ryonagaの「通勤準急スタジアム行き2」

サッカー観戦記や旅、写真記。コンサドーレ・コンサドーレユース・エスポラーダ・ノルディーア・レノファを中心に、いろいろと。

2010.5.30 関東プリンス 東京ユース対ヴェルディユース

2010-05-30 20:55:32 | サッカー

2010年5月30日(日)11:00キックオフ 関東プリンスリーグ 第9節 FC東京U-18対東京ヴェルディユース 東京ガス深川グランド 

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【東京】GK16三浦 DF4廣木 5小林 3松藤 22村松 MF10佐々木(90分12山口) 15橋本 18江口(92分19湯浅) 7武藤 FW11秋岡(75分警告二回で退場) 9前岡(68分17岩木) 控え:GK1石田 DF2永井 36吉田 MF24野沢 FW23岩田 32斎藤

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【ヴェルディ】GK1キローラン菜入 DF2大木 4キローラン木鈴(88分28モービー) 3高野 19舘野 MF10小林 6渋谷 11南部(60分8山浦) 17杉本 FW9相馬(70分30前田) 18南 控え:GK21中村 MF5牧野 13横内 29楠美 33吉野 FW26金子 

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試合の序盤はヴェルディペース。3分、左MFの17杉本がドリブルから左CKを得る。彼の動きは鋭く、対面の東京4廣木を制して8分にはFKを得、左サイドで待っていた10小林がヘッドで合わせる。ヘディングは合うも、コースが悪くゴールならず。杉本がまだ2年生というのが末恐ろしい限り。

東京GK16三浦からおそらく右MF18江口に対してだろう「入りすぎるな!」という指示。外を突破される事を念頭に置け、ということか。

15分ヴェルディ10小林のミドルは意外。枠の左だったがちょっと早い印象。

そして、この試合でのポイントは「やたら遡るわ、人に諭すくせに自分ばかり熱くなる主審」。これさえなければ、申し分の無い試合だったのだが。

30分、東京GK16三浦の長く強いフィードは一本でFW11秋岡に通るいいフィード。しかし、この日のヴェルディは守備とのバランスが良い。主に17杉本、9相馬、18南の3枚で攻めて、ブロックを固める6~7枚、という堅いサッカーを展開。

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38分にはヴェルディ右からのFKにヘッドで合わせるも(誰?)、クロスバー直撃。かなり危険なもの。さらに2大木のミドルシュートは枠のわずかに左。大木はハーフタイムに控え選手を煽るくらいの明るい気持ちのイイ選手。ヴェルディらしい、目立ちたがり屋という感じ。

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44分には、ヴェルディ17杉本が中に絞ってのシュート。味方に当たってゴールならずの茂庭弾。ヴェルディでは何と言うんだろう。前半はヴェルディユースが押し気味に進めての0-0。東京ユースはどう変えてくるのか。はたまたそのまま行くのか。

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(偶然ピントが主審に合ってしまった、PKのシーン。AFの皮肉だな)

試合は意外な方向に展開する。47分、東京ユース9前岡がPA右入ってすぐの辺りで競り合ってもつれ合う。主審はなんとこれにPKの判定。自然に転んだだけ、というのはプレイを見ていれば分かること。ところが、主審は転んだという事実だけを見てファールと判定。ただただラッキーが舞い込んできたFC東京ユース。

だが、サッカーの神様はしっかり見ていた。ヴェルディGK1キローラン菜入はコースを教わったのだろうか、東京ユース11秋岡のキックを読み切ってPKをセーブ。さらにこの後49分に秋岡は警告を貰ってしまう。これがもう一つの変化の伏線。

51分、東京ユース11秋岡が右クロスを受けヘディングシュート。これは枠の上だが、上々。フリーになる動きが出来ている。少し東京ユースが4-3-3気味に変化をつけてトップの11秋岡に合わせてくる。また、左サイドのSB22村松とMF7武藤がいい絡み合いを見せる。

だが、ヴェルディも容易に東京にペースを渡さない。56分のCKからの9相馬のヘッド、65分の18南の決定機とチャンスを作るも東京16三浦の好セーブ等に遭って得点までは至らず。

70分辺り、ちょうど目の前をドリブルで突破していく11秋岡がいい感じだな、と思い始めた辺り。75分、恐らく異議だろう11秋岡がこの日二枚目の警告で退場。試合はこの時点で東京ユースの勝利がかなり薄れた、と思わせるものだった。正直、生真面目だけが取り得、風の茶坊主主審が流れを見れなかったためだと思う。終盤は東京ユースは10佐々木をトップに上げたり選手交代で流れを取り返そうとしたが、結局ヴェルディの優勢を覆すまでには至らず。0-0のドローで試合は幕を閉じた。

とにかく、主審以外はユース世代の見本となる噛み合ったナイスゲーム。それだけに審判の氏名公表も無く、見る側の方が目が肥えてしまった状況だけがもどかしい。見る側がこれだけ不満ならば、選手も安心してプレー出来ないのではないか。

観客のどなたかが言っていたが「この世代でこんなに判定に文句が出るのは異常だろう」、という感想。その通りである。

基本的に選手はアマチュア。プロを目指す存在ではあれど、全員がプロになれるわけではない。だが、だからこそ誰が見ても納得できる判定が必要なはずだ。審判の経験を積ませるためのプリンスリーグ、という位置づけがもしあるのなら直ちにそれは撤回していただきたい。サッカーファンの注目度はそんなものではないのだ。

選手をどうこう評価するだけでなく、観戦環境や審判、都道府県協会の態度までファンは見ているということを思い直して欲しい。もちろん、ファンも見られているという事実も忘れてはいけないが。

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(おまけ)試合終了後、住吉駅で某コンサ系人気ブロガーさんに遭遇。

こうおっしゃっているが、ホントの鑑はこういったナマ観戦に行った方ですよ^^ 徳島帰りでユース見に札幌行くような方ですから。僕なんて邪道も邪道ですよ。


2010.5.29 JFL 横河武蔵野対HondaFC

2010-05-29 23:09:45 | サッカー

Jを目指すクラブ、という訳では無いんだが、HondaFCも気になるクラブ。サポーターに知り合いが居る、というのもあるけど企業クラブとしては実績もあって、ユース組織も強い。代表手前まで駆け上がったDFも輩出した。

地域的には磐田とかち合う部分もあるけど、浜松や西部静岡県に根差したクラブとして堅実な活動を続けている。そしてやっているサッカーが良質。さすがは静岡県のクラブ、と思わせる。

今日はJFL5位の横河武蔵野とJFL6位のHondaFCというシチュエーション。さて、前期3位までの天皇杯シード、そしてJFL優勝へ向けて落とせない両チーム。どんな試合が見られるか。雨の予報も出ているが、熱い試合を期待して武蔵野市陸上競技場に向かう。

武蔵野スポーツクラブの前理事長、鈴木滋氏がご逝去されてのホームゲーム。選手は喪章を付け、チームフラッグは半旗。勝利を天国に伝えられるか、横河。

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2010年5月29日(土)13:00キックオフ 第12回日本フットボールリーグ2010 前期第13節 横河武蔵野FC対HondaFC 武蔵野市立武蔵野陸上競技場 主審:福島孝一郎 副審:笹沢潤 中村多利 4審:志村功 公式入場者数:500名

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【横河】GK1飯塚 DF2小山 4瀬田 28金守 32渡部(68分14加藤) MF13常盤(75分25平岩) 26岩田 27林 6遠藤 FW8桜井(84分9村山) 7冨岡 控え:GK31藤吉 DF5立花 MF22永露 FW15長沼

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【Honda】GK1清水谷 DF22小栗 18中川 5牧野(87分4安部) 3石井 MF8西 16土屋 7糸数(74分14桶田) FW11鈴木(78分23川島) 15吉村 9新田 控え:GK12中村 MF10柴田

序盤はHonda寄りのゲーム。2分に横河27林の右足アウトサイドでの鋭いシュートは有ったが、ダイレクトで簡単にハタく動きが小気味いいHondaがペースを握る。

さらに、こぼれ玉の予測が速いHonda。普段からこのメンバー、フォーメーションで熟成させているのが分かる気がする。どこに出せば誰がどこに走って、相手からここにこぼれる、と予測できる精度。カバーリングも的確だ。

横河は右SHの27林がタテに活きている。左サイドの6遠藤はちょっと意外だった。ボランチの選手だと思っていたが。

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16分、Hondaは中盤の底からの浮き球のフィードに11鈴木がダイレクトシュートを狙う。これが打ててりゃJFLにゃ居ないな、ってくらいの粋なシュートは惜しくも合わず。でもその心意気がイイ。

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(変なタイミングでシャッターを切ってしまった)

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20分近くになって、横河のバイタルがちょっと空いて来たかな、と。22分、そんな状況でHonda8西から11鈴木へ鋭いタテのスルーパス。少し長いがいい狙い。個人的にはこういう前掛りなフットボール好きだな。

横河も8桜井から7冨岡に右に開いてチャンスを作るが、Honda18中川のカットに遭い決定機までは行かない。

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(CKの守りでのHonda1清水谷。)

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Hondaが前に行き過ぎたのか、DFに弱点があるのか、横河の決定機が2度ほど。37分に横河6遠藤の抑えの効いたミドルシュートは枠の右。42分にも27林がフリー気味の位置からシュートするも枠の左。少ないながらもチャンスは高い確率でシュートに持って行ける横河。流石だ。

44分にはHonda22小栗の右サイド上がりから、最後は9新田。シュートはゴールに突き刺さるが判定は新田のオフサイド。確かに微妙だったが、オフサイドでしょう。

前半は0-0。内容はHondaだが、横河にもチャンス有り。どっちに転ぶか分からないゲームだ。

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(オフサイドの判定に抗議しているのか、Hondaの選手)

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(横河の選手は後半のピッチに入る際にコーチの合図でフィジカルを上げてから入るんですね。面白い。)

 

後半に入って45分、Honda1清水谷が少し飛び出し気味だったところに横河のシュート。清水谷弾くもルーズボールをもう一度横河の選手がシュート。空っぽのゴールにボールが向かうかと思われたがHondaDFが戻ってクリア。危ないシーン。

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(Honda22小栗のオーバーラップに横河8桜井がチェイス。)

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横河が時折チャンスを迎えるのだが、決めきれない。もしやシュートに問題があるのだろうか。ペースはHondaが掴むも、横河にもチャンス有る前半の流れをそのまま引き継いでいる。

56分、HondaDFのギャップを突いて横河7冨岡が裏に抜けるがシュートはGKの正面。

59分にはHonda11鈴木がオフサイドギリギリの位置からドリブル、シュート。しかし横河GK1飯塚の足での好セーブで防がれる。

61分には横河2小山が右サイドをドリブルで上がってゴール前中央へフィード。ヘッドで合わせたのは7冨岡。1-0と横河が先制する。

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(レンズが・・・物足りない)

もしやHondaは攻守のバランスが悪いのか? 攻めたら攻めっ放し? でもそういう姿勢も好きだな(個人的)。75分には11鈴木から23川島に交代。186cm(公式。サポさんのガイドでは183.どっちみちデカイ。)のハイタワーで川島大作戦か。さすがは大樹。(名前です)

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(ハイタワー大樹! カンフーキック!<違>)

さらにHonda14桶田のミドルも横河1飯塚が弾き出すビッグセーブ。これで横河が勝利を手繰り寄せたかと思われた。80分にもHondaが前掛かっていたシーンで逆襲を喰らうなどちょっと焦りも有りそうだ。

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(仕掛けろ、吉村!)

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(もちろん、終了前です。疲労困憊?)

ロスタイム表示は3分。セットプレーにGK1清水谷が上がるなど、Hondaはどうしても負けられないという想いを強く見せる。

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(Honda1清水谷だって185cm有りますからセットプレーにはイイかもしれない。)

そして94分。

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この位置から、直接決めるんだよ。

Honda8西望実。

そしてタイムアップ。

1-1のドロー。

内容濃く、十二分に楽しめた上にこのドラマ。

JFL、だから止められない。面白い。熱い。

なのになぜ盛り上がらない? 500人? まだまだもっと魅力あるぜ。

ワールドカップで生観戦に飢えた方、サッカー見てみたい、って思った方。

JFL、今が見ごろ。