お帰りなさい

2007年08月08日 | 彼と家族のこと
昨年の5月に父を肺ガンでなくしてから、
あっという間に1年以上が過ぎました。
その間に私は妊娠し、出産し、育児をし。
父を思い出しつつも、あわただしく過ごしていたのですが。

今日、父が形を変えて帰ってきてくれました。

というのも。
今、手元供養って増えているんですよね。

私自身、今は東京に住み、ゆうがいるのでなかなか関西にはそう帰れません。
そんな中、法事だとか、お墓だとかで
父を供養する機会はどうしても減るんですよね。
 (両親の希望で無宗教の形式で葬儀を行ったので、法事(仏教)はないし、
  お墓も墓石のない、宗教にとらわれない形のモノなので
  厳密に言えば違うんだけど、まあ一般的な話として。)

父と母は闘病中に、約束してたんです。
父は母に、迷惑をかけたから、好きなアクセサリーでも買ってくれと。
母はそれなら、こういうのがあるから万が一の場合はしてもいいか?と。
(父は肺ガンが判明してすぐ、余命宣告を受けていましたので)

それが、遺骨からダイヤを作るというサービス。

父はもちろん治りたいけれど、もしダメだったら、
常にそばにいられるんだからいいよということで
父の死後、依頼をすることになりました。

私も、形見分けがないし、遠方にいる身なのでできれば同じ形で
父にそばにいてもらいたいと思ってお願いすることにしました。

そのダイヤモンドがようやく今日、届いたんです。
それがこれ。



きれいでしょう?
遺骨に含まれる成分により、ダイヤの色は人それぞれなんですが
父はきれいなブルーでした。

正義感の強い、頑固でまっすぐな父らしい色。
肌身離さず、そばにいてもらおうと思います。

しかし父さん。
海外旅行したかったのは知ってるけど、
スイスに長期滞在しすぎだよ~。
もっと早く帰ってきてほしかったのに。
でも、お帰り。これからも毎日育児に奮闘する私のそばにいてね。



遺骨に手を加えることに、抵抗がある方も
もちろんたくさんいらっしゃるでしょうが、
私たち家族には嬉しいものでした。

もちろん、必要ない方が幸せだけれども、
興味がある方はこちらを覗いてみてくださいね。

アルゴダンザ