時間は横軸

時々刻々と変化してるのですわ...

ぽっかりあいた…

2009年12月26日 23時20分01秒 | Weblog
12月18日。寒い朝。地震で起こされた朝。
朝の6時に電話が鳴った。
急いで支度し、車を出す寸前に再び父からの電話…。
車に乗ってエンジンをかけると、カーステレオから流れてきたのはベートーヴェンの『運命』。
世田谷通りで多摩川を渡るとき、くっきり見えてくる西の山々。でも富士山だけは雲をかぶり、スッキリしない姿。
『順番だから…』とばあちゃんが言ったのを思い出す。でも今回は順番通りじゃない…。
実家に向かう運転中、いろんなことを思い出す。
「とうとう」なのかな、と、ふと思う。
解放。痛みから、寂しさから、不自由さから、苦しさから、・・・・・解放。
覚悟はしていたけど、もう声は聞けない。笑顔を見られない…。

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こういうことは"突然"来るものだ、と思っていても、現実となると、それは嘘じゃないのかと疑ってしまいそう。
でも、何も言わない安らかな寝顔を目の前にすると受け入れざるをえない…。

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誰かが言ってた。人は事故や病気やその他のいろんな原因も含めて、それらで"亡くなる"ことはない、人は亡くならない、と。
その人を"想う心"を"亡くしたとき"に、心を亡くす=『忘』、つまり忘れてしまったときにその人は亡くなってしまう、と。

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20年以上もリウマチという原因不明な自己免疫疾患で、関節など幾度の手術にも耐えたものの、入退院を繰り返し、結局、"痛み"から解放されることはありませんでした。リウマチが直接原因ではないですが。

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12月18日 享年71歳 母が永眠しました。



コメント (2)
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