Runrun日記

最近読んだ本ーノートル・ダムの居酒屋

17世紀中期のフランス、若い王ルイ14世の時代は、宰相のマゼランが政権を欲しいままにしていたんですね。王家は名前ばかりで金もなく、吝嗇家のマゼランは権力を私物化し、自分の蓄財に勤しんでいました。1961年3月、マゼラン枢機卿が死ぬと、ルイ14世は宰相を用いず、自らの手で政治を行おうとします。財務卿のフーケもマゼランと同じで、国費を私物化していました。ルイ14世は、財務関係の側近としてコルベールを用います。
史実では、フーケはコルベールによって不正を暴かれ失脚し、ダルタニヤンが逮捕している?

A・デュマ 著作 鈴木力衛 訳 「ダルタニヤン物語 7 ノートル・ダムの居酒屋」 復刊ドットコム

イギリスでチャールズ2世が即位すると、ルイ14世の王弟フィリップと、チャールズ2世の妹アンリエット王女の婚姻が決まります。そしてチャールズ2世は、フランスがベル・イール・アン・メール島に要塞を築いていることは良くない事だと言ってきます。

コルベールは、まずフーケの仲間の財務官の不正を暴き死刑とし、彼らの持っていた蓄財を国庫に納めます。刑執行の場所が、ダルタニヤンの住居(ブランシュの居酒屋)の前で、死刑囚を取り返そうとしたフーケの仲間たちとひと悶着起きます。ダルタニヤンと居合わせたラウルが、フーケの企みを阻止してしまうんですね。

ダルタニヤンは王に命じられ、フーケの領地ベル・イール・アン・メール島に出向きます。フーケはそこを要塞化していた。フーケの謀反?
なんと、ポルトスとアラミスがフーケに協力していた! また、仲間同士が敵味方か!
アラミスは、島の要塞化がダルタニヤンに知られてしまった事を急いでフーケに知らせます。ダルタニヤンは、アラミスに諮られた事をしり、慌ててパリの王宮に向います。フーケはアラミスの助言を得て、王にベル・イール・アン・メール島の要塞は、王の為に作ったのだと言い繕い、王に寄贈します。それは、ダルタニヤンが王宮に着くほんの30分程前だった!

なんか、よく判らんけど、こういったドタバタ劇がフランス人はお気に入りだったか???
ダルタニヤンは、この功績で近衛銃士隊長に任命されますが・・・

この後、アンリエット王女の嫁入り劇が始まります。
ラウル(ブラジュロンヌ子爵)の恋人ルイズは、ラウルがパリにいて会えないことを悲しんで、アンリエット王女の女官になります。女官になればパリに行けてラウルと会える?
イギリスのバッキンガム公爵は、アンリエット王女にメロメロです。ラウルの親友ギーシュ伯爵も、アンリエット王女に恋してしまいます。
若い世代の恋物語! ややこしくなってきますね。
バッキンガム公爵は、太后アンヌ・ドートリッシュに諭されて、イギリスに帰る事になりますが・・
ラウルは、ルイズと結婚を認めて貰うよう、父親のアトスから王へ頼んでもらいますが・・

話は、ますますややこしくなって、次巻へ。

ややこしい! フランスの貴族の名前とか判り難いし、おまけに通称まである。
会話が多く、シェイクスピアの戯曲でもあるまいし、誰が誰と話しているのだか分らなくなる(トホホ)

この小説のお気に入り度:★★★★☆

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