麗な崩しが決まってヴェルディユース同点に追いつく。
横河は57分の20都丸のサイド突破や64分の左クロスへの11関野のヘッドなど、チャンスを作るも得点には至らない。
70分過ぎ辺りからヴェルディユースの攻撃がさらにかみ合ってくる。特に84分の右サイドからの速いクロスに中央でヘッドで合わせたシーンは秀逸だったが、シュートは枠の上。
結局90分の闘いは1-1の同点。10分ハーフの延長戦に入る。
96分、ヴェルディユース。左サイドの18南から右サイドの8山浦にサイドチェンジ。8山浦はそのまま持ち込んでシュート。これが決まり、2-1とヴェルディユースが勝ち越しに成功。
延長後半に入って、横河は103分に18岡のDFラインを抜け出してのシュートや、107分のスローインからのチャンスも有ったが結局決め切れず、ヴェルディユースが2-1で勝利した。
全体的にカテゴリーの差はそれほど感じなかったが、技術はさすがヴェルディと思わせるものが有ったし、横河がそれほど圧倒できなかったのもあってか、普通の試合だったといえようか。何にしても、都代表になるのが立派なこと。高円宮杯、天皇杯の両にらみとあんるがいい試合を期待したい。