東京国際映画祭・特別招待作品「ファウンテン」を見てきた。
もうヒュー、出ずっぱり&大アップである。
日本公開は2007年予定(日程がまだ出てない)ので、ネタバレしないように感想を書かなきゃと思うのだが、むずかしーなー。
まずは、夫(監督)の目の前で熱烈ラブシーンという噂のナニだが、露出度は少ない。ヒューは背中だけだし、レイチェルにいたっては「ナイロビの蜂」以下。
期待はしないように(^^;
な~るほど、これがヴェネチア・ブーイングねん、とは思った。なんと説明すればいいのか…。ええと、タルコフスキーの「惑星ソラリス」が好きな人なら気に入るんじゃないかと…。 > ジョージ・クルーニーが出てた奴じゃないほう
rukkiaはソラリスはずーっと前にTVで1回しか見たことないのであまりきっぱりとは言えないんだけど…。
地に足がついたドラマが好きな人にはむかない、きっちりサイエンスしたSFが好きな人にも向かない、とだけ言っておこう。
あと、米国ではレートがRなんだけど、それほど惨い暴力場面はどこだったのかよくわからなかった。そーういうのに慣れてちゃったからかなぁ、それとも前から2列目(1列目はいなかったので事実上最前列)で暗い場面がかなり見づらかったから見えてなかっただけなのかなぁ。
暴力というより、ある種の生命に関する考え方が米国人(キリスト教文化圏)の気に障ったのかもしれない、なんて思っちゃったり。
これ、高校生が見れないのはもったいないと思うんだけど。
ちなみに、英国では15。少しゆるい。
3つの時代の物語を96分って短すぎないか?まとまるのか? と思ってたんだけど、短いというより、見てる時は長く感じた。登場人物が極端に少なかったからかなぁ。(特にX-MEN3を見た後では(^^;)
演技についてはもうあばたもエクボ状態なので、正当に評価できない。
レイチェルはすっぴん顔で頑張ってます。
ヒューは迫真というのかなんとういのか…。トマス/トミー/トムはいつの時代も憔悴した苦悩顔なので、満面笑みのヒュー好きの人にはちょっとつらいかも。
とまあ、ネタバレせずにかけるのはここまでかな。
以下は、激しくネタバレ感想(黒文字)なので、注意。
→この作品、3つの時代の話が3場の劇みたいに進むのかと思っていたら錯綜していて、いったりきたり。でも、だからといってわからなくはならない。なぜなら、コンキスタドール・トマスと医者のトミーと、スキンヘッドのトムは見た目もはっきり違うから。トマスもヨゴレ具合で、ああ、時間の流れが飛んだなとわかるし…。
で、これね、3つの物語かとおもったら2つ+狂言回しトムという感じだったのだ。トマスとイザベラ、トミーとイジー、トムの時代には明示的なカノジョは出てこない。樹そのものがカノジョである。
このトムが無しで、トマスとトミーだけで構成されていたらもっと一般受けするだろうに、と思ったり(^^;
ええ、トム、ぶっとんでます
話の中心はトミー&イジーだった。
トミーはかなり激しく苦悩している。なまじ自分の仕事が妻の役にたつかもしれないから、進まない研究にも進んでいく病状にも苦悩しちゃうんだろうな。
そして、死を受け入れていくイジーと受け入れられないトミー…。
…やっぱり残されるほうがつらいかも、とか思ったり…。
Foutainは泉かと思ってたら、字幕では「根源」と訳されていた。
辞書ひいてみると《文・古》起源(source)とあったので、そっちの意味で使われているようだ。映画の中でも水は神殿の樹のシーンでちょっと出てくるだけだし。
内容に関して、輪廻転生がどうのこうの、って話も流れていたが、日本人が考えるような輪廻転生とはちょっと違うみたい。
rukkiaは勝手に次のように解釈してみた。
(1)トムの樹はトミーがイジーのお墓に埋めた植物から生えた樹
(2)トマスの記憶は、彼が樹に血を与えた(とマヤ人が表現してたような)ことによって伝えられた
(3)トムはトミーの成れの果て
…ちょっと乱暴かな。
←
ということで、来場者に配られたちらしには「2007年銀座テアトルシネマにてRODAD SHOW」とかいてあったから、ロードショーなんだよね? > 単館ってことじゃないよね、ね。
追記:一夜明けて読み直してみると、これじゃ、他の人が見ようという気にならないんじゃないかなと心配になった。
映像美とかアングルとか、この監督独特のものがあると思うので、そういうのを味わいたい人にもよいかと思われる。(自分がそっち系にあまり興味がないもんで(^^;)
特にイザベラ役の時のレイチェルは、ガラドリエル様並に神秘美がありまする。 > 最初のオファーがケイト・ブランシェットだったっつーのも納得
これ、「愛」の物語ではあるけど、邦画や韓流にありがちなお涙劇じゃないところがいいのだ。うん。
萌え度:眉間のしわが好き < こらこら
好き度:ちゃんと正面から鑑賞したらもう1ランク上がるかも > 見づらかったのー
鑑賞:劇場(2006.10)
原題:The Fountain
監督:ダレン・アロノフスキー
配役:ヒュー・ジャックマン(トマス/トミー/トム)
レイチェル・ワイズ(イザベラ/イジー)
エレン・バースティン(リリアン)
もうヒュー、出ずっぱり&大アップである。
日本公開は2007年予定(日程がまだ出てない)ので、ネタバレしないように感想を書かなきゃと思うのだが、むずかしーなー。
まずは、夫(監督)の目の前で熱烈ラブシーンという噂のナニだが、露出度は少ない。ヒューは背中だけだし、レイチェルにいたっては「ナイロビの蜂」以下。
期待はしないように(^^;
な~るほど、これがヴェネチア・ブーイングねん、とは思った。なんと説明すればいいのか…。ええと、タルコフスキーの「惑星ソラリス」が好きな人なら気に入るんじゃないかと…。 > ジョージ・クルーニーが出てた奴じゃないほう
rukkiaはソラリスはずーっと前にTVで1回しか見たことないのであまりきっぱりとは言えないんだけど…。
地に足がついたドラマが好きな人にはむかない、きっちりサイエンスしたSFが好きな人にも向かない、とだけ言っておこう。
あと、米国ではレートがRなんだけど、それほど惨い暴力場面はどこだったのかよくわからなかった。そーういうのに慣れてちゃったからかなぁ、それとも前から2列目(1列目はいなかったので事実上最前列)で暗い場面がかなり見づらかったから見えてなかっただけなのかなぁ。
暴力というより、ある種の生命に関する考え方が米国人(キリスト教文化圏)の気に障ったのかもしれない、なんて思っちゃったり。
これ、高校生が見れないのはもったいないと思うんだけど。
ちなみに、英国では15。少しゆるい。
3つの時代の物語を96分って短すぎないか?まとまるのか? と思ってたんだけど、短いというより、見てる時は長く感じた。登場人物が極端に少なかったからかなぁ。(特にX-MEN3を見た後では(^^;)
演技についてはもうあばたもエクボ状態なので、正当に評価できない。
レイチェルはすっぴん顔で頑張ってます。
ヒューは迫真というのかなんとういのか…。トマス/トミー/トムはいつの時代も憔悴した苦悩顔なので、満面笑みのヒュー好きの人にはちょっとつらいかも。
とまあ、ネタバレせずにかけるのはここまでかな。
以下は、激しくネタバレ感想(黒文字)なので、注意。
→この作品、3つの時代の話が3場の劇みたいに進むのかと思っていたら錯綜していて、いったりきたり。でも、だからといってわからなくはならない。なぜなら、コンキスタドール・トマスと医者のトミーと、スキンヘッドのトムは見た目もはっきり違うから。トマスもヨゴレ具合で、ああ、時間の流れが飛んだなとわかるし…。
で、これね、3つの物語かとおもったら2つ+狂言回しトムという感じだったのだ。トマスとイザベラ、トミーとイジー、トムの時代には明示的なカノジョは出てこない。樹そのものがカノジョである。
このトムが無しで、トマスとトミーだけで構成されていたらもっと一般受けするだろうに、と思ったり(^^;
ええ、トム、ぶっとんでます
話の中心はトミー&イジーだった。
トミーはかなり激しく苦悩している。なまじ自分の仕事が妻の役にたつかもしれないから、進まない研究にも進んでいく病状にも苦悩しちゃうんだろうな。
そして、死を受け入れていくイジーと受け入れられないトミー…。
…やっぱり残されるほうがつらいかも、とか思ったり…。
Foutainは泉かと思ってたら、字幕では「根源」と訳されていた。
辞書ひいてみると《文・古》起源(source)とあったので、そっちの意味で使われているようだ。映画の中でも水は神殿の樹のシーンでちょっと出てくるだけだし。
内容に関して、輪廻転生がどうのこうの、って話も流れていたが、日本人が考えるような輪廻転生とはちょっと違うみたい。
rukkiaは勝手に次のように解釈してみた。
(1)トムの樹はトミーがイジーのお墓に埋めた植物から生えた樹
(2)トマスの記憶は、彼が樹に血を与えた(とマヤ人が表現してたような)ことによって伝えられた
(3)トムはトミーの成れの果て
…ちょっと乱暴かな。
←
ということで、来場者に配られたちらしには「2007年銀座テアトルシネマにてRODAD SHOW」とかいてあったから、ロードショーなんだよね? > 単館ってことじゃないよね、ね。
追記:一夜明けて読み直してみると、これじゃ、他の人が見ようという気にならないんじゃないかなと心配になった。
映像美とかアングルとか、この監督独特のものがあると思うので、そういうのを味わいたい人にもよいかと思われる。(自分がそっち系にあまり興味がないもんで(^^;)
特にイザベラ役の時のレイチェルは、ガラドリエル様並に神秘美がありまする。 > 最初のオファーがケイト・ブランシェットだったっつーのも納得
これ、「愛」の物語ではあるけど、邦画や韓流にありがちなお涙劇じゃないところがいいのだ。うん。
萌え度:眉間のしわが好き < こらこら
好き度:ちゃんと正面から鑑賞したらもう1ランク上がるかも > 見づらかったのー
鑑賞:劇場(2006.10)
原題:The Fountain
監督:ダレン・アロノフスキー
配役:ヒュー・ジャックマン(トマス/トミー/トム)
レイチェル・ワイズ(イザベラ/イジー)
エレン・バースティン(リリアン)
ファウンテン観ちゃいましたね~
「面白かった!」とか「絶対見に行ってね」とは、ヒュージャックマンファン以外には言えない作品かな。
でも、私はこの作品は好きですね。
rukiaさんはそんなに前で見たんですね。
私は後ろから4列目あたりでした。なので、会場全体が見渡せました。空席が結構ありました。
ブログに「単館」と書きましたが、単館とロードショーっていうのは正反対のことですか?
私は「単館」って言葉を初めて知ったものですから(本日ご一緒した方に教わりました)。
単館上映となると、ヒューの来日は絶対にないですね。
終わってすぐは「よかったね」なんて軽々しくいえないような、なんとも深い映画でしたね。
で、「単館」と「ロードショー」ですが、私も映画ファン歴が短くてよくわかんなかったので調べてみました。
↓ここの説明がわかりやすい
http://cinemakun.com/word/ra.html
最近では「全国ロードショー」なんて文脈で使われるし、あのチラシの雰囲気からすると、「複数館で興行するぞロードショー」って感じですかね。
単館系映画のかかるチネチッタなんかだと、そういうのでも舞台挨拶とかあったりするから、プロモーション無しとはいえないと思いますが…。
ですよね~オスカー候補とか言われてたりするのに、プロも無しなんてありえませんよね。
夜の回も見ておけばよかった~
絶対に来ないと思っていた、アロノフスキー監督が舞台挨拶とはチェック不足でしたぁ。
ヒューが突然来日しなくてよかった?なんて思ったりして。一生後悔しそう!
監督が来日したって事は日本の映画業界も力入れてる証拠でしょうか?
宣伝で「愛」とか騒げば動員はできるのかな。
…でもそんな大安売り映画じゃないですけどね。
そこまできちんとまとめられてない私は、まだ頭の中でぐるぐるしています。。(^_^;)
そうそう、TB失敗しているようです。
私ももう一度見たら違うこと考えるかも、と思いつつ。
あ、TB失礼しました。やりなおしました。今度は大丈夫でした。
一回見て気に入ってからでないと買わない主義ですが、ヒューとレイチェルだし、ずっこけてもそれはそれでいいかと。
確かに未来のパートは日本の予告編では完全に伏せていたので、気軽に見た人は何じゃこりゃでしょうね。
劇中でもちゃんと「26世紀」(でしたっけ、公式には)と明記してないので、やはり精神世界と取る人が多いのかな。僕は26世紀の宇宙飛行士というよりは地球が滅びたけど一人残ったって印象でしたね。元々のタイトル「LAST MAN」だったみたいだし。あー、ヒューの「俺は伝説」見てみたかったなー、ウィルの演技も良かったけど。
あと「キリスト教社会の価値観のアメリカ人が仏教、東洋思想を描いたらこうなる」というレビューも多く見かけたのですが、監督(とレイチェル)はユダヤ教徒では・・・・・ヒューの帰依する宗教はあまり聞いたこと無いですが。
何だかんだで結構楽しめた。深かった感動した難しかったではなく楽しかったというのは、語弊があるかも知れませんが。後味も悪くないしね、プレステージとは違って(笑)。ラストシーンのトミーも呪縛から解放されてるみたいだったし。レイチェルはやっぱり目力あるね。
あと冒頭で祖国の女王を回想するとこで深く息を吸う仕草は、てっきり麻薬で恐怖心を消してるのだろうとばかり思ってた(汗)、監督の前作がアレですしね(笑)
メイキングも結構笑えました。木の樹液を飲んだ後の仕草にやたら拘る監督に困惑するヒューとか、レイチェルは妙に神経質に見えたし。一気に木に駆け上がるのもなかなか一発で行かなかったんだな、とか、冒頭の戦闘シーン格好良かったけど、ヒュー、スタント無しで演じてたのね、とか。
話は変わりますが、「オーストラリア」、バズ・ラーマン監督は評価も高いし今回こそ本当にいけるかもしれませんね、アカデミー賞。
というか賞とか評価以前にヒューはヒロイックな役がやっぱ似合う!
メイキング等もご覧になったのですね。
DVD、手元にあるのですが、まだ見てないのです。
死生観という意味ではキリスト教もユダヤ教もあまり変わらないような気がするのですが…。
やっぱりヒーローなヒューが見たいです。「Australia」、期待大ですね。