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「朝顔に釣瓶とられて貰い水」とは加賀千代女さんの有名な句。あの
釣瓶は多分上に滑車がついた釣瓶だと思うのですが。
ボクはよく分からないのですが、毎日数回水汲みをしているのに何で
朝顔に釣瓶をとられるんだろう、なんて突っ込みを入れたくなるのは
時代が違うからかな。なんて、別に千代女さんのこの傑作をくさして
いる訳ではありません。夏の朝の情景、成長の早い朝顔、その愛おしさ
から朝顔の蔓を切ることなく、お隣さんに水を貰いにいきましょうという
千代女の優しい気持ちはよく理解しているつもりです。
因みに我家の朝顔はこのところの気候の変化にもめげず、今頃元気
一杯に次から次へと花を咲かせておりますが(苦笑)
さて上の写真の釣瓶は「釣瓶竿」と呼ばれるもの。
こんなカタチをしています。釣瓶自体の高さはせいぜい5Mもないくらい。
ということは凄い浅い井戸であるということ。これなら滑車は必要ない
ですね。この深さなら手掘りで十分井戸が出来ます。
この近くには古くからの多摩川の支流、野川が流れています。恐らく
その伏流水がこの辺りにもあるんでしょう。現在では衛生上の観点から
井戸での取水は出来ませんが。
ところで「釣瓶落とし」は秋の夕暮れの状況を表す素敵な言葉。丁度
今時分の夕方から使える言葉ですが、釣瓶を放つ時、すとんと落ちる
様を日の暮れる様に重ね合わせている訳ですが、これとは別に近畿、
東海地方には「釣瓶落とし」或いは「釣瓶下ろし」という妖怪の話が存在
するらしい。日本で妖怪話は殆ど同じ種類のものが広く存在するのです
が、この「釣瓶落とし」はこの二地域に限られているとか。
この記事を読まれた方でそんな昔話を耳にした方いらっしゃいますか?
(世田谷「次太夫堀古民家園」にて)
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Phoenix 東北&関東
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風呂沸かすのに井戸水を汲んで・・・・
病気の親爺とオフクロだけなので
水汲みの仕事はオイラの仕事
文化生活は止められませんなぁ~!
朝顔切っちゃう(笑)