雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

おもう

2009-04-10 | 雑記
日常ってのは、「どうでもいいこと」の繰り返しだ。

でも、その、「どうでもいいこと」が積み重なって、やがて大きな意味をもたらしたりする。

だから、世の中「どうでもいいこと」ばかりだけれど、「いらないもの」、「無駄なこと」なんてのは、何一つ、ないんだって。
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夢をみた

2009-04-08 | 雑記
テレビを観ていたら『ちい散歩』が始まった。

しかし、そこにいた地井武男は歳老いて、電動車椅子に乗ってあちこち巡っていた。

「散歩ぢゃねーだろ!」

って、ツッコんでた。オレ。
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THE DVD観賞

2009-04-05 | 映画
  

【世界はときどき美しい】…五つの短編からなる映画詩(シネポエム)。個人的には二話目の柄本明主演の『バーフライ』が、すこぶる好かった。けど、その他の話(というか、詩)も、普段の何気ない日常で見落としがちな美しさを静かに浮き上がらせていて秀逸。休日の午後、ゆっくり観るのにうってつけの一本。


  

【アイム・ノット・ゼア】…今や生きる伝説(笑)ボブ・ディランを六つの人格に分け、それぞれを全く異なる俳優たちが演じるという、ぶっちゃけよく意味が分からない作品。それなりに昔のディランのエピソードを知っている人なら「ああ」とか「なるほど」と思えるかも知れないけど、これを観て初めてボブ・ディランを知ろうと考えてる人は観ないほうがいい。無駄だ。全編に流れるディランの曲がなかったらとてもじゃないが最後まで観れたかどうだか? ただ、ケイト・ブランシェット演じる若かりしディランはかなりイケてた。彼女だけで一本撮っちゃえばよかったのに。


  

【富嶽百景~遥かなる場所~】…太宰治の名作『富嶽百景』を現代風にアレンジ(ってほどでもなかったが)した作品。まぁ、原作があまりにも良過ぎるので、映画化したところで高が知れているだろう……果たしてその通りであったが、「これじゃ、まるで風呂屋のペンキ画だ」(原作では『これは、まるで、風呂屋のペンキ画だ。』)や「富士には見草がよく似合う」などの名句が出てくると「ニヤリ」とさせられる。さすがに井伏さんの放屁は見られなかったが……。ともあれ、わりと原作に沿って話が進んでいくので、それなりに楽しめた。


  

【独裁者】…チャップリンはやはり、無声のほうが面白いと思う。それでもトーキーならではの笑いもぬかりなく発揮させているのは流石!としか言いようがない。
 ラストの演説はとても生々しくて凄まじい。北朝鮮のバカ将軍様に是非とも見せてやりたい名作だ。


  great dictator charlie chaplin

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恋文の技術/森見 登美彦

2009-04-05 | 小説
≪京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。≫

 太宰治に『虚構の春』というのがある。これがすべて書簡で綴られた作品で、これがまた、なかなかもってして、太宰フリークを自負する私でも、読み解くのが難儀であった。(太宰曰く『道化の華』『狂言の神』そして『虚構の春』三部作並べて読めば、永遠の愛と悲しみを探り当て、詮なき溜息を吐き給う。らしいのだが……)
 内容はともかく、その書簡形式というのに、いささかの不安があるのだ。

 そして待ちに待ったモリミーの新刊。これがなんと書簡形式小説。とにかく、手紙。手紙のみで進行していく、という。
 もちろん真っ先に『虚構の春』を想起し、読むに耐えうるものなのかしらん?と一抹の不安を感じた。
 果たして、その不安は最初の手紙を読んで、杞憂であることが知れた。

 オモチロイ。

 いつもの森見節もさることながら、またいつものテイストを持った主人公以下、登場人物たち。尚且つそこには作者「森見登美彦」も存在し、手紙の中だけで、あれやこれやと事が起こってゆく。ホント、手紙だけなのに、ストーリーが見えてくる。まったくもって、改めて作者の奇抜さ奇才さに平伏してしまう。

 主人公が飛ばされた先が「能登鹿島」というのも、親近感が湧く。無性に七尾線能登鉄道に乗りたくなる。

 希代の妄想作家、森見登美彦がまさに机上の妄想のみで話を進めた画期的小説。(いや、まぁ、得てして小説とは妄想が主たるものなのだが)抱腹絶倒必至の『恋文小説』

 最後にはしっかり、恋文の技術が記されているので、これを読めばアナタもワタシも今日から恋文の手練になることも夢ではない!……かも?

 
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