9日(木)は、サントリーホールにて第1705回 NHK交響楽団 定期公演 Bプログラムでした。
この日の演目は…
・ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2つの小品 作品11(弦楽合奏版)
・プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63
<休憩>
・ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ヴァイオリン:神尾 真由子
1曲目、前日にCDを急遽買って(このことは別記します)予習した曲。
弦楽八重奏が原曲で弦楽四重奏団が2組で演奏するそうですが、今回のものは弦楽合奏版。
重厚な音で味わえるのかなぁと、CDで予習したのですけど、ちょっと思っていたものとは違うものでした、という感想。
緩急の面白そうな曲かな、と予習したのです。でも、ま、ウォーミングアップのための曲だったのかな。
なんとなく纏まり無く聴こえたのは、もしかしたら弦楽合奏版の人数ではなくて八重奏で良く聴こえる曲だったのかな、と贅沢な構成を否定してしまいました。
2曲目、今日のメイン、かも。
神尾さんのヴァイオリン、生で聴きたかったので!
淡いオレンジ系ピンクのフンワリしたドレスにピッカピカのシルバーの靴で登場。そして髪が金のダンゴ?!
パンフレットやCDジャケットに写っている姿(下の写真も)は黒いストレートの髪でしたので、ドレスの色といい髪型といい、インパクト大でした。
そしてそして!ヴァイオリンの音!響きのある太めの音で、なんというのかハスキー犬の脚みたいなガシッとした、このヴァイオリン協奏曲に自信がある音に聴こえました。
第2楽章の歌うようなヴァイオリンのメロディーも、予習CDで「あ、良いなぁ」と思っていた以上に良かったです。
ヴァイオリンの出す音に聴き入ってしまい、なんとなくオケの音が小さく聴こえたようで…、ヴァイオリンの音の存在感が大きかったのかな。
休憩後の3曲目。
今期最後のプログラムのトリ(?)のタコ5。
気合いの入った始まりで、不穏な感じや突き進む感じなど、でも、いままでいくつか聴いたものとはちょっと違い、アシュケナージ氏の出す音は抑えめな感じ、かな。
実は前日(水曜)の夜にNHK-FMでの生放送を第3楽章あたりから聴くことができたのですが、それと比較しちゃうところもありました。ラジオで聴いた"音"は、なんだか優しい音に聞こえ、スピードも抑えめに聴こえたので、優しいタコ5だなぁ、と思ったのです。
でも、生で聴いてみると、はっきりしっかりと紡ぎだされていて、電波に乗っちゃうと音が変わるんだな、と。第4楽章のスピードも前日より速く聴こえました。
木管も金管も弦も良かったです。
ということで、全9回の2010/2011定期公演プログラムが終わりました。
今期もいろいろと無事に聴くことが出来て満足です。